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39 仮初めの恋人②
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国王陛下と官僚たちを交えた会議は五時間にも及び、その甲斐あって今後の方針はほぼ固まりつつあった。
その後それぞれの役職ごとに采配を振い、細々とした指示を出し、食事をとる暇もなく立ち働いた。
「お疲れ様でした……」
「ああ……明日も頼んだぞ」
「はい……」
さすがのロランも憔悴した顔で自室に戻っていくのを、ランドルフ自身も疲れた顔で見送る。
湯浴みを終えヘトヘトになりながら、それでも歴史が大きく動くだろうという手応えを感じて自室に戻るべくランドルフは廊下を歩く。
充実した一日だった。
それでも明日以降に持ち越される決め事は山のように残っている。
明日に備えて、今日はもうすぐに寝てしまおう。
そんな決意でドアノブに手をかけた。
「お疲れ様ですわ」
凛とした声にドアを開きかけていた手が止まる。
室内では、応接用のソファに腰掛け優雅にお茶を飲みながらアシュリーが微笑んでいた。
ジゼルが着替えさせたのだろう。朝見た時とは違い、デイドレスを着ていた。
シンプルだが質の良いワンピースはランドルフが拷問と称してアシュリーに贈ったものだ。
「……戻らなかったのか」
疲れ切って一瞬停止していた頭がようやく動きを取り戻す。
「ええ。どうぞお掛けになって」
中に入ると、アシュリーがソファの隣をポンポンと軽く叩いて示した。
ここに座れということらしい。
ランドルフが腰を下ろすと、アシュリーが保温の魔術式が書かれたケトルからティーポットにお湯を注ぎ始めた。
王女手ずから紅茶を淹れてくれるらしい。
芳しい香りが湯気と共に立ちのぼり、それでようやく肩からホッと力が抜けるのを感じた。
どうしてまだここにいるのかと、聞こうとしてすぐにやめた。
お邪魔でしたら戻りますなんて言われたら、止める理由がもうない。恋人ごっこの時間はもうとっくに終わっている。
「夕食は食べたのか」
「ええいただきました。ですからこれはあなたに差し上げます」
そう言いながら、テーブルに置いてあったフードカバーを外す。
中から出てきたのは数種類の焼き菓子だった。
ジゼルが自己判断で出せるものではないから、これはおそらくロランが与えたものだろう。
あの忙しさの中で、こういうところにも気が回るのが彼らしい。
「どうせ食事をする余裕もなかったのでしょう?」
お見通しとばかりにアシュリーが笑う。
指摘されるのと同時に、急激に空腹を感じて自分の腹を抑えた。
「では遠慮なく」
そう言ってクッキーに手を伸ばす。
一口かじると口の中でホロリとほどけ、バターの香りが広がった。
「うん、美味いな」
甘いものは苦手だったが、疲れのせいか空腹のせいか、素直に美味しいと思えた。
「おまえも食べるといい」
分かち合いたくてクッキーをつまみ上げてアシュリーの口元に近づける。
「どうした、口を開け」
「……恋人期間は終わったはずでは?」
アシュリーが困ったような顔をする。
言われるまでもない。だが。
「知るか。俺がしたいからしている」
開き直って言えば、アシュリーが目元を赤く染めた。
「だいたい俺の手から食べるのなんて大市の時に散々やっただろう」
今更躊躇するようなことでもあるまいとランドルフが笑うと、アシュリーが「でも」と口ごもった。
「あの時とはその、あなたへの気持ちが違いますもの……」
赤い顔で目を伏せながら言われて、ランドルフの頬もつられて熱くなる。
「ごっこ遊びという建前もありませんし。そんなの、ただの恋人同士の戯れのようではありませんか」
自分の頬に両手を添えて恥じらうように首を振る。
その仕草があまりに可愛らしくて、ランドルフはほとんど無意識にキスをしていた。
「なっ」
驚愕でぽっかりと開いた口にクッキーを放り込む。
「んむ、ちょっと、卑怯ですわよ!」
口元を手で覆ってクッキーを咀嚼しながら、アシュリーが赤い顔で抗議する。
やらかしてしまった自覚はあるので、ランドルフは思わず顔を逸らしてしまった。
「あらあなた照れてらっしゃいますの!? 珍しいですわね! もっとよくお顔を見せて!」
すぐに機嫌を直したらしいアシュリーが、弾んだ声でランドルフの顔を覗き込んでくる。
避けるようにさらに顔を背けると、今度は頬に手を添え強引にそちらを向かせようとしてきた。
その手を掴んで、ため息混じりにアシュリーに向き直る。
「悪かった。次からは同意を得てからする」
「……同意するとは限りませんわよ」
強がるように言うけれど、その口調は弱々しい。
思いのほか距離が近いことに気づいたのか、アシュリーが目を逸らす。
じっと見ていると、何も言わないことに焦れたのか宝石のような瞳がおずおずとランドルフを見た。
吸い寄せられるように距離が近づいていく。
アシュリーが長いまつ毛を震わせながら目を閉じる。
くちびるがそっと触れ合って、静かに離れた。
「……同意していませんわ」
「目を閉じただろう」
屁理屈を言うと、アシュリーが悔しそうに口を閉じた。
そのくちびるにまた口づける。
拒絶の言葉はなかった。
何度もくちびるを重ね合わせたあと、アシュリーがくたりとランドルフに凭れかかった。
「のぼせましたわ……」
首筋まで赤く染めて言うのが愛らしい。
「すまない。止まらなかった」
ランドルフ自身も平静ではいられず、鼓動が速いテンポを刻んでいた。
しばらくじっとしたまま寄り添い合い、互いの呼吸が整うのを待つ。
「……カラプタリアへの侵攻が決まった」
それからようやく彼女に告げるべきことを口にした。
「熱烈なキスの後だというのに野暮な方ね」
アシュリーは笑うが、それが知りたくてここで待っていたのだろう。
「わたくしの望みを叶えてくださってありがとう」
嘯くように言って立ち上がる。
触れ合っていた肩が、あっという間に熱を失っていった。
「止めないのか」
「止める? なんのために?」
笑いながら言って、アシュリーが書き物用の机に向かって歩き出す。
「勝手にペンと紙を使わせていただいたわ。ごめんなさいね」
それから一枚の紙を持って戻り、ランドルフに差し出す。
「これはわたくしからの、正真正銘最後の秘密です」
不在の間に書いていたらしい。
それは何かのリストで、一番上にはランドルフが知っている名前が書かれていた。
その後それぞれの役職ごとに采配を振い、細々とした指示を出し、食事をとる暇もなく立ち働いた。
「お疲れ様でした……」
「ああ……明日も頼んだぞ」
「はい……」
さすがのロランも憔悴した顔で自室に戻っていくのを、ランドルフ自身も疲れた顔で見送る。
湯浴みを終えヘトヘトになりながら、それでも歴史が大きく動くだろうという手応えを感じて自室に戻るべくランドルフは廊下を歩く。
充実した一日だった。
それでも明日以降に持ち越される決め事は山のように残っている。
明日に備えて、今日はもうすぐに寝てしまおう。
そんな決意でドアノブに手をかけた。
「お疲れ様ですわ」
凛とした声にドアを開きかけていた手が止まる。
室内では、応接用のソファに腰掛け優雅にお茶を飲みながらアシュリーが微笑んでいた。
ジゼルが着替えさせたのだろう。朝見た時とは違い、デイドレスを着ていた。
シンプルだが質の良いワンピースはランドルフが拷問と称してアシュリーに贈ったものだ。
「……戻らなかったのか」
疲れ切って一瞬停止していた頭がようやく動きを取り戻す。
「ええ。どうぞお掛けになって」
中に入ると、アシュリーがソファの隣をポンポンと軽く叩いて示した。
ここに座れということらしい。
ランドルフが腰を下ろすと、アシュリーが保温の魔術式が書かれたケトルからティーポットにお湯を注ぎ始めた。
王女手ずから紅茶を淹れてくれるらしい。
芳しい香りが湯気と共に立ちのぼり、それでようやく肩からホッと力が抜けるのを感じた。
どうしてまだここにいるのかと、聞こうとしてすぐにやめた。
お邪魔でしたら戻りますなんて言われたら、止める理由がもうない。恋人ごっこの時間はもうとっくに終わっている。
「夕食は食べたのか」
「ええいただきました。ですからこれはあなたに差し上げます」
そう言いながら、テーブルに置いてあったフードカバーを外す。
中から出てきたのは数種類の焼き菓子だった。
ジゼルが自己判断で出せるものではないから、これはおそらくロランが与えたものだろう。
あの忙しさの中で、こういうところにも気が回るのが彼らしい。
「どうせ食事をする余裕もなかったのでしょう?」
お見通しとばかりにアシュリーが笑う。
指摘されるのと同時に、急激に空腹を感じて自分の腹を抑えた。
「では遠慮なく」
そう言ってクッキーに手を伸ばす。
一口かじると口の中でホロリとほどけ、バターの香りが広がった。
「うん、美味いな」
甘いものは苦手だったが、疲れのせいか空腹のせいか、素直に美味しいと思えた。
「おまえも食べるといい」
分かち合いたくてクッキーをつまみ上げてアシュリーの口元に近づける。
「どうした、口を開け」
「……恋人期間は終わったはずでは?」
アシュリーが困ったような顔をする。
言われるまでもない。だが。
「知るか。俺がしたいからしている」
開き直って言えば、アシュリーが目元を赤く染めた。
「だいたい俺の手から食べるのなんて大市の時に散々やっただろう」
今更躊躇するようなことでもあるまいとランドルフが笑うと、アシュリーが「でも」と口ごもった。
「あの時とはその、あなたへの気持ちが違いますもの……」
赤い顔で目を伏せながら言われて、ランドルフの頬もつられて熱くなる。
「ごっこ遊びという建前もありませんし。そんなの、ただの恋人同士の戯れのようではありませんか」
自分の頬に両手を添えて恥じらうように首を振る。
その仕草があまりに可愛らしくて、ランドルフはほとんど無意識にキスをしていた。
「なっ」
驚愕でぽっかりと開いた口にクッキーを放り込む。
「んむ、ちょっと、卑怯ですわよ!」
口元を手で覆ってクッキーを咀嚼しながら、アシュリーが赤い顔で抗議する。
やらかしてしまった自覚はあるので、ランドルフは思わず顔を逸らしてしまった。
「あらあなた照れてらっしゃいますの!? 珍しいですわね! もっとよくお顔を見せて!」
すぐに機嫌を直したらしいアシュリーが、弾んだ声でランドルフの顔を覗き込んでくる。
避けるようにさらに顔を背けると、今度は頬に手を添え強引にそちらを向かせようとしてきた。
その手を掴んで、ため息混じりにアシュリーに向き直る。
「悪かった。次からは同意を得てからする」
「……同意するとは限りませんわよ」
強がるように言うけれど、その口調は弱々しい。
思いのほか距離が近いことに気づいたのか、アシュリーが目を逸らす。
じっと見ていると、何も言わないことに焦れたのか宝石のような瞳がおずおずとランドルフを見た。
吸い寄せられるように距離が近づいていく。
アシュリーが長いまつ毛を震わせながら目を閉じる。
くちびるがそっと触れ合って、静かに離れた。
「……同意していませんわ」
「目を閉じただろう」
屁理屈を言うと、アシュリーが悔しそうに口を閉じた。
そのくちびるにまた口づける。
拒絶の言葉はなかった。
何度もくちびるを重ね合わせたあと、アシュリーがくたりとランドルフに凭れかかった。
「のぼせましたわ……」
首筋まで赤く染めて言うのが愛らしい。
「すまない。止まらなかった」
ランドルフ自身も平静ではいられず、鼓動が速いテンポを刻んでいた。
しばらくじっとしたまま寄り添い合い、互いの呼吸が整うのを待つ。
「……カラプタリアへの侵攻が決まった」
それからようやく彼女に告げるべきことを口にした。
「熱烈なキスの後だというのに野暮な方ね」
アシュリーは笑うが、それが知りたくてここで待っていたのだろう。
「わたくしの望みを叶えてくださってありがとう」
嘯くように言って立ち上がる。
触れ合っていた肩が、あっという間に熱を失っていった。
「止めないのか」
「止める? なんのために?」
笑いながら言って、アシュリーが書き物用の机に向かって歩き出す。
「勝手にペンと紙を使わせていただいたわ。ごめんなさいね」
それから一枚の紙を持って戻り、ランドルフに差し出す。
「これはわたくしからの、正真正銘最後の秘密です」
不在の間に書いていたらしい。
それは何かのリストで、一番上にはランドルフが知っている名前が書かれていた。
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