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29.到来
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持ち場に戻ると、アンナの言う通りすっかり閑散と
し始めていた。徐々にみんな主邸に集まっているのだろう。
「……クレア様がそろそろご到着する予定だ。バンクス夫妻は後ほど別のお車で来られる」
通りすがりにこそっとキャンベルが耳打ちした。そろそろ出迎えに行かなければいけない。ネイトは色んな意味で緊張していた。
ネイトがそっと玄関の扉を開けた時だった。遠くから威勢の良い車が砂煙を巻き上げながら走ってくる。
ーーああ、あれが。
勢いよく玄関前で停車すると、運転手が恭しくドアを開けた。中から二人の女性が出て来る。
一人はほっそりとしていて、緊張したような顔をしている。おそらく彼女がクレアの侍女だ。
「……お待ちしておりました」
クレア・バンクスはタイトなスモーキーブルーのドレスを纏っていた。ブロンドの長い髪はウェーブがかっていて、本物の花が散りばめられていた。
彼女は冷ややかな目でネイトを一瞥すると、すぐにふいっと横を向いてしまった。背はすらりと高かった。
「お荷物をお運びします」
ネイトが荷物を運ぼうとすると、クレアは首を大きく横に振った。
「……結構よ、アメリアはもうこのお屋敷のことをよく知っているの。彼女が運ぶわ」
想像以上にツンケンした女だ、とネイトは呆れていた。だが、チャーリーも断言した通りの美人だった。
アメリア、と呼ばれた侍女は、クレアのあまり多くはない荷物を車から出すと、すたすたと足早に屋敷へ向かっていってしまった。
「私は、少し歩きたいわ。ネイト・ハワード」
フルネームで呼ばれたことに驚いてしまう。こういう女性は使用人の、ましてや他人の家の使用人の名前なんて把握していないと思ったからだ。
「ええ、お供いたします」
第一印象は最悪だ、ネイトは気付かれないようにそっと痛む胃をさすった。少しの間とはいえ、彼女と上手くやっていけるだろうか。ただでさえ……。
そんなことをぐるぐると考えていると、前を足早に歩いていた彼女が不意に振り返った。
「……あの、気を悪くしないでね。貴方を信用してない訳ではないの。ただ、貴方と少し話がしたくて……」
彼女は心底申し訳ないと言う風に、眉を下げている。
「お気になさらないでください。お話とは……? 」
ネイトが心配そうに歩み寄ると、彼女は堰を切ったように話し始めた。
「あのね、貴方も少しは変だと思っているでしょう。なぜ、私が女性の従者をつけることを拒んだか……」
「ええ、まぁ……」
確かに不思議だった。拒んだ、という話はキャンベルの配慮で伏せられたのか初耳だった。だが、大抵女性には女性の従者が付けられる。
「女性は噂好きよ、悪気無くても根掘り葉掘り聞いてくるに決まっているわ。でも何も答えたくないのよ。だけど。黙っていたら今度は嫌な女とか思われるのよね……」
彼女の口は話出したら止まらない。
「私ね、すぐに緊張してしまうの……目も合わせられないわ。子どもの頃はこんな風じゃなかったんだけど。その所為か冷たい女だと思われるのよね……ああ、ごめんなさい。私ばかり話しているわね」
彼女は空を見上げて、大きく深呼吸をした。そして、意を決したように再び口を開いた。
「ねえ、私はどんな噂をされているのかしら?」
「王子の幼馴染で家族ぐるみで仲が良いとか……」
ネイトは当たり障りのない、確かな事実のみを話した。途端に彼女が意思悪そうに口の端を歪めた。
「婚約者、とか聞いてない?」
「え? ああ、その……」
それは果たして噂に入るのだろうか。
「貴方、顔に出やすいのね。信用できるわ」
ネイトが口籠ると、クレアは声を上げて笑った。それがまたなんとも豪快に笑うので、ネイトは一気に彼女に対する好感度が上がった。
「いいの、それは子どもの頃の口約束なのよ。両親同士が仲が良いのも本当。だからくっつけたがるのよね、私もいい年齢だから親が心配するのも分かるけど、私は結婚だけが幸せじゃないと思うの」
真っ青な空の下、彼女の横顔はきらきらと輝いていた。髪に付けた淡い色の花が、彼女が話す度にゆらゆらと揺れている。
「王子とそんな話があるというのは光栄なことよ。でも私ね、夢があるのよ」
クレアはネイトの方を振り返ると、にっこりと笑った。
「世界中を見て回りたいの」
ひとりで、と彼女は強調して言った。
「昔ね、教会である女性にあったのよ。色んな世界を見てきたんですって。彼女は後悔もしていたわ、これまで失ったものの代償の割りに、世界の果ては大したことなかったって」
「それは……随分と過酷な旅ではありませんか?」
「ええ、それでもね。私も海の向こうの世界を見たいと思ったの」
「お一人で?」
「ええ、そうよ。誰かと気持ちを分かち合うことの喜びなんて、私にはまだわからないの」
クレアはそう言って、また豪快に笑った。
「クレール城で少し休ませてもらったら、このまま出ていくつもりよ」
お父様とお母様にはまだ話していないの、きっと私を止めるわ。と囁くように言った。だが、彼女の決意はきっと揺るがないのだろう。
「私ならきっと後悔しない。それどころか、同じ空ばかり見てたら飽きてしまう、ねぇ、貴方もそう思わない?」
熱弁していたクレアは、足下に段差があることに気付いていなかった。小さく悲鳴を上げ、大きくバランスを崩してしまう。
「……大丈夫ですか?」
ネイトはすかさず彼女を抱き止めた。
「ああ,ごめんなさい。私ったら……こんなに熱く語ってしまったのは初めてよ。貴方聞き上手ね」
「ありがとうございます、気をつけてくださいね。これからの長旅に差し支えますから」
そう言うと、クレアは目を丸くした。
「あら、貴方は応援してくれるのね」
「応援しています。ですが、ご両親は心配するでしょう。そのお気持ちも分かります」
なるほど、口約束とはいえ、幼いアルベルトが彼女との未来を夢見た理由が分かる。彼女は陽の当たる道へ強引にでも引っ張ってくれるような強さがある。
「ありがとう。部屋で休みたいわ、夜のダンスパーティーに備えなくちゃ」
クレアは大きく腕を振り上げた。
「冷たいレモネードをご用意しております」
「さすがね、少しの間よろしく。ネイト・ハワード」
クレアはにっこりと笑うと、ネイトの腕に自分の腕を絡めた。まるで昔からの知り合いのように、クレアはすっかりネイトに心を許したようだった。
ネイトも最初に持った印象はすっかり忘れ、彼女の明るさを慕っていた。
ーーこの時、ネイトはまだ気付いていなかった。大切なブローチを落としてしまったこと。それから、それを拾った人物がネイトを呼び止めたことも。
「行っちゃったよ……まぁ、いいか」
し始めていた。徐々にみんな主邸に集まっているのだろう。
「……クレア様がそろそろご到着する予定だ。バンクス夫妻は後ほど別のお車で来られる」
通りすがりにこそっとキャンベルが耳打ちした。そろそろ出迎えに行かなければいけない。ネイトは色んな意味で緊張していた。
ネイトがそっと玄関の扉を開けた時だった。遠くから威勢の良い車が砂煙を巻き上げながら走ってくる。
ーーああ、あれが。
勢いよく玄関前で停車すると、運転手が恭しくドアを開けた。中から二人の女性が出て来る。
一人はほっそりとしていて、緊張したような顔をしている。おそらく彼女がクレアの侍女だ。
「……お待ちしておりました」
クレア・バンクスはタイトなスモーキーブルーのドレスを纏っていた。ブロンドの長い髪はウェーブがかっていて、本物の花が散りばめられていた。
彼女は冷ややかな目でネイトを一瞥すると、すぐにふいっと横を向いてしまった。背はすらりと高かった。
「お荷物をお運びします」
ネイトが荷物を運ぼうとすると、クレアは首を大きく横に振った。
「……結構よ、アメリアはもうこのお屋敷のことをよく知っているの。彼女が運ぶわ」
想像以上にツンケンした女だ、とネイトは呆れていた。だが、チャーリーも断言した通りの美人だった。
アメリア、と呼ばれた侍女は、クレアのあまり多くはない荷物を車から出すと、すたすたと足早に屋敷へ向かっていってしまった。
「私は、少し歩きたいわ。ネイト・ハワード」
フルネームで呼ばれたことに驚いてしまう。こういう女性は使用人の、ましてや他人の家の使用人の名前なんて把握していないと思ったからだ。
「ええ、お供いたします」
第一印象は最悪だ、ネイトは気付かれないようにそっと痛む胃をさすった。少しの間とはいえ、彼女と上手くやっていけるだろうか。ただでさえ……。
そんなことをぐるぐると考えていると、前を足早に歩いていた彼女が不意に振り返った。
「……あの、気を悪くしないでね。貴方を信用してない訳ではないの。ただ、貴方と少し話がしたくて……」
彼女は心底申し訳ないと言う風に、眉を下げている。
「お気になさらないでください。お話とは……? 」
ネイトが心配そうに歩み寄ると、彼女は堰を切ったように話し始めた。
「あのね、貴方も少しは変だと思っているでしょう。なぜ、私が女性の従者をつけることを拒んだか……」
「ええ、まぁ……」
確かに不思議だった。拒んだ、という話はキャンベルの配慮で伏せられたのか初耳だった。だが、大抵女性には女性の従者が付けられる。
「女性は噂好きよ、悪気無くても根掘り葉掘り聞いてくるに決まっているわ。でも何も答えたくないのよ。だけど。黙っていたら今度は嫌な女とか思われるのよね……」
彼女の口は話出したら止まらない。
「私ね、すぐに緊張してしまうの……目も合わせられないわ。子どもの頃はこんな風じゃなかったんだけど。その所為か冷たい女だと思われるのよね……ああ、ごめんなさい。私ばかり話しているわね」
彼女は空を見上げて、大きく深呼吸をした。そして、意を決したように再び口を開いた。
「ねえ、私はどんな噂をされているのかしら?」
「王子の幼馴染で家族ぐるみで仲が良いとか……」
ネイトは当たり障りのない、確かな事実のみを話した。途端に彼女が意思悪そうに口の端を歪めた。
「婚約者、とか聞いてない?」
「え? ああ、その……」
それは果たして噂に入るのだろうか。
「貴方、顔に出やすいのね。信用できるわ」
ネイトが口籠ると、クレアは声を上げて笑った。それがまたなんとも豪快に笑うので、ネイトは一気に彼女に対する好感度が上がった。
「いいの、それは子どもの頃の口約束なのよ。両親同士が仲が良いのも本当。だからくっつけたがるのよね、私もいい年齢だから親が心配するのも分かるけど、私は結婚だけが幸せじゃないと思うの」
真っ青な空の下、彼女の横顔はきらきらと輝いていた。髪に付けた淡い色の花が、彼女が話す度にゆらゆらと揺れている。
「王子とそんな話があるというのは光栄なことよ。でも私ね、夢があるのよ」
クレアはネイトの方を振り返ると、にっこりと笑った。
「世界中を見て回りたいの」
ひとりで、と彼女は強調して言った。
「昔ね、教会である女性にあったのよ。色んな世界を見てきたんですって。彼女は後悔もしていたわ、これまで失ったものの代償の割りに、世界の果ては大したことなかったって」
「それは……随分と過酷な旅ではありませんか?」
「ええ、それでもね。私も海の向こうの世界を見たいと思ったの」
「お一人で?」
「ええ、そうよ。誰かと気持ちを分かち合うことの喜びなんて、私にはまだわからないの」
クレアはそう言って、また豪快に笑った。
「クレール城で少し休ませてもらったら、このまま出ていくつもりよ」
お父様とお母様にはまだ話していないの、きっと私を止めるわ。と囁くように言った。だが、彼女の決意はきっと揺るがないのだろう。
「私ならきっと後悔しない。それどころか、同じ空ばかり見てたら飽きてしまう、ねぇ、貴方もそう思わない?」
熱弁していたクレアは、足下に段差があることに気付いていなかった。小さく悲鳴を上げ、大きくバランスを崩してしまう。
「……大丈夫ですか?」
ネイトはすかさず彼女を抱き止めた。
「ああ,ごめんなさい。私ったら……こんなに熱く語ってしまったのは初めてよ。貴方聞き上手ね」
「ありがとうございます、気をつけてくださいね。これからの長旅に差し支えますから」
そう言うと、クレアは目を丸くした。
「あら、貴方は応援してくれるのね」
「応援しています。ですが、ご両親は心配するでしょう。そのお気持ちも分かります」
なるほど、口約束とはいえ、幼いアルベルトが彼女との未来を夢見た理由が分かる。彼女は陽の当たる道へ強引にでも引っ張ってくれるような強さがある。
「ありがとう。部屋で休みたいわ、夜のダンスパーティーに備えなくちゃ」
クレアは大きく腕を振り上げた。
「冷たいレモネードをご用意しております」
「さすがね、少しの間よろしく。ネイト・ハワード」
クレアはにっこりと笑うと、ネイトの腕に自分の腕を絡めた。まるで昔からの知り合いのように、クレアはすっかりネイトに心を許したようだった。
ネイトも最初に持った印象はすっかり忘れ、彼女の明るさを慕っていた。
ーーこの時、ネイトはまだ気付いていなかった。大切なブローチを落としてしまったこと。それから、それを拾った人物がネイトを呼び止めたことも。
「行っちゃったよ……まぁ、いいか」
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