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下校から始まる日常25
しおりを挟む気を失い、倒れている八重嶋に杏奈が言葉をかける。
杏奈
「次、こういうことすんだったら“人の目”だけじゃなく“草の目”も気にした方がいいかもな。まぁ、次なんてねぇけど」
5人は男たちを倉庫に残し、外へ出る。
蓮叶
「それにしても、これで一件落着だね!いやぁ、疲れたー」
静音
「・・・蓮叶さん、何かしましたっけ?」
杏奈
「たしかにな」
蓮叶
「ひどい!私だって一生懸命探したじゃん!」
蓮叶は杏奈と静音に詰め寄る。
静音
「・・・暑い」
望
「蓮叶先輩。私はすごく感謝してますよ」
その言葉を聞いて、蓮叶は静音と杏奈にドヤ顔をする。
杏奈
「まぁ、2人が誘拐されたって聞いて1番大騒ぎしてたからな。そりゃ疲れるわ」
杏奈は頭を掻く。
杏奈
「とにかくこれに懲りたらあいつらも莉湖のストーカーなんて辞めるんじゃねぇか?」
莉湖
「そうですね。そうであってほしいですね」
望
「ストーカーさんがあんなに怖い人だったなんて知らなかったですぅ」
蓮叶
「恋は人を狂わせるんだよ・・・」
静音
「・・・わけがわからないです」
杏奈
「あいつがただのド変態だっただけだろ」
『HHH』メンバー、誰一人傷つくことなく、この一件を終わらせることが出来た安堵感からか、帰り道を歩きながらの5人の会話は部室以上に盛り上がっていた。
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