異世界へようこそ!

野上葵

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スタート!

「したのはいいものの……」

このパズルのピースお、重い……。

「このピースは1つ最低30キログラムあるのです。もっと重いものもたくさんあるのです。これを60分なので、ペースを上げていくのです!」
「ひ、ひぃ……」
「ほらほら~ちゃっちゃとしなさいよ!この女神ナイト様を待たせるなんて、底辺中の底辺がやることね。早くドラゴン倒して帰るわよ!」

だ、誰のせいでこうなったと思ってるんだこいつー!!!
後で帰ったらぶん殴ってやる。

「治!あと5ピースなのです!戦闘の準備をするのです!」
「お、おう!」

いよいよかー。少し怖いな……。

『残り3ピース、2、1……』

『ドラゴンとのバトルを開始します。』

「出たな!アテネドラゴン!!!……ってあれ?」
「まだ、初級なので、可愛らしいぬいぐるみしかいないのです!ですが、侮っていたらすぐに食われ…グフッ」
「いずみ!?いずみー!!!!」

いきなり食われてどうすんだお前ぇ!!!しかも、さっきまでドヤ顔で説明してただろうが!あの顔はどこいったんだ!

「ひぃぃいいいぃ!!!治ぅ!あのドラゴンこっち見た!近づいてるし!こっちきてるし!いぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
「落ち着け!お前は女神だろうが!スキルの1つや2つ持ってるだろ!それであのドラゴンを倒すんだ!わかったか!」
「ええええ!!!??やってみるだけやってみるけど……私、命中率全くないのよぉぉ!!」
「いいからやれ!食われるだろうがぁ!」

怒鳴り合いをしている間にも、アテネドラゴンはこちらへ近づいてくる。いずみの姿が見当たらないが……。食われてしまったのだろうか。

「ヘビーサンド!!!!」
「ぐぅおぅわ!おい!お前!なんで俺に当てるんだよ!ドラゴンに当てなきゃ意味ないだろ!」
「だから命中率全くないつってんでしょ!?ドラゴンに当たることなんて、そんな珍しいことないのよ!倒すんだったら、治が倒せばいいでしょ!?」
「俺はスキルも何も覚えてないんだよ!お前といずみがいれば大丈夫だって思ってたから、来たのに、お前は命中率が皆無でいずみは説明中に食われちまうしよぉ!まず、食われるなんてかんがえねぇだろ!?」

スキルも何もない俺と、いざという時にこれといって使えないクズな毒舌女神ナイト。こんな2人でどうやってドラゴンを倒したあと、いずみを救い出せるんだ!

「もういい!とりあえずドラゴンに剣当ててやる!
パワーーーーぜーーーーんーーーーかーーーーいーーーー!!!!」

思い切り剣を振り下ろし、ドラゴンの頭に当てる。
でも、ドラゴンはビクともしない。逆に獲物を見るようにきらきらと目を輝かせ俺に向かって、手足をばたつかせてきた。

「ふぅおわぁ!?落ちる!落ちるから!!もうパワー全開しちゃったからあと残り俺の腹HPによるともう100もない気がすんだよ!!ばたつかせないでくれー!!」
「チビサムバカなの!?アテネドラゴンに日本語なんて通じるわけないでしょう!?何よ!俺の腹HPって!あんたのHPは残り65よ!もうあとがないんじゃないの!?」
「あ"あと65!?一撃で終わるじゃないかあ!それと、もうチビサムって呼ぶな!!!!」

『田中治HP残り60次の一撃で10となります。』

じゅ、10!?マジで死ぬやつだろそれ!確かに、死ぬの覚悟で来たけど、初級でこんなに手間取るとか普通思うか!?いや、断じて俺のせいじゃない!

「くそぉ!!もうあと10しかHPないじゃないか!死ぬしかないのかぁ!!!」




                           「アクアソード!」




奇跡というものは本当に存在するものなのだな。ドラゴンは倒れ、なかからいずみが出てくる。
ドラゴンの上に立っていたのは、ゴスロリをきた赤毛の少女だった。
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