異世界へようこそ!

野上葵

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「しかしまあ、あと1人は中々集まりにくいものなんだな」
「大体のパーティーにおいて、剣冒険者、弓矢冒険者、魔法冒険者、拳銃冒険者が揃っていれば、あとの1人は必要が無くなるのです。なので大半のパーティーは4人が普通なのです」
「そうなのか。ところで、ノヴィアは何冒険者なんだ?」
「……弓矢……冒険者」
「だったらもう揃ってねえか?じゃあ、あと1人は不要ってことか」

テントも借りられて、ひと段落した俺たちはミーティングという名の朝食を食べに、食堂へ来ていた。相変わらず、いずみとナイトは和菓子を食べまくっているが、ノヴィアは、普通のサンドイッチを、俺は定食を食べている。いずみの実家から、仕送りが来たためにこのような食事が取れているのである。

「でも、揃ってるだけじゃダメでしょ?治みたいにスキルも何1つ覚えてないのが剣冒険者なんて。しかも、この完璧女神ナイト様がいながら、ドラゴン1匹も倒せないなんて。ナイト信者が聞いて呆れるわ」
「俺はお前の信者になった覚えはないぞ。それに、ナイトだって使い物にならねえのに、人の事言ってる暇なんてあんのかよ」
「まあまあ、2人ともなのです。ケンカしても、コインは稼げないのです」

いずみは天使か。こんな毒舌女神と俺の仲裁をするなんて。なんて良い子なんだ。和菓子食べてるけど。

「そういえば、パズルクエストの次に何が、初心者向けなんだ?」
「ドラゴンが出ないクエストは、スポーツクエストなのですが、他のパーティーの人とランダムに当てられるので、あまり初心者向けとは思えないのです……。スゴロククエストもランダムに当てられるのです。より、強いパーティーと遭遇する確率が高いのはスゴロククエストなのです」
「じゃあ、結果的にスポーツクエストか……」
「スポーツクエスト!!そうと決まれば、行くしかないわね!治!」

さっきまで、何も知らなかったのにあたかも自分が説明したかのようにするのだけはやめてほしい。虫唾が走る。

「……」
「どうしたのです?ノヴィア」
「……こいつ……スポーツできない……」
「へ?俺?」
「確かに、体力は人並み以下なのです。そこまで運動音痴ではないとおもっていたのですが……。ノヴィアが言ってるから本当なのですね」
「何?この、ゴスロリに人の能力読み取れる力なんてあるわけ?」
「ノヴィアを侮ってはいけないのです!ノヴィアは敵のスキルや能力をいち早く察知する、サーチというスキルを持っているのです!」
「え!?今さっき、いつスキル発動させたんだ!?」
「そこもノヴィアの得意とするところなのです!いつスキルを発動させたかわからなくすることで、敵の察知も早くにできないということなのです!」
「すげーな。そのスキル」
「……治……。体力……ある……スタミナ……ない」
「へ?」

つまり、俺は体力は人並みにあるけれど、スタミナがないからスポーツクエストは向いていないということか?

「でも……スキル……覚える……スタミナ……増える」
「え!?そうなのか!?じゃあ、スキルを覚えないと!どうすれば覚えられるんだ!?」
「「「……?」」」
「はあ!?」

いや!?いやいやいや、全員知らないとかどういうことだよ!何でみんな!じゃあ逆にどうやって覚えたんだそのスキル!!

「私はー生まれた時からあったからーダメなクズサムとは違うのよ」

いちいちムカつくな。

「私はクエストでテキトーにウルフって言ったらスキルが発動したのです」

まず、そこで適当に狼って言うこと自体おかしいだろ。

「……覚えてない」

あ、1番ダメなタイプだ。

「スキルの覚え方なら、ライフスタイルと言う、スキル専門店があります。そこで、自分に見合ったスキルを見つける事ができます」

やはり、困った時の職業管理施設だ。よし!ライフスタイルへ行こう!!!
あれ?俺たちってクエスト行く気だったのに。
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