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第三章「たくさん食べる女の子は嫌い?」
第250話 はらぺこロザリン
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「……………………信じた俺が馬鹿だった」
扉を隔てたすぐ向こうのロザリンの気配が遠のいていくのを感じながら双魔は苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべ、先ほどより強く右のこめかみをグリグリと刺激して沸き上がった煩悩を押し殺していた。
年頃の女性がショーツ一枚だけを履いた状態を以って「服を着ている」と認識しているなどと誰が思おうか。
双魔は昨日に引き続き、今日もまたロザリンのあられもない姿を目にしてしまったのだ。
「…………あーーーーーー…………」
双魔は思わずか細い声を上げた。痛みを与え続けているにもかかわらず、ロザリンの美しく、色気のある身体が脳内に浮かんできてしまう。胸にたわわと実った二つの果実がロザリンの呼吸に合わせて動くさまをまじまじと見てしまった自分が、鏡華とイサベルがいながら目を奪われてしまった自分が憎らしい。
(…………黒だったな…………あー、いかんいかん!)
双魔は頭を左右に振ってさらに邪念を払おうと試みるが、鮮明にロザリンの大切なところを隠していた黒の生地をレースで飾った薄布が目に焼きついていた。
『後輩くーん、ちゃんと制服着たよ?どうぞー』
そうこうしているうちに着替えが終わったのかロザリンから声が掛かる。
「…………ちゃんと制服を着ましたか?」
『うん、ブラジャーもちゃんと付けたよ?』
「…………そう言うことは言わなくていいです」
『入らないの?』
「…………失礼します」
(…………何か信じきれないな……)
余り疑いたくはないが、念には念をと思い、双魔は右手で両目を覆いながら扉を押して部屋の中に入った。
「…………何してるの?」
「いえ…………」
ロザリンの不思議そうな声が耳に届く。
双魔は薄っすらと指と指の間に隙間を設けてそこからロザリンの姿を確かめ、そして、手を顔からどけた。幸い、ロザリンはきちんと遺物科の制服を着こんでいた。
昨日も感じたが、この学園で遺物科の制服が一番似合っているのはロザリンに違いない。
「改めて、おはようございます」
「うん、おはよう……後輩君、顔が赤いけど大丈夫?」
「…………気のせいです」
ロザリンの下着姿を見た興奮が抜けないなど口が裂けても言えないので双魔は誤魔化した。
「うーん?本当?」
「ちょ、ちょっと…………むぐっ……はにふるんでふか……」
ロザリンは双魔の顔に手を伸ばすと両手で双魔の頬を包んだ。
「うん、熱はないね、よかったよかった」
そう言うとロザリンはパッと手を離した。
(……ほんのり冷たくて、柔らかくて……少し気持ちよかったような……いやいやいや…………)
ぐー……………
「……ん?」
ロザリンの予想外の行動に翻弄されて図らずも内心また悶々としていた双魔を聞き覚えのある音が現実に引き戻した。
「…………」
目の前ではロザリンがこちらをじっと見ながら両手でお腹を摩っていた。
「腹……減りました?」
「うん、お腹減った」
「じゃあ、取り敢えず夕飯にしましょうか……」
「うん、昨日は外で食べたから、今日はいつも通り食堂がいいかな。後輩君も食堂でいい?」
「ええ、構いませんよ」
「それじゃあ、行こっか」
そう言うとロザリンはさっさと部屋から出ていってしまうので双魔も慌ててその背中を追う。
(…………犬みたいだな)
エレベーターの中で、ぼんやりとした読みにくい表情のくせして食事が楽しみなのかお腹からかわいい音を鳴らして、そわそわとしているロザリンに双魔は散歩が楽しみで仕方がない様子の犬の姿を重ねるのだった。
扉を隔てたすぐ向こうのロザリンの気配が遠のいていくのを感じながら双魔は苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべ、先ほどより強く右のこめかみをグリグリと刺激して沸き上がった煩悩を押し殺していた。
年頃の女性がショーツ一枚だけを履いた状態を以って「服を着ている」と認識しているなどと誰が思おうか。
双魔は昨日に引き続き、今日もまたロザリンのあられもない姿を目にしてしまったのだ。
「…………あーーーーーー…………」
双魔は思わずか細い声を上げた。痛みを与え続けているにもかかわらず、ロザリンの美しく、色気のある身体が脳内に浮かんできてしまう。胸にたわわと実った二つの果実がロザリンの呼吸に合わせて動くさまをまじまじと見てしまった自分が、鏡華とイサベルがいながら目を奪われてしまった自分が憎らしい。
(…………黒だったな…………あー、いかんいかん!)
双魔は頭を左右に振ってさらに邪念を払おうと試みるが、鮮明にロザリンの大切なところを隠していた黒の生地をレースで飾った薄布が目に焼きついていた。
『後輩くーん、ちゃんと制服着たよ?どうぞー』
そうこうしているうちに着替えが終わったのかロザリンから声が掛かる。
「…………ちゃんと制服を着ましたか?」
『うん、ブラジャーもちゃんと付けたよ?』
「…………そう言うことは言わなくていいです」
『入らないの?』
「…………失礼します」
(…………何か信じきれないな……)
余り疑いたくはないが、念には念をと思い、双魔は右手で両目を覆いながら扉を押して部屋の中に入った。
「…………何してるの?」
「いえ…………」
ロザリンの不思議そうな声が耳に届く。
双魔は薄っすらと指と指の間に隙間を設けてそこからロザリンの姿を確かめ、そして、手を顔からどけた。幸い、ロザリンはきちんと遺物科の制服を着こんでいた。
昨日も感じたが、この学園で遺物科の制服が一番似合っているのはロザリンに違いない。
「改めて、おはようございます」
「うん、おはよう……後輩君、顔が赤いけど大丈夫?」
「…………気のせいです」
ロザリンの下着姿を見た興奮が抜けないなど口が裂けても言えないので双魔は誤魔化した。
「うーん?本当?」
「ちょ、ちょっと…………むぐっ……はにふるんでふか……」
ロザリンは双魔の顔に手を伸ばすと両手で双魔の頬を包んだ。
「うん、熱はないね、よかったよかった」
そう言うとロザリンはパッと手を離した。
(……ほんのり冷たくて、柔らかくて……少し気持ちよかったような……いやいやいや…………)
ぐー……………
「……ん?」
ロザリンの予想外の行動に翻弄されて図らずも内心また悶々としていた双魔を聞き覚えのある音が現実に引き戻した。
「…………」
目の前ではロザリンがこちらをじっと見ながら両手でお腹を摩っていた。
「腹……減りました?」
「うん、お腹減った」
「じゃあ、取り敢えず夕飯にしましょうか……」
「うん、昨日は外で食べたから、今日はいつも通り食堂がいいかな。後輩君も食堂でいい?」
「ええ、構いませんよ」
「それじゃあ、行こっか」
そう言うとロザリンはさっさと部屋から出ていってしまうので双魔も慌ててその背中を追う。
(…………犬みたいだな)
エレベーターの中で、ぼんやりとした読みにくい表情のくせして食事が楽しみなのかお腹からかわいい音を鳴らして、そわそわとしているロザリンに双魔は散歩が楽しみで仕方がない様子の犬の姿を重ねるのだった。
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