いじわるドクター

羽村 美海

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番外編~海翔のライバル~

#1

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「あっ、海翔、ダメ……。もう、限界…」


 「ダメじゃねぇだろ? ほら、力抜かねぇと……。ガチガチになってんじゃん」 


「あ、ヤダってばぁ……。海翔、もう、ホントに限界だよ……。や、キャー…」 


今、私と海翔は、ベッドの上で朝から……イチャイチャしているんだけど、 Hなことをしてるんじゃなくって、健全にお互いの身体をくすぐり合っている。 


どうしてかというと、私が朝目覚めて直ぐに、最近ちょっと夜更しが続いてたせいか、 フラッと立ちくらみをしたとこを うっかり海翔に見られてしまったのが事の発端だった。 


案の定、過保護の海翔に心配されてベッドで朝食を摂ったあとそのまま寝かされてたんだけど、私が退屈だって文句を言うと。


じゃぁ、これならどーだ……と、何故か得意げな海翔によって、くすぐり攻撃を受けているのだった。 


「ハァ…ハァ……。あー、苦しかったぁ」 


あんまりくすぐったいもんだから、堪らず海翔の腕を引っ張って、ベッドへダイブしてうつ伏せに寝転ぶと。


「あー、俺も。笑いすぎて脇腹イテェー…」


私の背中に重なるようにして、海翔まで崩れ込んできた。 


「もう、海翔から先にくすぐってきたんでしょう? ちょっと海翔、重いよー」


本当はそんなに重くはないんだけど、さっきの仕返しも兼ねて、私は大袈裟に文句を言ってみた。 


すると、


「だってさぁ、芽依のココ柔らかくてキモチイーもん」 


なんて軽く笑いながら、プニプニとお腹の辺りを 両手でつまみ始めたから堪らない。


「や。もー、くすぐったいってばぁ!」


 「ハハ、解った、解った……。もうしねぇよ」 


その言葉に、ホッとしてガードを緩めた途端に、ヒョイッと軽々抱き上げられて、仰向けに寝転んだ海翔の腕の中に捕らえられてしまった。 


さっきまで騒いでいたせいか、海翔の身体の上に仰向けで抱きしめられてると、耳やうなじに海翔の熱い息がかかって、その荒い息遣いに、何やら胸が騒いで落ち着かない。


「海翔、くすぐったいし……。息がかかって熱いし、まだ、ドキドキする」 


海翔の腕の中で身じろぎしながら、そう言えば、 


「ん、どれ?」 


なんでもないことのように呟くと、さも当たり前のように、モゾモゾと手を動かして、自分の手を私の胸の膨らみにあてがってきた。 


くすぐったさよりも、なにやら変な感じがするから、堪えきれずに、 


「あん、ヤダ、海翔…」 


甘ったるい声を零してしまい、 


「……ん? 感じてんの?」 


海翔にはズバリ核心をつかれちゃったし……。 


でも、海翔のせいなんだから……。 


海翔がくすぐったり笑わせたり騒がせたりしたせいで心臓だって未だにドキドキしてるんだからね……。 


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