お前は用済みとパーティから追放されたらエースアタッカーの幼馴染もついてきた~最強ハーレムパーティに成り上がる俺の裏で元パーティは転落していく

荒火鬼 勝利

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第130話 緊急ギルド会議

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 数日後、ユークたちはルチルの呼び出しを受けて、ギルドを訪れていた。

「こちらです」

「はい……」
 仲間たちを連れず、一人でやってきたユークは、ギルド職員の女性に案内されてギルドの奥へと進む。

 たどり着いたのは、大きな木製の扉の前だった。扉の上には「大会議室」と刻まれた立派なプレートがかかげられている。

「……開けます」
 ギルド職員が無言で頷いたのを了承の合図と受け取り、ユークは扉に手をかけた。

 重く重厚な扉を押し開けた瞬間――

「っ……!」
 一斉に注がれる視線。

(うわあ……すっごい見られてる……)
 ユークは緊張して、一瞬でガチガチになってしまう。

  部屋の中央には大きな円卓が置かれ、そこを囲むようにして、見慣れない顔ぶれの男たちがずらりと座っていた。

「ユーク殿、よく来てくれた」
 円卓の一角に座っていたルチルが、にこやかに声をかけてくる。

「はい……」
 知った顔を見つけて、少しだけ安堵するユーク。

(……みんな偉そうな人たちばかりだなぁ……)
 部屋の男たちは皆、威厳に満ちた格好をしていた。中には、眉間に深くしわを刻み、いかにも堅物そうな者もいる。

 気を取り直して室内を見渡すと、ちらほらと見覚えのある人物の姿が目に入った。ギルドガードの所長・ブロモラや、ルナライト帝国の騎士・オライトの姿だ。

「どうぞこちらへ」
 室内の別の職員に促され、ユークは指定された椅子に腰を下ろした。

「さて、本日は皆さんに、先日“霊樹”で起きた異変についてご報告します」

 ルチルの言葉を合図に、会議が始まった。彼女の隣には、今回の霊樹探索で記録された映像を映し出すための魔導具が設置されている。

「先日の調査任務において、我々は通常のモンスターとは一線を画す、極めて危険な存在と遭遇しました」

 ルチルの語りが始まる。霊樹の根に巣食っていたラルヴァの群れ、その異常な数と攻撃性、さらには他のモンスターと敵対していたという事実――彼女は詳細に説明していく。

 会議に参加している面々の反応はさまざまだ。呆れたような表情の者、無言で首を振る者、あからさまに笑っている者もいた。

「こちらが、そのときの映像です」
 ルチルが魔導具に触れると、記録された探索映像が再生される。
  画面には、ユークたちが探索していた現場の映像が映し出されていた。

 無残に殺されたキラーマンティス、そしてその周囲をうごめく無数のラルヴァたちの姿が映る。

「ひっ……!」
 その不気味でおぞましい姿に、会議室のあちこちから小さな悲鳴が漏れた。

「これが“ラルヴァ”です。この個体は成体に近く、根にはこの幼体がびっしりと付着していました」
 映像を一時停止しながら、ルチルが解説を加える。

 続いて流れたのは、ユークたちが四体のラルヴァを一気に撃破するシーンだった。

「おおっ!」
「すごいな……!」
 どよめきと感嘆の声が上がる。

  ユークは、照れくささを感じながらも黙って聞いていた。

 映像はさらに続き、ラルヴァがキラーマンティスを“き待ち”している様子が映し出される。

「モンスターが……待ち伏せ?」
 「知能があるのか……?」
 静かに驚きが広がっていく。

 そして――

『来るぞ、伏せろ!!』
 ユークの声が映像から響き、次の瞬間、異形の巨大なラルヴァが画面に現れる。

「でかい……!」 
「これ、本当に倒せたのか……?」
 会議室内の空気が一気に緊張を帯びていく。

「あの巨体を押し返しただと!?」
「触手の嵐をものともせずに……信じられない……!」
 ユークたちの見事な連携による戦闘が続き、会議室の緊張と興奮が最高潮に達した

 そのとき――

『《プロミネンス・ジャベリン》!!』
 映像の中でアウリンの叫びとともに、炎の槍が炸裂する。

「おおおおおお!!」
「やったか!?」
 歓声が上がり、思わず拍手を打つ者まで現れた。


 やがてユークたちが精霊と対話する場面になると、空気は一変。
  皆が沈黙し、静かに画面を見つめる

 精霊が「もし一日遅れていたら、大量のモンスターが街へなだれ込んでいた」と語ると、ギルドガード所長・ブロモラの顔色が目に見えて青ざめていく。

 映像が終わると、重苦しい沈黙が会議室を支配した。

  その空気の中で、ルチルがゆっくりと口を開く。
「この映像が示す通り、“霊樹”の異変はただのモンスター増殖ではありません。あの場にいた者たちの報告と、精霊の言葉を信じるなら、もし対応が一日遅れていたら――この街は今ごろ……」

 誰もが顔を伏せ、言葉を失っていた。
 しばらくの沈黙ののち、会議室の視線が自然と一人の人物――ブロモラに集まっていく。

 その中の一人が、薄く笑って口を開いた。

「僕、この件に関しての報告を一切受けてないんですけど。どういうことか説明、お願いできますか?」

 声の主はロンビナ。このギルドの最高責任者であるギルドマスターだった。

◆◆◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ユーク(LV.33)
性別:男
ジョブ:強化術士
スキル:リインフォース(パーティーメンバー全員の全能力を10%アップ)
EXスキル:≪リミット・ブレイカー≫
備考:自分の戦ってる姿を見られるのって、結構恥ずかしいな……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ルチル(LV.??)
性別:女
ジョブ:??
スキル:??
EXスキル:《ブレイブハート》
備考:改めて見ても、すさまじい戦いぶりだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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