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最終話『仮面が砕ける日』
しおりを挟む春の空は、あまりに晴れすぎていた。
王都の空を渡る風は穏やかで、街路樹の葉が陽光に透けて揺れていた。
けれど、私の胸に宿る空気は、まるで嵐の前夜のように張り詰めていた。
――これは、ただの告発ではない。
私たちは、王妃陛下というこの国の脚本家に、喧嘩を売るのだ。
「書類は封じてあるわ。もしもの時のために、二重、三重に」
ティナが、封緘された革袋を手に握っている。
中にはギルバートから託された本物の血統記録と、修道院跡で見つかったアリスの日記。
そして──証拠の存在を示す最後の予備が、遠く離れた別荘に預けられている。
「けど、あちらも当然動いてくる。今日という日は、無傷では終われないわ」
「覚悟はしてる」
私は頷いた。
だが、想定以上の刃が、私たちを迎えていた。
王都北部の小さな館。エルミナ夫人が用意してくれた仮の隠れ家。
私たちは、最終確認のためだけに短く集まり、話を終え、解散するはずだった。
その帰り道。裏路地へ入ったところで、空気が変わった。
「止まって」
クロエが低く言った瞬間、前方の闇から人影が三つ、音もなく現れた。
フードで顔を隠し、手には短剣。そして背後──もう三人。
「包囲……!」
私たちは一歩ずつ背中を合わせ、距離を取った。
だが、武装もしていない今の私たちでは、正面から抜けられない。
ティナが静かに息を吐く。
「狙いは、証拠じゃない。……私たちの存在そのものよ」
「誰の命令だと思う?」
私が問うと、一人の影がわずかに口元を緩めた。
「答えを知る者は、間もなく口を閉じる」
そう言った瞬間、短剣が振るわれる。
クロエが叫んだ。
「走って、今!」
私たちは散開し、狭い路地を駆け抜けた。
背後に走る足音と、乾いた刃の音。
私は一瞬、袖を裂かれた。
血が滲んだ感触よりも、これは現実だという実感が先に走った。
ティナが路地の出口で振り向きざまに、火薬の小包を投げる。
爆ぜた火花が敵の動きを一瞬だけ止めた。
その隙に私たちは走り抜けた。
誰も死なせなかったが、誰も無事ではいられなかった。
「……間に合ってよかった。ほんとうに」
エルミナ夫人は、いつもより深い溜め息を吐いた。
「昨日、王妃陛下の側近が動いた気配がありました。侍女がひとり自害し、部屋に何かが運び込まれた痕跡が。……たぶん、偽の記録をお作りになったのでしょう」
「証拠潰しの準備まで……」
「いいえ、それだけではありません。陛下は先に貴女たちを異端者として処理する準備を整えている」
「どういう意味……?」
「陛下の命で、宰相派の貴族の何人かが、反逆の陰謀を唆されたという虚偽の証言書を用意しています」
「……つまり、偽りの血統を暴こうとする私たちのほうが、国家の秩序を壊そうとしているとされる」
私は口の中に苦いものが広がるのを感じた。
「それでも行くの?」
エルミナ夫人が問うた。
私は一瞬、答えに詰まり――けれど、静かに微笑んだ。
「……ええ。何も語られないよりは、語られて潰される方がいい」
ティナとクロエも、無言で頷いていた。
こうして私たちは、剣ではなく、記録と声だけを武器に、評議会の扉を開けることになる。
評議会の壇上は、冬の海のように冷えていた。
王太子、王妃、各家当主と枢機卿、そして列席を許された私たち。
全員が、剣を抜かずに血を流す戦場に立っていた。
アリシアはいつも通り、優美な銀糸のドレスをまとい、微笑を崩さないまま王太子の隣に座っていた。
けれどその指先は、微かに震えていた。
ティナが前に出る。
「我ら婚約破棄の被害者たちは、すべての発端が王妃陛下の意図的な脚本であったことを訴えます」
「その証拠となる文書を、元王妃付き記録官ギルバート・エストリン殿より提出されました」
「さらに、アリシア嬢の本名アリス・ミーレンとされる記録が修道院跡から発見されています」
私はそっと、証拠の帳簿と日記を取り出した。
だが――
「その帳簿、偽造された可能性がある」
冷たい声が割って入った。
王妃が、席を立っていた。
「私の侍女の一人が、同様の記録改ざんを図って命を絶ちました。今ここに、その遺書と共に正式な血統確認書がございます」
それは、王家の印を押された最新の調査記録だった。
内容は、アリシア・ミルフォードが侯爵家の血を引いていることを確認したと記されていた。
騒然とする議場。
「それでも、あなたちは記憶と記録の断片だけを信じて主張するのですか?」
王妃の声音は、あくまでも優雅だった。
「今この場で国の秩序を揺るがすその行動は、もはや愚行ではなく、謀反です」
議長が私たちを制止しようとする。
「証拠能力が認められない限り、発言を中止してください。これは陛下の……」
「失礼します」
声が割って入った。
入廷したのは、ギルバートの旧友とされる王城の文書監察官。そして──ひとりの若い従者。
彼は懐から、封のされた記録水晶を差し出した。
「……ギルバート殿の最期の言葉を録したものです。遺言として残された証言映像となります」
王妃の顔色が、明確に変わった。
記録が再生された。
ギルバートの声が、静かに響く。
……この記録は、私の死後にしか開かれないだろう。
けれどどうか、若き者たちよ、聞いてほしい。
アリシア嬢の記録は、私が記したものではない。あの子は、王妃の指示によって存在させられた。
侯爵家の血統記録は、私が保管していた正本と一致していない。
私は脅され、沈黙を選んだ。……だが、命の終わりに、せめて真実を一行でも残したい。
私が最も恐れていたのは、真実ではない。
誰にも語られなかった嘘が、まるで本物のように記録され、未来を歪めてしまうことだった。
この記録を、記憶を、どうか……託します
沈黙が落ちる。
やがて、王妃が一歩だけ前に出た。
その顔には、微笑も困惑もない。まるで、退屈そうな教師が無知な生徒を見下ろすような冷ややかさだった。
「……すべてを、暴せばよろしい」
その一言に、議場の空気が張り詰める。
だが、王妃は続けた。
「証拠に侍女の命が使われた? ええ、そうでしょう。けれど私はその死を、国家のために必要な選択と理解しています」
その言葉に、貴族の一部がざわめいた。
「国家は、感情で動くべきではありません。真実が混乱を招くなら、整えられた物語こそが秩序の礎。――貴女たちが一冊の帳簿と一人の証人でこの国を揺るがすというのなら、私は、千人の沈黙で均衡を保つ方を選びます」
その目は、まっすぐこちらを見ていた。
貴女たちは国家の敵だと、言葉ではなく在り方で告げる視線。
私たちの背筋を冷たいものが走る。
誰かが視線を上座に向けた。
国王──玉座の間に控えているはずの、国家の主権者。
だが、彼はただ黙っていた。
何一つ言葉を発さず、視線すら王妃に投げることもなく、まるで国家の政治に興味を失った影のように沈黙していた。
そう、誰もが理解していた。
――この国はもう、王が治めているわけではない。
王妃という名の劇作家が、この舞台を支配していたのだ。
「私はこの国に秩序を与えようとした。王太子の隣には完璧な令嬢が必要だった。家柄、容姿、人格……すべてを備えた娘が。だから私は、創ったのです。誰が咎められるでしょう。存在しなかった優秀と、存在した無能――国家にとってどちらが価値あるのか、判断したまでです」
王妃はゆっくりと王太子を見やった。
その視線には、慈しみも懐かしさもなかった。ただ、無機質な光だけが揺れていた。
「あなたのために、私は国家を整えたのです」
その声は、静かで、優しげですらあった。
まるで長年手入れしてきた庭の完成を告げるかのように、確信に満ちていた。
王太子は、ほんの一瞬だけ母を見つめ、そして目を伏せた。
「……それが、私の名を使った、あなた自身の正義だったと」
場の空気が止まる。
その一言が、母と子を断ち切った。
けれど王妃は微笑んだまま、まるでそれすら予定通りだったかのようにうっすらと笑みを深めた。
「ええ、その通りよ。正義は常に、誰かに背負わせるもの。貴方が王太子として生きる限り、私はあなたを使える子に育てるしかなかった。……私は、貴方の幸せを願ったことなど、一度もないわ」
「っ……」
王太子の顔が歪んだ。
「母であることは、王妃としての役目の一部だった。産み、育て、従わせる。貴方を物語の主役に据えるためなら、何人の令嬢を泣かせようが、何人の血統を歪めようが、躊躇はしなかったわ」
議場が凍りついた。
誰もが目の前の王妃を母としてではなく、怪物として見始めていた。
「感情は不要。優しさは毒。そして──必要がなくなれば、子ですら要らない」
そう言い切った王妃の声に、王太子は何かを言おうとして、何も言えなかった。
ただ、最後の一歩を引いて、彼女から視線を外した。
母ではなく、王国の支配者としての彼女から。
「じゃあ、私は……何?」
震える声が議場に響いた。
アリシアが、ゆっくりと立ち上がっていた。
銀糸のドレスに身を包み、完璧に結い上げられた髪。
けれどその姿は、誰よりも壊れやすい、薄氷の仮面そのものだった。
「何のために……お行儀よく笑って、何を守って、何を壊してきたの?」
呟きはやがて、言葉にならない震えへと変わっていく。
「……あの修道院で役に立たない子って言われてた。読み書きが遅くて、声も小さくて。だけど、ある日突然選ばれたの。王妃様の目に留まって、ヒロインになりなさいって言われた」
彼女の両手が、ぶるぶると震えている。
「よく笑いなさい、誰にでも優しくしなさい、でも見下されてはいけない、間違っても本当の自分なんて見せないこと……」
「一度でも怒ったら、あなたの価値が下がるって叱られた。眠れない夜に泣いたら、涙は弱さですって冷たく撫でられた。貴族らしくあれ。気高くあれ。常に正しさを装え。……じゃないと、失敗作って捨てられるから」
声が嗚咽に変わる。
「誰にも、怖いって言えなかった。本当は、ずっと怖かったのに。誰かの役を演じ続けるのが、自分だと信じないと、心が壊れてしまいそうだったのに……!」
アリシアの瞳から、初めて涙がこぼれた。
「でも、私が守ってきたものは、全部、作り物だったの……? 私が壊した人の人生の上に、ヒロインのドレスを着せられてただけなの……?」
誰も言葉を返せなかった。
その場にいたすべての者が、王妃の創った物語に一瞬でも喝采を送ったことを思い出していた。
アリシアは、ただ虚空に問いかけていた。
「私は、誰のために、生きていたの……?」
彼女はふらりと足を引き、力なく視線を下げた。
そして――ひとつ、深く頭を下げる。
「……失礼いたします。私の役割は、ここまでのようです」
声は穏やかで、まるで舞台の幕が降りることを静かに受け入れる俳優のようだった。
それが、アリシア・ミルフォードという仮面の、最後の言葉だった。
彼女が踵を返し、静かにその場を後にしようとした瞬間、王太子が、小さく名前を呼ぼうとした――けれど、声は喉で途切れた。
言葉が、出てこない。
それは、彼自身がアリシアという虚構を見て見ぬふりをしていたことを、誰よりも自覚していたからだった。
彼女の足音が遠ざかる。
その背に、もう止める言葉は届かない。
一歩、また一歩と進むたびに、彼女は王太子の隣に座る理想像から、自分という何者でもない少女に戻っていく。
王太子はその背中を、まるで祈るような眼差しで見つめていた。
だが、彼の祈りに応える者は、もうそこにはいなかった。
アリシアの姿が、扉の向こうに消えた。
議場に残されたのは、沈黙と、割れかけた秩序の残響だけ。
王太子は、静かに目を閉じた。
次の瞬間、彼は右手を上げ、仮面舞踏会の名残でつけていた装飾の仮面を、自らの手で外した。
貴族たちが一斉に息を呑む。
その行動は、ただの形式ではなかった。
――それは、母の物語からの決別だった。
王太子は、ゆっくりと壇の中央に向かって歩いた。
本来なら隣にアリシアが座るはずだった王妃の席の横、玉座の片隅に置かれた、ひとつの空いた椅子。
誰も座る者がいないその席を、彼は静かに見下ろし、そして──何も言わず、隣に座った。
空席の隣に、たったひとりで座るという選択。
それは、血統でも、政治でも、誰かに与えられた正しさでもなく、自らの意志で始めるという、王としての最初の決断だった。
だが、誰も拍手を送らなかった。
誰も声を上げなかった。
貴族たちは皆、ただ黙っていた。
王妃の圧政が終わったという安堵か、あるいは、理想のヒロインを失った未来への不安か。
沈黙の議場に、春の光が射し込んでいた。
それは確かに、新たな時代の始まりだった――
けれど、その光は、眩しさと同じだけの冷たさを含んでいた。
王妃は静かに席を立った。
その所作に乱れはなく、敗者の影すら纏っていなかった。
まるで――この結末すら、彼女の筋書きの一部であったかのように。
扉へと向かう途中、ふと足を止め、議場を振り返る。
「……よく頑張りましたね、皆さん」
その声音は、まるで子供の学芸会を見届けた教師のような、温度のない称賛だった。
「貴女たちが真実を掲げて王妃を追い詰めた、という物語。ええ、とてもドラマティックでよろしい。ですが……覚えておきなさい」
彼女はゆっくりと笑う。
「真実は、いつも最も短命な脚本です。記憶はやがて風化し、人々はまた次のわかりやすい役を求めるようになる。そのとき貴女たちは、一度だけ反乱を起こした脇役として片隅に追いやられるでしょう」
ティナが歯噛みしながら睨む。
「それでも、私たちは抗いました」
「ええ。だから拍手はしてあげますよ」
王妃は微笑んだ。
「……幕が下りた舞台の上で、立ち尽くす貴女たちに、ね」
そして、ひらりとマントを翻し、誰にも背を預けぬまま、王妃は扉の向こうへと消えた。
その背中は、敗者のものではなかった。
ただ一人、すべてを見下ろしていた観客のように――
翌日、政務を自主的に辞退したという報が、国中に広まった。
あくまでも健康不安による一時的な静養という体裁。
けれど、真相を知る者は皆、それが完全な退場であることを理解していた。
物語は、終わった。
私たちは勝った。
王妃の支配を崩し、アリシアという虚構を暴いた。
だが、悪役にされたあの夜、あの沈黙、あの痛みは、もう誰にも取り返せない。
ティナが言った。
「本当に壊したのは、王妃でもアリシアでもない。物語に従って生きるしかなかったという構造よ。与えられた役を生きないと、存在さえ許されなかった世界」
クロエがそっと呟く。
「だったら、私たちはこれから……その構造の外で、生きていくのね」
私は静かに頷き、小さく笑った。
「ええ。物語の枠じゃなく、自分自身の名前で生きるわ。台本のない人生は、怖いけれど……だからこそ、面白い」
その言葉に、ティナもクロエも小さく笑い返してくれた。
こうして、私たちは舞台を降りた。
仮面は砕けた。
けれど、それは終わりではない。
物語を語られる側から語る側へ。
脇役ではなく、誰かの都合で作られたヒロインでもなく、ただ私として、物語の続きを綴っていく。
たとえそれが、誰にも拍手されない舞台であっても。
顔を上げたその先にあったのは、未完成の物語。
それでも、確かに――私たちだけの未来だった。
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