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第二章 追憶と真実
対立②
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女子の集団から抜け出し、リオールの方へ足を向けたテオドアは、その時初めてフレデリクの姿がないことに気がついた。
「おい、フレッドは?」
リオールが女の子と話していても、テオドアは関係ない様子で問いかける。
「ん? フレデリクは先に行ったよ」
「どっちから?」
「えっ? どっちって……教室の方からだと思うけど」
その言葉を聞いた瞬間、彼はくるりと向きを変え、足早に歩き始めた。表情は随分と険しく、視線は真っ直ぐ前だけを見据えている。
「ちょっと……! 君を待ってたのに、一人で行かないでよ!」
慌てたリオールが急いで隣の彼女に謝り、テオドアの元へと小走りで近づく。
「いきなりどうしたの? 訓練場に行くんだったら、こっちの方からだと遠回りでしょ」
「……教室に用があるんだよ」
「教室? 一体なんの……、」
リオールが不思議そうに首をかしげる一方で、テオドアは思い出していた。ここに来る少し前、確か教室には、あのオーディスとかいう男が残っていたことを。
(フレッドが通ったら、絶対……)
あの悪趣味なオーディスがする会話なぞ、たかが知れている。フレデリクが聞けば、きっとまた顔を青くするに違いないのだ。
だからこそテオドアは今、こうして嫌な予感を振り切るように、柄でもなく急いでいた。
「あれ? イアン殿下がいる」
角を曲がり、教室の戸を視界に捉えたところ――、その側で立ち尽くしているイアンの姿が見えた。戸は開いているが、何故か入る様子はなく、彼は呆然と目を見開いて、放心しているようだった。
「何してるんだろうね」
リオールの声に体をビクリと震わせたイアンは、すぐさま逃げるように反対側へと立ち去っていく。
「行っちゃった……って、テオドアも早いな……」
相も変わらず我が道を行くテオドアが、その歩みを止めることはない。むしろ変な焦燥感に駆られているせいか、そのスピードは増すばかりで。
開けっぱなしの戸から見えた光景は、残念ながらテオドアの悪い予感に、ピッタリと当てはまるものだったのだ。
***
「おい、早く謝れ。土下座してオレに詫びろよ……!」
「い、やだ……ッ! お前こそっ……おれと、イアン殿下に! 謝れ、よ……ッッ!!」
フレデリクは食いしばった歯の隙間から息を細く吐き、激昂したオーディスと対面していた。首を締め付ける圧迫感は増し、心なしか視界も霞んでいるように思えたが、ここまできて後には引けなかった。
「な、なあ……一旦ここら辺でやめといた方が……」
見かねた取り巻きの一人が、そう口に出す――その時だった。
「おい……その手、今すぐ外せ」
ドスのきいた声が響き、オーディスの腕が何者かに引っ掴まれる。ギシギシと骨が軋みそうなほど強く握り込んだその人は、行動に似合わず、いやに冷静な顔つきをしたテオドアだった。
「ッ! ユートリ、ス……!」
「なあ、二回言わねえと分かんねえか?」
「……っクソ、ッ!!」
置かれた状況が一気に不利になったと気づいたオーディスは、ゴミでも捨てるようにフレデリクを突き放す。
「うっ、ゲホッ……ゲホッ」
「フレデリク! 大丈夫!?」
駆け寄ってきたリオールが、身体を支えてくれた。そして、そのまま落ち着かせるように背中を擦ってくれるが、彼は見ているこちらの胸が痛みそうなほど、悲しげな表情を浮かべて唇を震わせていた。
「ごめんね。やっぱり僕も、あの時一緒についていくべきだった……っ」
後悔に沈むリオールを、元気づけてあげたい気持ちは山ほどあった。が、油断できない事態は目の前でまだ続いていた。
「アイツは離しただろ……。オレのことも解放しろよ……!」
「どうしてあんなことをした?」
「はあっ? そんなん後でもいいだろうが! いいから早く……、っ!」
「理由によっちゃ、俺がお前を通報する。だからさっさと言え」
「なっ……」
オーディスといえど、暴力事件を起こしたとテオドアから報告が挙がれば、流石に勝ち目はない。良くて謹慎処分。最悪は退学だ。
「ッオレじゃない……先に喧嘩を吹っ掛けてきたのはアイツだ……!」
分が悪いと踏んだオーディスは、フレデリクをきつく睨み付け、渋々口を開く。
「先に手を出したのはどっちだ?」
「そ、それはっ、アイツが生意気なことを言いやがるから……!」
「どっちだって聞いてんだろ」
「っ! オレッ、オレだって!」
腕を握るテオドアの手に力が込められたのだろう。苦痛に口元を引きつらせ、オーディスは答える。
「なあ、もういいだろ! 手を出したのは悪かったって、謝るからさあ……」
「……フレッド、お前は?」
「おれも……もういいよ。ただ、もう二度と、こんなことはしないって約束してくれるなら」
弱々しく降参を示すオーディスに、フレデリクも頷く。
元々フレデリクだって、ここまで大事にするつもりじゃなかったのだ。売り言葉に買い言葉で、ついカッとなって言い返してしまった部分はあるし、本来ならもっと冷静になるべきだった。
それに何より、テオドアに助けてもらったというのが一番情けない。一人で突っ込んで、最終的にはテオドアがいないと解決できないなんて。
これでオーディスが退学でもしてしまったら、後味の悪さにモヤモヤするのは目に見えている。戦うなら正々堂々。正面切って戦わなければ。
「……だってよ。良かったな? コイツが心のある人間で」
「…………」
「――けど、俺はフレッドみたいに甘くねえから。次やったら、今度は問答無用で俺がお前を追放する」
「……っ、分かった分かった、もう手は出さねえ。オレも追い出されるのだけは勘弁だからさあ」
無理やり口の端を釣り上げたオーディスは、そこでようやく腕を離されると、もう用はないと言わんばかりに足音を立てて出ていく。様子を窺ってばかりだった取り巻きたちも、慌てて彼についていった。
「──ごめん、テオ。迷惑、かけて……」
騒がしさが嘘のように静まり返っていた。フレデリクは自責の念に駆られて、ゆっくりと頭を下げるものの、耳に入ってきたのは思いもよらぬ言葉だった。
「……よくやったじゃねえか」
「えっ? うわっ!」
驚いて顔を上げようとしたフレデリクの頭を、テオドアが乱雑に撫でる。首がグラグラと揺れ、一種の災害かと疑ってしまうくらいには激しいが。テオドアの表情は普段から想像もつかないほどに柔らかく、優しい目つきをしていた。
「お前にしちゃ上出来だろ。言いたいこと飲み込んで、外で蹲ってるよりかはいい。まあ、あいつ一人振りほどけねえのは問題だけどな」
フレデリクは頭を揺さぶられた反動で、幻聴でも聞いてるのかと思った。それくらい、衝撃的だった。
(褒め、られ……た?)
理解した途端、言い様のない感情が激流のように溢れだして、フレデリクの目頭を熱くさせる。
「でも僕はもう、こんな危険なこと絶対にしてほしくないよ。誰か傍にいる時ならまだいいけど、一人でなんて、もう絶対にしないで」
背中に手を置いたまま、言い聞かせてくるように告げるリオールは、それほど心配かけさせたのだろう。
フレデリクは涙が溢れないよう、必死に目に力を入れて、鼻をズズッと吸る。
よくやったというテオドアの賛辞も、一人でやらないでというリオールの寄り添いも、どちらも大切に胸にしまいこんだ。本当は震えるほど怖かったけど、オーディスに立ち向かったことに、これっぽっちも後悔は生まれなかった。
「おい、フレッドは?」
リオールが女の子と話していても、テオドアは関係ない様子で問いかける。
「ん? フレデリクは先に行ったよ」
「どっちから?」
「えっ? どっちって……教室の方からだと思うけど」
その言葉を聞いた瞬間、彼はくるりと向きを変え、足早に歩き始めた。表情は随分と険しく、視線は真っ直ぐ前だけを見据えている。
「ちょっと……! 君を待ってたのに、一人で行かないでよ!」
慌てたリオールが急いで隣の彼女に謝り、テオドアの元へと小走りで近づく。
「いきなりどうしたの? 訓練場に行くんだったら、こっちの方からだと遠回りでしょ」
「……教室に用があるんだよ」
「教室? 一体なんの……、」
リオールが不思議そうに首をかしげる一方で、テオドアは思い出していた。ここに来る少し前、確か教室には、あのオーディスとかいう男が残っていたことを。
(フレッドが通ったら、絶対……)
あの悪趣味なオーディスがする会話なぞ、たかが知れている。フレデリクが聞けば、きっとまた顔を青くするに違いないのだ。
だからこそテオドアは今、こうして嫌な予感を振り切るように、柄でもなく急いでいた。
「あれ? イアン殿下がいる」
角を曲がり、教室の戸を視界に捉えたところ――、その側で立ち尽くしているイアンの姿が見えた。戸は開いているが、何故か入る様子はなく、彼は呆然と目を見開いて、放心しているようだった。
「何してるんだろうね」
リオールの声に体をビクリと震わせたイアンは、すぐさま逃げるように反対側へと立ち去っていく。
「行っちゃった……って、テオドアも早いな……」
相も変わらず我が道を行くテオドアが、その歩みを止めることはない。むしろ変な焦燥感に駆られているせいか、そのスピードは増すばかりで。
開けっぱなしの戸から見えた光景は、残念ながらテオドアの悪い予感に、ピッタリと当てはまるものだったのだ。
***
「おい、早く謝れ。土下座してオレに詫びろよ……!」
「い、やだ……ッ! お前こそっ……おれと、イアン殿下に! 謝れ、よ……ッッ!!」
フレデリクは食いしばった歯の隙間から息を細く吐き、激昂したオーディスと対面していた。首を締め付ける圧迫感は増し、心なしか視界も霞んでいるように思えたが、ここまできて後には引けなかった。
「な、なあ……一旦ここら辺でやめといた方が……」
見かねた取り巻きの一人が、そう口に出す――その時だった。
「おい……その手、今すぐ外せ」
ドスのきいた声が響き、オーディスの腕が何者かに引っ掴まれる。ギシギシと骨が軋みそうなほど強く握り込んだその人は、行動に似合わず、いやに冷静な顔つきをしたテオドアだった。
「ッ! ユートリ、ス……!」
「なあ、二回言わねえと分かんねえか?」
「……っクソ、ッ!!」
置かれた状況が一気に不利になったと気づいたオーディスは、ゴミでも捨てるようにフレデリクを突き放す。
「うっ、ゲホッ……ゲホッ」
「フレデリク! 大丈夫!?」
駆け寄ってきたリオールが、身体を支えてくれた。そして、そのまま落ち着かせるように背中を擦ってくれるが、彼は見ているこちらの胸が痛みそうなほど、悲しげな表情を浮かべて唇を震わせていた。
「ごめんね。やっぱり僕も、あの時一緒についていくべきだった……っ」
後悔に沈むリオールを、元気づけてあげたい気持ちは山ほどあった。が、油断できない事態は目の前でまだ続いていた。
「アイツは離しただろ……。オレのことも解放しろよ……!」
「どうしてあんなことをした?」
「はあっ? そんなん後でもいいだろうが! いいから早く……、っ!」
「理由によっちゃ、俺がお前を通報する。だからさっさと言え」
「なっ……」
オーディスといえど、暴力事件を起こしたとテオドアから報告が挙がれば、流石に勝ち目はない。良くて謹慎処分。最悪は退学だ。
「ッオレじゃない……先に喧嘩を吹っ掛けてきたのはアイツだ……!」
分が悪いと踏んだオーディスは、フレデリクをきつく睨み付け、渋々口を開く。
「先に手を出したのはどっちだ?」
「そ、それはっ、アイツが生意気なことを言いやがるから……!」
「どっちだって聞いてんだろ」
「っ! オレッ、オレだって!」
腕を握るテオドアの手に力が込められたのだろう。苦痛に口元を引きつらせ、オーディスは答える。
「なあ、もういいだろ! 手を出したのは悪かったって、謝るからさあ……」
「……フレッド、お前は?」
「おれも……もういいよ。ただ、もう二度と、こんなことはしないって約束してくれるなら」
弱々しく降参を示すオーディスに、フレデリクも頷く。
元々フレデリクだって、ここまで大事にするつもりじゃなかったのだ。売り言葉に買い言葉で、ついカッとなって言い返してしまった部分はあるし、本来ならもっと冷静になるべきだった。
それに何より、テオドアに助けてもらったというのが一番情けない。一人で突っ込んで、最終的にはテオドアがいないと解決できないなんて。
これでオーディスが退学でもしてしまったら、後味の悪さにモヤモヤするのは目に見えている。戦うなら正々堂々。正面切って戦わなければ。
「……だってよ。良かったな? コイツが心のある人間で」
「…………」
「――けど、俺はフレッドみたいに甘くねえから。次やったら、今度は問答無用で俺がお前を追放する」
「……っ、分かった分かった、もう手は出さねえ。オレも追い出されるのだけは勘弁だからさあ」
無理やり口の端を釣り上げたオーディスは、そこでようやく腕を離されると、もう用はないと言わんばかりに足音を立てて出ていく。様子を窺ってばかりだった取り巻きたちも、慌てて彼についていった。
「──ごめん、テオ。迷惑、かけて……」
騒がしさが嘘のように静まり返っていた。フレデリクは自責の念に駆られて、ゆっくりと頭を下げるものの、耳に入ってきたのは思いもよらぬ言葉だった。
「……よくやったじゃねえか」
「えっ? うわっ!」
驚いて顔を上げようとしたフレデリクの頭を、テオドアが乱雑に撫でる。首がグラグラと揺れ、一種の災害かと疑ってしまうくらいには激しいが。テオドアの表情は普段から想像もつかないほどに柔らかく、優しい目つきをしていた。
「お前にしちゃ上出来だろ。言いたいこと飲み込んで、外で蹲ってるよりかはいい。まあ、あいつ一人振りほどけねえのは問題だけどな」
フレデリクは頭を揺さぶられた反動で、幻聴でも聞いてるのかと思った。それくらい、衝撃的だった。
(褒め、られ……た?)
理解した途端、言い様のない感情が激流のように溢れだして、フレデリクの目頭を熱くさせる。
「でも僕はもう、こんな危険なこと絶対にしてほしくないよ。誰か傍にいる時ならまだいいけど、一人でなんて、もう絶対にしないで」
背中に手を置いたまま、言い聞かせてくるように告げるリオールは、それほど心配かけさせたのだろう。
フレデリクは涙が溢れないよう、必死に目に力を入れて、鼻をズズッと吸る。
よくやったというテオドアの賛辞も、一人でやらないでというリオールの寄り添いも、どちらも大切に胸にしまいこんだ。本当は震えるほど怖かったけど、オーディスに立ち向かったことに、これっぽっちも後悔は生まれなかった。
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