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落ちる
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どれくらいの時間、僕はそうしていたんだろうか。
触れられた箇所が、まだジンジンと熱を放って感覚が抜けない。初めてだった。こんなところを触るなんて、誰にも教わったことがない。
僕は少しでも忘れたくて、ひたすら体を丸めて縮こまっていた。
ミカイルの理解できない行動が怖かったし、言われた言葉だってほとんど耳を通り抜けていった。
どうしてミカイルはこんなことをしたんだろう。何がしたくて、何の目的であんなことを?
考えても考えても答えは出てこない。
結局、僕にはミカイルの考えていることなど、幼い頃から何一つだって理解できてやしないのだ。
でも……それでも、僕はミカイルのことを大切な友達だと思っていた。時には憎たらしく思うときがあったって、我が儘に辟易してしまうときだって、なんだかんだ許してしまっていたのは、彼が僕にとってかけがえのない友達だから。
なのに、こんなことをされて、裏切られたという気持ちが溢れて溢れて止まらなかった。
────コンコン
ふいに、扉を叩く音が聞こえた。
────コンコンコンコン
続けてまた二回。
規則的に叩かれたそれは、一定間隔を開けながら、ずっと鳴らされる。
「誰なんだ……? こんなときに……」
出るつもりなど全くなかったのに、しきりに叩かれるそれが酷く不気味で、僕はそっとベッドを降りた。ミカイルは鍵を持っているから絶対に彼ではないことは確かだ。
半ば、興味本意もあったかもしれない。とにかく頭からこびりついて離れないこの記憶をどうにかしたかった。
寝間着から着替えてもまだ、扉の向こうのその人はそこにいる。ここまできたら早く正体が知りたくて、僕は勢いよく扉を開けた。
「あ、やっと開いた」
「────ハインツ?」
ニッコリと笑ったハインツが目の前に立っていた。久しぶりの僕へ向けた笑顔に、思わず心がほっとする。
もしかすると昨日までの態度を思い直してくれたのかもしれない。そんな期待があった。
「ユハン君。今大丈夫かな?」
「あ、ああ。急に来てどうしたんだ? 何かあったのか?」
「ユハン君と話がしたくて来たんだ。良かったらボクの部屋に来てよ」
「え? あ……ハインツがいいんだったら是非。実は僕も話したいことがあったんだ」
「じゃあちょうど良かったね」
嬉しそうにハインツが微笑む。
テイリットさんは昨日、ハインツに気を付けた方がいいと言っていたが、今日の彼はいたって普通だ。僕と仲が良かった頃の彼と、全く同じように見える。
「どうしたの? 早く行こうよ」
「あ……悪い、そうだな。ハインツの部屋に行くのは何だかんだ初めてだ。案内してくれるか?」
「もちろんだよ。こっちこっち」
手招いたハインツについていく。
せっかくの機会だ。これで仲直りして、ハインツとまた笑い合える関係に僕は戻りたかった。
***
ハインツの部屋は、学業成績優秀者である特権のおかげで、一人部屋だった。
真面目な彼らしく、きちんと整理整頓がされている。少し異様なのは、本棚にぎっしり敷き詰められた聖女様関連の本だろうか。憧れているとは言っていたが、ここまでくるともはや執着の域すら感じた。
「適当に座ってて。飲み物を用意してくる」
「ありがとう。じゃあ椅子借りるな」
僕の部屋にあるものと同じような木の椅子に座る。ハインツには勉強机の椅子があるから、座るものに困ることはないだろう。
「実は実家から茶葉がたくさん送られてきててね。僕一人だと全然飲みきれないから、ユハン君にも手伝ってほしいんだ」
「あはは、それくらいお安い御用だ。……そういえば、ハインツの家って何をやってるんだったっけ?」
「………………」
ハインツは押し黙る。あまり、良くないことを聞いてしまったのかもしれない。
シンとした空気に、そわそわと僕は視線をさ迷わせた。
「はい、どうぞ。たくさん飲んでね」
「あ、ありがとう。いただきます」
しばらくして渡されたのは、なみなみとお茶が注がれたコップ。思ったよりも薄い緑で、ちゃんと抽出できているのか分からない程だ。
でも僕は緊張からか、ごくごくとそれを飲み干す。味は全くしなかった。
「なんか……こういったらあれだけど、けっこう薄味のお茶だな?」
「……ボクの淹れ方が悪かったかな。けっこうたくさん使ったんだけど」
「いや……まあこういうのもあるって言われたらある、のかもしれない……」
若干違和感は拭えないが、ここで不思議がっていてもしょうがない。
それより、随分とハインツが食い入るように僕を見てくるのが気になってしょうがなかった。それも、瞬きすらしないで。
「……ハインツ。もしかして僕の顔に何かついてるか?」
「逆になにもないの?」
「え……?」
「……ううん。特になにもついてないよ。そういえば、話がしたいって言ってたよね。何だったのかな?」
話題を逸らすようにハインツが告げる。
「あ……えっと、ハインツは? さっきハインツも話があるって言ってたよな。僕は後でいいよ」
「話? ボクはないけど」
「ええっ、だって僕を呼びに来た時に言ってなかったか!?」
「……ああ!……それはー、お茶……お茶だよ。茶葉が余ってるから来てほしくて」
「そ、それだけ……?」
「うん」
なんだ。最近の態度についてじゃなかったのか?
期待していたものとは違う答えに拍子抜けする。それにこう言ってはなんだが、至極どうでもいいことだ。わざわざ喧嘩中?の相手を呼び出すために使う目的にしては、かなり浅く薄っぺらい。
「それで、ユハン君の話は?」
「あ、ああ……僕のは、最近ハインツとまともに喋れてなかったし、祝祭も無事に終わったから、しっかり腰を据えて話がしたかったんだよ」
「……へえ……そっか」
「……ああ。……それで、正直に教えてほしいんだけど、僕は知らない内にハインツに何かしてしまったか? ほら、ここ最近、あんまり良く思われてないような気がして……」
「……何か、って何かな?」
「例えばその……僕がハインツにとって嫌なことをしてしまったりとか……そういう、」
「ユハン君って、全然自覚ないよね」
「……え?」
静かに言葉を発したハインツに、何故かツーッと嫌な汗が首筋を伝う。慌ててその場所を拭おうとすれば、自分の体がやけに熱いことに気がついた。
「ミカイル君の優しさにいつまで甘えてるつもりなのかな。皆がしてる噂もミカイル君が聖女様のようにただ優しすぎるってだけで、キミは何も悪くないと思ってた。けど、全然そうじゃなかった。……ミカイル君は、本当は困ってたんだ! キミみたいなどうしようもない男に言い寄られて、でも彼は優しいから断れなくて。ああ……ボクは本当にどうかしてたよ。キミみたいな最低な男を気遣うなんてさ」
捲し立てるハインツの顔に、歪な笑みが浮かんでいる。語る彼の瞳は虚ろで、空虚で、空っぽだ。
「それに昨日だって、ミカイル君すごーく元気がなかったよね? キミと魔法薬を取りに行く前は普通だったのに、戻ってきたらああなってたんだ。……許せなかった。許したらいけないと思ったよ。キミみたいなミカイル君を困らせる存在なんて。だから、アレの効果を知ったときは天啓が降りたと思ったね……! ああこれで、邪魔物を消せる……悪い奴を排除できる……って!!」
明らかに様子がおかしかった。いや、本当は最初からおかしかったのに、僕が気づきたくなかっただけなのかもしれない。
ニタニタと笑うハインツから逃げるように、思わず椅子から立ち上がる。けれど、僕の視界はその瞬間にブレて、たまらず膝から崩れ落ちた。
この異様な、覚えのある体の熱さ。僕が小さい頃によくなっていた高熱と同じだ。
確か魔素に体が拒絶反応を起こして発症する……って先輩達は言っていたはず。でも、ここに魔法を使える人なんていないのに……。
「やっっと効果が出た!! 随分平気そうだったから、一本丸々飲ませただけじゃ足りないのかと思って焦っちゃった……!」
「っ! ま……まさか、昨日……の、魔法……薬……」
「一本失くなったのに、全然追及されなかったから助かったよ!」
やっぱり、アルト先輩は多めに作ったと言っていたから、失くなった一本は全部残っていたんだ。
飲みすぎたら毒にもなる────僕は先輩に言われた通り、ハインツにもちゃんと教えた。まさか、それを利用されるなんて。
でも、今さら気づいたってもう遅かった。ぼやける視界の中で、何も映していない瞳が僕を見つめる。
「……バイバイ。ユハン君」
開かない瞼の裏。
その声を最後に、僕の意識は完全に深い暗闇の底へ落ちて、落ちて────沈んだ。
触れられた箇所が、まだジンジンと熱を放って感覚が抜けない。初めてだった。こんなところを触るなんて、誰にも教わったことがない。
僕は少しでも忘れたくて、ひたすら体を丸めて縮こまっていた。
ミカイルの理解できない行動が怖かったし、言われた言葉だってほとんど耳を通り抜けていった。
どうしてミカイルはこんなことをしたんだろう。何がしたくて、何の目的であんなことを?
考えても考えても答えは出てこない。
結局、僕にはミカイルの考えていることなど、幼い頃から何一つだって理解できてやしないのだ。
でも……それでも、僕はミカイルのことを大切な友達だと思っていた。時には憎たらしく思うときがあったって、我が儘に辟易してしまうときだって、なんだかんだ許してしまっていたのは、彼が僕にとってかけがえのない友達だから。
なのに、こんなことをされて、裏切られたという気持ちが溢れて溢れて止まらなかった。
────コンコン
ふいに、扉を叩く音が聞こえた。
────コンコンコンコン
続けてまた二回。
規則的に叩かれたそれは、一定間隔を開けながら、ずっと鳴らされる。
「誰なんだ……? こんなときに……」
出るつもりなど全くなかったのに、しきりに叩かれるそれが酷く不気味で、僕はそっとベッドを降りた。ミカイルは鍵を持っているから絶対に彼ではないことは確かだ。
半ば、興味本意もあったかもしれない。とにかく頭からこびりついて離れないこの記憶をどうにかしたかった。
寝間着から着替えてもまだ、扉の向こうのその人はそこにいる。ここまできたら早く正体が知りたくて、僕は勢いよく扉を開けた。
「あ、やっと開いた」
「────ハインツ?」
ニッコリと笑ったハインツが目の前に立っていた。久しぶりの僕へ向けた笑顔に、思わず心がほっとする。
もしかすると昨日までの態度を思い直してくれたのかもしれない。そんな期待があった。
「ユハン君。今大丈夫かな?」
「あ、ああ。急に来てどうしたんだ? 何かあったのか?」
「ユハン君と話がしたくて来たんだ。良かったらボクの部屋に来てよ」
「え? あ……ハインツがいいんだったら是非。実は僕も話したいことがあったんだ」
「じゃあちょうど良かったね」
嬉しそうにハインツが微笑む。
テイリットさんは昨日、ハインツに気を付けた方がいいと言っていたが、今日の彼はいたって普通だ。僕と仲が良かった頃の彼と、全く同じように見える。
「どうしたの? 早く行こうよ」
「あ……悪い、そうだな。ハインツの部屋に行くのは何だかんだ初めてだ。案内してくれるか?」
「もちろんだよ。こっちこっち」
手招いたハインツについていく。
せっかくの機会だ。これで仲直りして、ハインツとまた笑い合える関係に僕は戻りたかった。
***
ハインツの部屋は、学業成績優秀者である特権のおかげで、一人部屋だった。
真面目な彼らしく、きちんと整理整頓がされている。少し異様なのは、本棚にぎっしり敷き詰められた聖女様関連の本だろうか。憧れているとは言っていたが、ここまでくるともはや執着の域すら感じた。
「適当に座ってて。飲み物を用意してくる」
「ありがとう。じゃあ椅子借りるな」
僕の部屋にあるものと同じような木の椅子に座る。ハインツには勉強机の椅子があるから、座るものに困ることはないだろう。
「実は実家から茶葉がたくさん送られてきててね。僕一人だと全然飲みきれないから、ユハン君にも手伝ってほしいんだ」
「あはは、それくらいお安い御用だ。……そういえば、ハインツの家って何をやってるんだったっけ?」
「………………」
ハインツは押し黙る。あまり、良くないことを聞いてしまったのかもしれない。
シンとした空気に、そわそわと僕は視線をさ迷わせた。
「はい、どうぞ。たくさん飲んでね」
「あ、ありがとう。いただきます」
しばらくして渡されたのは、なみなみとお茶が注がれたコップ。思ったよりも薄い緑で、ちゃんと抽出できているのか分からない程だ。
でも僕は緊張からか、ごくごくとそれを飲み干す。味は全くしなかった。
「なんか……こういったらあれだけど、けっこう薄味のお茶だな?」
「……ボクの淹れ方が悪かったかな。けっこうたくさん使ったんだけど」
「いや……まあこういうのもあるって言われたらある、のかもしれない……」
若干違和感は拭えないが、ここで不思議がっていてもしょうがない。
それより、随分とハインツが食い入るように僕を見てくるのが気になってしょうがなかった。それも、瞬きすらしないで。
「……ハインツ。もしかして僕の顔に何かついてるか?」
「逆になにもないの?」
「え……?」
「……ううん。特になにもついてないよ。そういえば、話がしたいって言ってたよね。何だったのかな?」
話題を逸らすようにハインツが告げる。
「あ……えっと、ハインツは? さっきハインツも話があるって言ってたよな。僕は後でいいよ」
「話? ボクはないけど」
「ええっ、だって僕を呼びに来た時に言ってなかったか!?」
「……ああ!……それはー、お茶……お茶だよ。茶葉が余ってるから来てほしくて」
「そ、それだけ……?」
「うん」
なんだ。最近の態度についてじゃなかったのか?
期待していたものとは違う答えに拍子抜けする。それにこう言ってはなんだが、至極どうでもいいことだ。わざわざ喧嘩中?の相手を呼び出すために使う目的にしては、かなり浅く薄っぺらい。
「それで、ユハン君の話は?」
「あ、ああ……僕のは、最近ハインツとまともに喋れてなかったし、祝祭も無事に終わったから、しっかり腰を据えて話がしたかったんだよ」
「……へえ……そっか」
「……ああ。……それで、正直に教えてほしいんだけど、僕は知らない内にハインツに何かしてしまったか? ほら、ここ最近、あんまり良く思われてないような気がして……」
「……何か、って何かな?」
「例えばその……僕がハインツにとって嫌なことをしてしまったりとか……そういう、」
「ユハン君って、全然自覚ないよね」
「……え?」
静かに言葉を発したハインツに、何故かツーッと嫌な汗が首筋を伝う。慌ててその場所を拭おうとすれば、自分の体がやけに熱いことに気がついた。
「ミカイル君の優しさにいつまで甘えてるつもりなのかな。皆がしてる噂もミカイル君が聖女様のようにただ優しすぎるってだけで、キミは何も悪くないと思ってた。けど、全然そうじゃなかった。……ミカイル君は、本当は困ってたんだ! キミみたいなどうしようもない男に言い寄られて、でも彼は優しいから断れなくて。ああ……ボクは本当にどうかしてたよ。キミみたいな最低な男を気遣うなんてさ」
捲し立てるハインツの顔に、歪な笑みが浮かんでいる。語る彼の瞳は虚ろで、空虚で、空っぽだ。
「それに昨日だって、ミカイル君すごーく元気がなかったよね? キミと魔法薬を取りに行く前は普通だったのに、戻ってきたらああなってたんだ。……許せなかった。許したらいけないと思ったよ。キミみたいなミカイル君を困らせる存在なんて。だから、アレの効果を知ったときは天啓が降りたと思ったね……! ああこれで、邪魔物を消せる……悪い奴を排除できる……って!!」
明らかに様子がおかしかった。いや、本当は最初からおかしかったのに、僕が気づきたくなかっただけなのかもしれない。
ニタニタと笑うハインツから逃げるように、思わず椅子から立ち上がる。けれど、僕の視界はその瞬間にブレて、たまらず膝から崩れ落ちた。
この異様な、覚えのある体の熱さ。僕が小さい頃によくなっていた高熱と同じだ。
確か魔素に体が拒絶反応を起こして発症する……って先輩達は言っていたはず。でも、ここに魔法を使える人なんていないのに……。
「やっっと効果が出た!! 随分平気そうだったから、一本丸々飲ませただけじゃ足りないのかと思って焦っちゃった……!」
「っ! ま……まさか、昨日……の、魔法……薬……」
「一本失くなったのに、全然追及されなかったから助かったよ!」
やっぱり、アルト先輩は多めに作ったと言っていたから、失くなった一本は全部残っていたんだ。
飲みすぎたら毒にもなる────僕は先輩に言われた通り、ハインツにもちゃんと教えた。まさか、それを利用されるなんて。
でも、今さら気づいたってもう遅かった。ぼやける視界の中で、何も映していない瞳が僕を見つめる。
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