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1章 回想シーンから
逸材かもしれない
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「お母さんっ」
お母さんは、ボロボロの私たちを見て…。
「ごめんなさいね…。私が付いていながら」
そして私の方を見て一言。
「頑張ったね、フロッセを守ってくれてありがとう」
と、微笑み頭を撫でられた。
「お母さん、怒っていないの?」
(怒っているはずだ。一族の恥だと思われてしまったらどうしよう)
「お母さんはね、あなたたちが無事にこうして会えたことが何よりだよ」
(本当にお母さんは優しい…)
「あ、ありがとぅ…ゔぅあああん!!」
涙が出てしまった。心細かった気持ちとお母さんの温かさに…。
その夜、私たち一族は広い広場に集められた。
「皆さん、この度は夜遅い中集まってくれてありがとう」
全体を仕切るのはラビット族のフィーリン。彼は、声が張るのが得意で数々の戦いに勝利してきた私たちからすると英雄みたいな存在の方だ。
「本日、我々のラビット族のリーグ家のシェアリーとその弟のフロッセが人間と鉢合わせをしてしまった。まだ9歳と5歳だ」
ざわざわ…。
ヒソヒソと他の人たちは、話し出した。
「まぁ、そんな小さい子供が…」
「ちくしょ、、人間共め…」
「皆のもの鎮まれ!」
あまりにもヒソヒソから、声を荒げるようになったために、フィーリンは大声を発した。
「その時、弟のフロッセを守ろうと姉のシェアリーは禁じ手と呼ばれるラビット族の技に目覚め使ってしまった」
「本来なら、この時点で掟を破ってしまったため罰を与える。だか、シェアリーは自我を保ったまま人間共を蹴散らし、ラビット族の真の姿からこの年で普段の姿に戻ることができた」
「力を暴走させないで、自分でコントロールできたのだ。よって我々はシェアリー・リーグが人間に勝つ希望の存在だと確信したのだぁああああ!」
先ほどまで、ざわざわしていた民衆たちも一斉に「よっしゃあああああ」と叫び出した。
(一体、何が起こっているのだろう)
「そして、これよりシェアリー・リーグを第19代ラビット族の姫として活躍してもらうことになりました!!!」
(わ、私が?)
つい、先日まではリーグ家はラビット族の王家の中でもまだまだ下っ端だったのに…。
聞けば、王家のトップは人間たちに襲われて現在不在となっているらしく。
必死に、フィーリン率いる王家の部下たちでこの森も、ラビット族を守ろうと動いていたのだ。
お母さんは、ボロボロの私たちを見て…。
「ごめんなさいね…。私が付いていながら」
そして私の方を見て一言。
「頑張ったね、フロッセを守ってくれてありがとう」
と、微笑み頭を撫でられた。
「お母さん、怒っていないの?」
(怒っているはずだ。一族の恥だと思われてしまったらどうしよう)
「お母さんはね、あなたたちが無事にこうして会えたことが何よりだよ」
(本当にお母さんは優しい…)
「あ、ありがとぅ…ゔぅあああん!!」
涙が出てしまった。心細かった気持ちとお母さんの温かさに…。
その夜、私たち一族は広い広場に集められた。
「皆さん、この度は夜遅い中集まってくれてありがとう」
全体を仕切るのはラビット族のフィーリン。彼は、声が張るのが得意で数々の戦いに勝利してきた私たちからすると英雄みたいな存在の方だ。
「本日、我々のラビット族のリーグ家のシェアリーとその弟のフロッセが人間と鉢合わせをしてしまった。まだ9歳と5歳だ」
ざわざわ…。
ヒソヒソと他の人たちは、話し出した。
「まぁ、そんな小さい子供が…」
「ちくしょ、、人間共め…」
「皆のもの鎮まれ!」
あまりにもヒソヒソから、声を荒げるようになったために、フィーリンは大声を発した。
「その時、弟のフロッセを守ろうと姉のシェアリーは禁じ手と呼ばれるラビット族の技に目覚め使ってしまった」
「本来なら、この時点で掟を破ってしまったため罰を与える。だか、シェアリーは自我を保ったまま人間共を蹴散らし、ラビット族の真の姿からこの年で普段の姿に戻ることができた」
「力を暴走させないで、自分でコントロールできたのだ。よって我々はシェアリー・リーグが人間に勝つ希望の存在だと確信したのだぁああああ!」
先ほどまで、ざわざわしていた民衆たちも一斉に「よっしゃあああああ」と叫び出した。
(一体、何が起こっているのだろう)
「そして、これよりシェアリー・リーグを第19代ラビット族の姫として活躍してもらうことになりました!!!」
(わ、私が?)
つい、先日まではリーグ家はラビット族の王家の中でもまだまだ下っ端だったのに…。
聞けば、王家のトップは人間たちに襲われて現在不在となっているらしく。
必死に、フィーリン率いる王家の部下たちでこの森も、ラビット族を守ろうと動いていたのだ。
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