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2章
幼なじみの存在
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こんな私にも、長年一緒にいる幼なじみがいる。
サンタリウス・タナダという男だ。
ほら、今にもこちらに向かってくる。
すごい勢いで…。
「よぉっ!」
「もういきなりぶつかって来ないで」
幼なじみのサンタリウス。通称サン。
「サンは、何してるの?」
「いやぁ?シェアリーの姿が見えたから」
なんじゃそれ、理由になっていない。
サンは、重度の心配症で姫になる時も人一倍心配してくれたのである。
(嬉しいけど、過保護には呆れるわ)
「あれ?どこかに出かけるの?」
こやつ、行動を読んでいるな…。
せっかくこれから内緒で、町外れの時計屋さんに行こうとしたのに…。
「ううん、ちょっとそこまでね?」
あははと笑うと…。
「僕も行きたい」
「あぁー、申し訳ないけどサンのことフロッセが呼んでいたよ?」
(ごめんねっ!フロッセ、今度何かプレゼントするからっ)
弟のフロッセと、サンはまぁ仲良しだからこう言っておけば大丈夫でしょ?
「そっかぁ!じゃあ今すぐ行かなくては」
じゃあね!と去っていく。
(嵐のような人だわ)
でも、これで一人で出かけられる。
友だちから聞いた地図のメモを頼りにシェアリーは森の入り口まで数時間もかけて辿り着いたのであった。
「おや、シェアリー殿これからどちらへ?」
門番の役を務める男性が言う。
「あ、少し町まで欲しい服があるのよ」
「お共致します!」
2人の門番のうち、1人が申し出る。
「悪いけど、1人がいいの」
「しかし、護衛を…」
「大丈夫だわ、これでも一通りの武器は使えるようになったのだもの」
必死に説得してようやく…
「分かりました、どうぞお気をつけて」
よし、最大の難関は終了。
でもせっかく町へ行くのだから可愛い服とかも買おうかな。
夕方になる前までに帰ろう。
じゃあ、まずは…。
シェアリーは早歩きで向かったのであった。
サンタリウス・タナダという男だ。
ほら、今にもこちらに向かってくる。
すごい勢いで…。
「よぉっ!」
「もういきなりぶつかって来ないで」
幼なじみのサンタリウス。通称サン。
「サンは、何してるの?」
「いやぁ?シェアリーの姿が見えたから」
なんじゃそれ、理由になっていない。
サンは、重度の心配症で姫になる時も人一倍心配してくれたのである。
(嬉しいけど、過保護には呆れるわ)
「あれ?どこかに出かけるの?」
こやつ、行動を読んでいるな…。
せっかくこれから内緒で、町外れの時計屋さんに行こうとしたのに…。
「ううん、ちょっとそこまでね?」
あははと笑うと…。
「僕も行きたい」
「あぁー、申し訳ないけどサンのことフロッセが呼んでいたよ?」
(ごめんねっ!フロッセ、今度何かプレゼントするからっ)
弟のフロッセと、サンはまぁ仲良しだからこう言っておけば大丈夫でしょ?
「そっかぁ!じゃあ今すぐ行かなくては」
じゃあね!と去っていく。
(嵐のような人だわ)
でも、これで一人で出かけられる。
友だちから聞いた地図のメモを頼りにシェアリーは森の入り口まで数時間もかけて辿り着いたのであった。
「おや、シェアリー殿これからどちらへ?」
門番の役を務める男性が言う。
「あ、少し町まで欲しい服があるのよ」
「お共致します!」
2人の門番のうち、1人が申し出る。
「悪いけど、1人がいいの」
「しかし、護衛を…」
「大丈夫だわ、これでも一通りの武器は使えるようになったのだもの」
必死に説得してようやく…
「分かりました、どうぞお気をつけて」
よし、最大の難関は終了。
でもせっかく町へ行くのだから可愛い服とかも買おうかな。
夕方になる前までに帰ろう。
じゃあ、まずは…。
シェアリーは早歩きで向かったのであった。
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