7 / 19
2章
周囲からの目
しおりを挟む
「わぁ、これ可愛い」
只今、私シェアリーは御用達の洋服屋さん『キャンバリー』に来ている。
しかも、私たちラビット族のことを好印象に思っているらしく…。
町に着くまでは頭に可愛い頭巾で頭を隠していた。尻尾はマントみたいな上着を着てごまかした。
「いかがなさいますか?珍しいですね、シェアリー殿お一人で…」
「ちょっと、行きたい場所があって…。あ、そうだご主人、ここの時計屋さん知ってる?」
「あぁそこの時計屋ね…。もう少し歩いて橋の手前にあるさぁ。でも気をつけなね?最近、王宮の者たちがこの辺をうろちょろしているから」
ご主人は心配して安全にということで言ってくれたのだろうが…。
私は…陽気に
「大丈夫ですよ?」
「あ、それよりご主人こちらの服。いただけるかしら?」
呑気にショッピングを楽しんでいた。
「あ、ここかぁ」
そうつぶやいている合間に、時計屋さんに到着した。
「でも、随分錆びれるいるわ」
看板には、ボロボロの文字で『時計屋ザク』
とあった。
本当にここが噂のところかしら?
半信半疑で店の中へ入ると…。
「おや、珍しいねぇ。可愛い子うさぎちゃんじゃない?」
20代後半の男性だろうか…。怪しいフードを被ってこちらへやってきた。
「あ、あのシェアリーです。こちらに願いが叶うものがあると聞きました」
その男性は、フードを取り…。
「俺の名前はラズだ。よろしくなぁ?」
とても、美形だった。
「願いが叶うのは、これのペンダントのことさぁ。どうだ?興味あるか?」
ニヤニヤと、笑みを浮かべるラズさん。
でも、不思議とその笑いが怖くなくて…。
「ラズさん、その作り笑い何とかしてくれません?」
核心を突いたつもりだった。
「おまえ、あっははは。お、おもしろいなぁ!」
良いだろうと。
「ほれ、受け取れ。おまえのこと気に入ったからこれ今回無料にしてやる」
「ありがとうございますっ!」
「だか、気をつけろよ?願いが叶うのは3つまでだ。それともし願いの1つに人間になりたいと願うのなら本当に大事な人を見つけて両想いになることだな」
「な、なるほど」
「ペンダントには特別な力が秘められている。ペンダント自身が叶えられないと判断したらおまえの大切なものが奪われる」
「わ、わかりました…」
「クックック。これからだぁ」
ラズの不気味な声は部屋中に響いた。
「ねえ、あれ?ラビット族じゃない?」
「ほんとね、何の用かしら?」
とても、居心地が悪い。どこから情報がバレたのだろうか。私がラビット族であることが。
みんな、化け物をみた目でこちらを見てバカにしてくる。
「やだ、こっち見ないで」
歩くスピードを上げて元の道へ帰ろうとした時に…。
「ラビット族、ここへ来るなぁ!」
1人の少年がこちらへ石を投げてくる。
運良く避けたけど、荷物も持っていたからバランスを崩してしまった。
「あぁ!」
その瞬間…。
「大丈夫かぁ?」
1人の男性が私を抱き寄せて転ぶのを阻止してくれた。
只今、私シェアリーは御用達の洋服屋さん『キャンバリー』に来ている。
しかも、私たちラビット族のことを好印象に思っているらしく…。
町に着くまでは頭に可愛い頭巾で頭を隠していた。尻尾はマントみたいな上着を着てごまかした。
「いかがなさいますか?珍しいですね、シェアリー殿お一人で…」
「ちょっと、行きたい場所があって…。あ、そうだご主人、ここの時計屋さん知ってる?」
「あぁそこの時計屋ね…。もう少し歩いて橋の手前にあるさぁ。でも気をつけなね?最近、王宮の者たちがこの辺をうろちょろしているから」
ご主人は心配して安全にということで言ってくれたのだろうが…。
私は…陽気に
「大丈夫ですよ?」
「あ、それよりご主人こちらの服。いただけるかしら?」
呑気にショッピングを楽しんでいた。
「あ、ここかぁ」
そうつぶやいている合間に、時計屋さんに到着した。
「でも、随分錆びれるいるわ」
看板には、ボロボロの文字で『時計屋ザク』
とあった。
本当にここが噂のところかしら?
半信半疑で店の中へ入ると…。
「おや、珍しいねぇ。可愛い子うさぎちゃんじゃない?」
20代後半の男性だろうか…。怪しいフードを被ってこちらへやってきた。
「あ、あのシェアリーです。こちらに願いが叶うものがあると聞きました」
その男性は、フードを取り…。
「俺の名前はラズだ。よろしくなぁ?」
とても、美形だった。
「願いが叶うのは、これのペンダントのことさぁ。どうだ?興味あるか?」
ニヤニヤと、笑みを浮かべるラズさん。
でも、不思議とその笑いが怖くなくて…。
「ラズさん、その作り笑い何とかしてくれません?」
核心を突いたつもりだった。
「おまえ、あっははは。お、おもしろいなぁ!」
良いだろうと。
「ほれ、受け取れ。おまえのこと気に入ったからこれ今回無料にしてやる」
「ありがとうございますっ!」
「だか、気をつけろよ?願いが叶うのは3つまでだ。それともし願いの1つに人間になりたいと願うのなら本当に大事な人を見つけて両想いになることだな」
「な、なるほど」
「ペンダントには特別な力が秘められている。ペンダント自身が叶えられないと判断したらおまえの大切なものが奪われる」
「わ、わかりました…」
「クックック。これからだぁ」
ラズの不気味な声は部屋中に響いた。
「ねえ、あれ?ラビット族じゃない?」
「ほんとね、何の用かしら?」
とても、居心地が悪い。どこから情報がバレたのだろうか。私がラビット族であることが。
みんな、化け物をみた目でこちらを見てバカにしてくる。
「やだ、こっち見ないで」
歩くスピードを上げて元の道へ帰ろうとした時に…。
「ラビット族、ここへ来るなぁ!」
1人の少年がこちらへ石を投げてくる。
運良く避けたけど、荷物も持っていたからバランスを崩してしまった。
「あぁ!」
その瞬間…。
「大丈夫かぁ?」
1人の男性が私を抱き寄せて転ぶのを阻止してくれた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる