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3章
新ナンディア王国の王様
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また、こちらも美形であった。
「あ…」
私は思わず固まってしまった。
「怪我はないかい?」
珍しい服装だね?と興味を示すその人。
「い、いえありがとうございます」
「どちらまで?」
「あ、すぐそこまでなので…」
「送るよ?」
「いいです、気持ちだけで」
そう言って私は、急いでその人を置いて駆け出した。
その人は顔までハッキリとは見えなかったけど、首元にこの国の紋章が入っているペンダントがあったのが見えた。
(まさか、あれ王様?)
帰り道、私は考えた。
つい、数年前にこの国の王様が入れ替わったのだとか…。
お母さんを殺すように命じたあの王の男はもう死んでしまった。
現在は、息子が王として国を納めているらしいわ。
(思いは変わらない、いつか王を倒して国の常識を変える。私たちが平和に暮らせるように)
思いのほか、時間が遅くなってしまい気がつくと夕方になろうとしていた。
「やっと帰ってきたわ」
心配そうにこちらを見るババリー。
「ごめんなさい、遅くなったわ」
あの時計屋さんでもらったペンダントはポッケに入れて見つからないように隠した。
「聞いたかい?」
夕食時、ババリーが言う。
「最近人間がこの森を討伐しようと我々を対象に含めて…動き出そうとしているらしいわ」
「それは、怖いですね…」
召使いの方々が口を揃えて言う。
「私どもにお任せを」
ラビット族の騎士たちは、声を張り上げて
「人間だもを阻止せよ!」
いま、この森を守っているのは私だけど実質は経験上は叔母のババリーが命じているのだ。
お母さんに言われたフィーリンたち革命軍はまだ動いていない。
ババリーが言うには、私が20歳になった時に…と。
いつでも、要注意人物として警戒はしている。
フロッセはこのことを知らない。
(ついに、人間たちに復讐するときが来る)
「あ…」
私は思わず固まってしまった。
「怪我はないかい?」
珍しい服装だね?と興味を示すその人。
「い、いえありがとうございます」
「どちらまで?」
「あ、すぐそこまでなので…」
「送るよ?」
「いいです、気持ちだけで」
そう言って私は、急いでその人を置いて駆け出した。
その人は顔までハッキリとは見えなかったけど、首元にこの国の紋章が入っているペンダントがあったのが見えた。
(まさか、あれ王様?)
帰り道、私は考えた。
つい、数年前にこの国の王様が入れ替わったのだとか…。
お母さんを殺すように命じたあの王の男はもう死んでしまった。
現在は、息子が王として国を納めているらしいわ。
(思いは変わらない、いつか王を倒して国の常識を変える。私たちが平和に暮らせるように)
思いのほか、時間が遅くなってしまい気がつくと夕方になろうとしていた。
「やっと帰ってきたわ」
心配そうにこちらを見るババリー。
「ごめんなさい、遅くなったわ」
あの時計屋さんでもらったペンダントはポッケに入れて見つからないように隠した。
「聞いたかい?」
夕食時、ババリーが言う。
「最近人間がこの森を討伐しようと我々を対象に含めて…動き出そうとしているらしいわ」
「それは、怖いですね…」
召使いの方々が口を揃えて言う。
「私どもにお任せを」
ラビット族の騎士たちは、声を張り上げて
「人間だもを阻止せよ!」
いま、この森を守っているのは私だけど実質は経験上は叔母のババリーが命じているのだ。
お母さんに言われたフィーリンたち革命軍はまだ動いていない。
ババリーが言うには、私が20歳になった時に…と。
いつでも、要注意人物として警戒はしている。
フロッセはこのことを知らない。
(ついに、人間たちに復讐するときが来る)
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