78 / 136
新しい当主のお茶会
しおりを挟む
午後の柔らかな陽ざしが部屋の中に静かに差し込んでいた。
窓際の丸いテーブルには、白い磁器のティーセットと、湯気の立つ紅茶。
一人の男と一人の女が向かい合って座り、それぞれのカップを手にしていた。
「結婚が決まったそうね。おめでとう、お相手はどんな方かしら?」
女が男に尋ねると、男はカップをソーサーに戻して口を開いた。
「没落貴族の末娘だ。こんな俺に嫁いでくれる女神のような女性だよ」
「そう……よかったわね。じゃあ、もう元婚約者への未練は断ち切れたのかしら?」
「…………いや、まだ完全には無理だな。忘れようとしてもふとした瞬間に後悔が襲ってくる。俺はどうしてあの時、彼女を姉から守ってやれなかったんだって……」
俯いたまま男は悲しそうに呟いた。
彼の肩はわずかに震え、指先が膝の上でぎゅっと握られ爪が皮膚に食い込む。
けれど、その痛みにすら気づいていないようだった。
「今更言っても仕方ないわよ。どれだけ後悔しても時間は戻らないわ。それより、貴方が昔の婚約者を想う気持ちを妻となる方に悟られては駄目よ。女は男が思うよりも遥かにそういうことに対して敏いわ」
「ああ、分かっている……。もう二度と女が悲しむ顔は見たくない。妻となる人だけを生涯大切にするさ」
女は「それがいいわ」と言って紅茶の入ったカップに口をつけた。
「ところで、君の妹はどうしている?」
「あら、わたくしに妹なんていないわ……。人の皮を被った化け物ならこの間まで邸にいたけれど……」
顔を顰めた女に男は「ああ、そういえばうちにも同じようなのがいたな」と呟く。
「なら、貴方の話も聞かせてちょうだいアレク……いえ、ダスター男爵」
「ああ、いいぞ。ゼット女男爵」
二人は互いに顔を見合わせてにんまりと笑った。
彼等は新たに当主となったダスター男爵とゼット女男爵……アリーの弟とメグの姉だ。
年の差はあるがこうして茶会をするくらいに親しい仲である。特にアレクは非常識な実の姉よりもずっとまともなメグの姉を昔から姉のように慕っていた。
姉のアリーが陰で婚約者に嫌がらせをしていたと知り、婚約破棄されたアレクを励まし慰めてくれたのがメグの姉だ。この人が姉であったらどんなに良かったか、とアレクは何度思ったか分からない。
「わたくしの家にいた化け物は、嫁ぎ先でも非常識で馬鹿なことばかりしているわ。ご夫君の容姿が好みじゃないからって、顔のいい男性使用人に言い寄っているそうよ」
「嫁ぎ先でそんな非常識なことを……? それはひどいな……」
「あの子はとにかく面食いなのよ。見目の良い男性にしか興味を示さないの。レイモンド卿のことも中身じゃなくて外見が好みだっただけなのよね……。なら、レイモンド卿の気持ちだって分かるでしょうに、それは一向に理解しなかったのよ。自分の顔を鏡で見たことがないのかしら……」
「ああ、レイモンド卿も結構な面食いだ。一度目の奥方も、二度目の奥方も美しかった。そして今の奥方はそれを上回るほどの美姫だ。君の妹も俺の姉もどうして美しい妻がいる男の愛人になれると思っていたのだろうな。身の程知らずにも程がある」
「ふふ、本当にね。それで既にご夫君からは愛想をつかされているそうよ。せっかく寝所に招かれたというのに、それも断ってご夫君に恥をかかせたそうだからね」
「断ったのか? 馬鹿だな。ただでさえ肩身が狭い立場なのに、夫の寵愛を断ったら更に立場が低くなると分からないものか?」
「客観的に己の立場を見ることが出来る子だったなら、そもそもこんなことにはなっていないでしょうよ」
それもそうだな、とアレクは微かに笑った。
「せっかく末席とはいえ妻扱いしてもらえるはずだったのに、夫を怒らせたせいで今は下働きに格下げされ、休む暇もないほど働かされているらしいわ」
そう言ったゼット女男爵は目を細めコロコロと笑う。
家に災難ばかりを振りまいた忌々しい妹。とんでもない罪を犯し、家族が連座で処刑されるかもしれないというのに謝罪の一つもなかった。血が繋がっているとはいえ、そんな人でなしがどう扱われようとちっとも心は痛まない。
「それで、そちらは?」
「こっちも同じようなものだ。夫からは見向きもされず、妻ではなく家政婦として働かされているそうだ。正妻から嫌がらせも受けているそうだ」
「あら、それはそれは……因果応報という言葉がぴったりね。嫌がらせをしていた側の人間が、今度は嫌がらせを受ける側になったと……。世の中上手く出来ているわね」
「そうだな。因果応報だと思うから全く心が痛まない。いい気味だとすら思うよ……」
二人の間にまた沈黙が流れる。だが不思議と気まずさはない。
互いに安堵したような顔でゆっくりとお茶のカップを傾けた。
「そういえば、姉上のもう一人の幼馴染の……名前は何だったかな、ほら、バルタ男爵家の……」
「パメラ嬢のこと? 彼女がどうかした?」
「ああ、そうそうパメラ嬢。母上から聞いた話だと、彼女も横領していたらしい。だが、あちらの家は何の動きもないんだ……」
「パメラ嬢も? そうなの?」
「家を出る前に姉上の口から聞いたらしいから間違いないと思う。しかも、姉上達をそそのかしたのはパメラ嬢の従妹だとか……」
「え? どうしてパメラ嬢の従妹がそんなことを……?」
「理由は分からない。姉上も馬鹿だから理由なんて考えず、唆されるままに罪を犯したようだ」
「……それはわたくしの元妹もそうでしょうね。パメラ嬢がメグやアリー嬢のようにどこかに嫁がされたとは聞いていないけど、バルタ家はフレン家の家臣の座を剥奪されたらしいわよ?」
「え!? そうなのか?」
「わたくしや貴方の家も剥奪されるところだったそうなのだけど、当主が代替わりしたから見逃してくださったようなの。でも、バルタ家の当主はそのままだし……わたくし達の父のように娘を野放しにしてフレン家に迷惑をかけているからって理由みたい。仕える家に迷惑をかけるような家臣なんていらないわよね」
「それはそうだな……。俺達の家も代替わりしていなければ家臣の座を返上するところだったのか。まあ確かに父上は先代には忠誠を誓っていたのに、レイモンド卿のことは見下していた。自分を見下す家臣なんていらないよな……」
自分の娘と同年代だからという馬鹿みたいな理由で仕える主人を見下していた父親達。
そんなのを召し抱えたいと思う者は少ないだろう。
「パメラ嬢も同罪ならば、近々何らかの動きがあるんじゃないかしら……。あのフレン伯爵夫人が見逃すとは思えないわ。その従妹とやらもね」
「それもそうだな。家臣の座を剥奪されたのならこちらがバルタ家と交流を続ける理由も無い。これを機に一切の交流を絶とうと思う」
アレクの言葉にゼット女男爵は「そうね、こちらもそうするわ」と頷く。
「これからはお互いにフレン家に忠誠を誓いましょう。特に、フレン伯爵夫人に」
「ああ、勿論だ。あの方には返しきれない恩がある」
互いに頷き合い、二人は改めてフレン家……いや、システィーナへの忠誠を誓うのだった。
窓際の丸いテーブルには、白い磁器のティーセットと、湯気の立つ紅茶。
一人の男と一人の女が向かい合って座り、それぞれのカップを手にしていた。
「結婚が決まったそうね。おめでとう、お相手はどんな方かしら?」
女が男に尋ねると、男はカップをソーサーに戻して口を開いた。
「没落貴族の末娘だ。こんな俺に嫁いでくれる女神のような女性だよ」
「そう……よかったわね。じゃあ、もう元婚約者への未練は断ち切れたのかしら?」
「…………いや、まだ完全には無理だな。忘れようとしてもふとした瞬間に後悔が襲ってくる。俺はどうしてあの時、彼女を姉から守ってやれなかったんだって……」
俯いたまま男は悲しそうに呟いた。
彼の肩はわずかに震え、指先が膝の上でぎゅっと握られ爪が皮膚に食い込む。
けれど、その痛みにすら気づいていないようだった。
「今更言っても仕方ないわよ。どれだけ後悔しても時間は戻らないわ。それより、貴方が昔の婚約者を想う気持ちを妻となる方に悟られては駄目よ。女は男が思うよりも遥かにそういうことに対して敏いわ」
「ああ、分かっている……。もう二度と女が悲しむ顔は見たくない。妻となる人だけを生涯大切にするさ」
女は「それがいいわ」と言って紅茶の入ったカップに口をつけた。
「ところで、君の妹はどうしている?」
「あら、わたくしに妹なんていないわ……。人の皮を被った化け物ならこの間まで邸にいたけれど……」
顔を顰めた女に男は「ああ、そういえばうちにも同じようなのがいたな」と呟く。
「なら、貴方の話も聞かせてちょうだいアレク……いえ、ダスター男爵」
「ああ、いいぞ。ゼット女男爵」
二人は互いに顔を見合わせてにんまりと笑った。
彼等は新たに当主となったダスター男爵とゼット女男爵……アリーの弟とメグの姉だ。
年の差はあるがこうして茶会をするくらいに親しい仲である。特にアレクは非常識な実の姉よりもずっとまともなメグの姉を昔から姉のように慕っていた。
姉のアリーが陰で婚約者に嫌がらせをしていたと知り、婚約破棄されたアレクを励まし慰めてくれたのがメグの姉だ。この人が姉であったらどんなに良かったか、とアレクは何度思ったか分からない。
「わたくしの家にいた化け物は、嫁ぎ先でも非常識で馬鹿なことばかりしているわ。ご夫君の容姿が好みじゃないからって、顔のいい男性使用人に言い寄っているそうよ」
「嫁ぎ先でそんな非常識なことを……? それはひどいな……」
「あの子はとにかく面食いなのよ。見目の良い男性にしか興味を示さないの。レイモンド卿のことも中身じゃなくて外見が好みだっただけなのよね……。なら、レイモンド卿の気持ちだって分かるでしょうに、それは一向に理解しなかったのよ。自分の顔を鏡で見たことがないのかしら……」
「ああ、レイモンド卿も結構な面食いだ。一度目の奥方も、二度目の奥方も美しかった。そして今の奥方はそれを上回るほどの美姫だ。君の妹も俺の姉もどうして美しい妻がいる男の愛人になれると思っていたのだろうな。身の程知らずにも程がある」
「ふふ、本当にね。それで既にご夫君からは愛想をつかされているそうよ。せっかく寝所に招かれたというのに、それも断ってご夫君に恥をかかせたそうだからね」
「断ったのか? 馬鹿だな。ただでさえ肩身が狭い立場なのに、夫の寵愛を断ったら更に立場が低くなると分からないものか?」
「客観的に己の立場を見ることが出来る子だったなら、そもそもこんなことにはなっていないでしょうよ」
それもそうだな、とアレクは微かに笑った。
「せっかく末席とはいえ妻扱いしてもらえるはずだったのに、夫を怒らせたせいで今は下働きに格下げされ、休む暇もないほど働かされているらしいわ」
そう言ったゼット女男爵は目を細めコロコロと笑う。
家に災難ばかりを振りまいた忌々しい妹。とんでもない罪を犯し、家族が連座で処刑されるかもしれないというのに謝罪の一つもなかった。血が繋がっているとはいえ、そんな人でなしがどう扱われようとちっとも心は痛まない。
「それで、そちらは?」
「こっちも同じようなものだ。夫からは見向きもされず、妻ではなく家政婦として働かされているそうだ。正妻から嫌がらせも受けているそうだ」
「あら、それはそれは……因果応報という言葉がぴったりね。嫌がらせをしていた側の人間が、今度は嫌がらせを受ける側になったと……。世の中上手く出来ているわね」
「そうだな。因果応報だと思うから全く心が痛まない。いい気味だとすら思うよ……」
二人の間にまた沈黙が流れる。だが不思議と気まずさはない。
互いに安堵したような顔でゆっくりとお茶のカップを傾けた。
「そういえば、姉上のもう一人の幼馴染の……名前は何だったかな、ほら、バルタ男爵家の……」
「パメラ嬢のこと? 彼女がどうかした?」
「ああ、そうそうパメラ嬢。母上から聞いた話だと、彼女も横領していたらしい。だが、あちらの家は何の動きもないんだ……」
「パメラ嬢も? そうなの?」
「家を出る前に姉上の口から聞いたらしいから間違いないと思う。しかも、姉上達をそそのかしたのはパメラ嬢の従妹だとか……」
「え? どうしてパメラ嬢の従妹がそんなことを……?」
「理由は分からない。姉上も馬鹿だから理由なんて考えず、唆されるままに罪を犯したようだ」
「……それはわたくしの元妹もそうでしょうね。パメラ嬢がメグやアリー嬢のようにどこかに嫁がされたとは聞いていないけど、バルタ家はフレン家の家臣の座を剥奪されたらしいわよ?」
「え!? そうなのか?」
「わたくしや貴方の家も剥奪されるところだったそうなのだけど、当主が代替わりしたから見逃してくださったようなの。でも、バルタ家の当主はそのままだし……わたくし達の父のように娘を野放しにしてフレン家に迷惑をかけているからって理由みたい。仕える家に迷惑をかけるような家臣なんていらないわよね」
「それはそうだな……。俺達の家も代替わりしていなければ家臣の座を返上するところだったのか。まあ確かに父上は先代には忠誠を誓っていたのに、レイモンド卿のことは見下していた。自分を見下す家臣なんていらないよな……」
自分の娘と同年代だからという馬鹿みたいな理由で仕える主人を見下していた父親達。
そんなのを召し抱えたいと思う者は少ないだろう。
「パメラ嬢も同罪ならば、近々何らかの動きがあるんじゃないかしら……。あのフレン伯爵夫人が見逃すとは思えないわ。その従妹とやらもね」
「それもそうだな。家臣の座を剥奪されたのならこちらがバルタ家と交流を続ける理由も無い。これを機に一切の交流を絶とうと思う」
アレクの言葉にゼット女男爵は「そうね、こちらもそうするわ」と頷く。
「これからはお互いにフレン家に忠誠を誓いましょう。特に、フレン伯爵夫人に」
「ああ、勿論だ。あの方には返しきれない恩がある」
互いに頷き合い、二人は改めてフレン家……いや、システィーナへの忠誠を誓うのだった。
5,483
あなたにおすすめの小説
兄にいらないと言われたので勝手に幸せになります
毒島醜女
恋愛
モラハラ兄に追い出された先で待っていたのは、甘く幸せな生活でした。
侯爵令嬢ライラ・コーデルは、実家が平民出の聖女ミミを養子に迎えてから実の兄デイヴィッドから冷遇されていた。
家でも学園でも、デビュタントでも、兄はいつもミミを最優先する。
友人である王太子たちと一緒にミミを持ち上げてはライラを貶めている始末だ。
「ミミみたいな可愛い妹が欲しかった」
挙句の果てには兄が婚約を破棄した辺境伯家の元へ代わりに嫁がされることになった。
ベミリオン辺境伯の一家はそんなライラを温かく迎えてくれた。
「あなたの笑顔は、どんな宝石や星よりも綺麗に輝いています!」
兄の元婚約者の弟、ヒューゴは不器用ながらも優しい愛情をライラに与え、甘いお菓子で癒してくれた。
ライラは次第に笑顔を取り戻し、ベミリオン家で幸せになっていく。
王都で聖女が起こした騒動も知らずに……
継子いじめで糾弾されたけれど、義娘本人は離婚したら私についてくると言っています〜出戻り夫人の商売繁盛記〜
野生のイエネコ
恋愛
後妻として男爵家に嫁いだヴィオラは、継子いじめで糾弾され離婚を申し立てられた。
しかし当の義娘であるシャーロットは、親としてどうしようもない父よりも必要な教育を与えたヴィオラの味方。
義娘を連れて実家の商会に出戻ったヴィオラは、貴族での生活を通じて身につけた知恵で新しい服の開発をし、美形の義娘と息子は服飾モデルとして王都に流行の大旋風を引き起こす。
度々襲来してくる元夫の、借金の申込みやヨリを戻そうなどの言葉を躱しながら、事業に成功していくヴィオラ。
そんな中、伯爵家嫡男が、継子いじめの疑惑でヴィオラに近づいてきて?
※小説家になろうで「離婚したので幸せになります!〜出戻り夫人の商売繁盛記〜」として掲載しています。
戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有
恋愛
子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる