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投獄されたアニー
――いったい何が起こったの……?
ライアスへの毒殺容疑、と言われていきなり拘束され投獄されたアニーは牢屋で途方に暮れていた。自分の身に何が起きたのか、さっぱり分からない。
取り調べらしきことを初日にされて以降、もう何日もここへ入れられたままだ。
分かったのは自分がライアスに贈った菓子に毒が入っていた、ということだけ。
“違う、毒なんて入れていない!”
“大好きなライアス隊長を殺そうとするわけない!”
“きっとあの女よ! ライアス隊長の奥さんがアタシに嫉妬して毒を入れたのよ!”
アニーがそう喚いても、看守は汚いものを見るかのような視線を向けるだけで口を開こうともしない。
まるでアニーが犯人であるかと決めつけているかのよう。いや、そのようではなくそうなのだろう。
「アタシは何もしていないのに……。何でこんなことになってるの? きっとあの女のせいよ……。あの女がやったに決まってるわ!」
アニーの中でロザリンドは自分とライアスを引き裂く悪女であり、今回の事件も彼女の企みだと決めつけていた。
実際に夫婦の間に割って入った邪魔者はアニーなのだが、それを理解する頭はない。
「ライアス隊長……無事だといいな……」
毒を吐いて倒れた、とは聞いたが亡くなったとは聞いていない。
そんな一縷の望みをかけてアニーはライアスの無事を祈った。
ライアスへの毒殺容疑、と言われていきなり拘束され投獄されたアニーは牢屋で途方に暮れていた。自分の身に何が起きたのか、さっぱり分からない。
取り調べらしきことを初日にされて以降、もう何日もここへ入れられたままだ。
分かったのは自分がライアスに贈った菓子に毒が入っていた、ということだけ。
“違う、毒なんて入れていない!”
“大好きなライアス隊長を殺そうとするわけない!”
“きっとあの女よ! ライアス隊長の奥さんがアタシに嫉妬して毒を入れたのよ!”
アニーがそう喚いても、看守は汚いものを見るかのような視線を向けるだけで口を開こうともしない。
まるでアニーが犯人であるかと決めつけているかのよう。いや、そのようではなくそうなのだろう。
「アタシは何もしていないのに……。何でこんなことになってるの? きっとあの女のせいよ……。あの女がやったに決まってるわ!」
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