ダンジョンフォーミング

低階層 編

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 自己紹介が済んだ後、二人してパンだけの寂しい食事をとると今後について話しをしていく。

「とりあえず階層突破してこのエリアの中を弄れるようになったのでやってみようと思います。」

 先ほどのインストールでやり方は頭の中に入っている。問題は何を優先するか、である。

「どのように変化させるのですか？」

 シェリーが聞いてくる。首を傾げただけで巨乳がたゆんと揺れるのを目に刻みつつ考える。選択肢は多くはない。ここが何階層まであるのかはわからないが、未だたったの5階まで行っただけである。

「できることは多くはないのだけどね。湖が作れるようになったので湖を作るのと、水の生き物を作れるらしいのでそれをやってみようと思います。畑や、山も作れるらしいけれど今の所必要ないからね。」

 変化させるためにポイントなどが必要なのかと思いきやそうではなく、変化させる為の選択肢が選べるというもののようだった。
 意識をサイドボードの上の本に向けて湖と水の生き物を作り出すように願う。すると外から地鳴りが聞こえ地面が軽く揺れだした。

「ご主人様、お外をご覧ください。これはなかなかに壮観でございます。」

 シェリーがそう言いながら手招きをしてくるので窓辺へと近づき、見えてきた景色に思わず驚いた。

「確かにこれはすごいな。まさかこのような規模で湖が作れるとは。」

 窓の外、入り口から反対側にかなりの広さの湖ができていた。体感的には琵琶湖を一回り小さくしたぐらいはあるんではないかと思えるほどだ。

「水着をどうにかして作らないとなぁ。シャワーばかりよりも水浴びもしたいし」

 俺がそういいながら考えていると、シェリーはこちらを振り向いて微笑みながら裸でいいんじゃないですか？などと言ってきた。
 俺得ですね、わかりますわかります。シェリーも女の子なんだから、全裸はいけないよと優しく微笑んだ俺は紳士であると思う。

 その後、シェリーと共に湖を見に行き飲用に問題ないことや魚が泳いでいることを確認してから俺達は通路へと共に降り立った。