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低階層 編
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結論から言うと、シェリーは役に立ちすぎた。力は強い、魔術はすごい、疲れない、可愛い、巨乳、お尻が魅力的。
後半は欲望がダダ漏れだったような気がするが、とにかく俺の出番がなかった。このまま頼り切ると成長しないため、危険な時以外は観ていてもらうようにお願いした。
「ご主人様のおっしゃる通りにいたしますが、ご主人様のお尻も魅力的ですよ」
何だろう、この悪魔。やはり悪魔かっ…。
「…それはさておき。俺にも魔法が使えると思うかい?」
俺のお尻の話はさておき、疑問に思ったので聞いてみた。丹田から湧き上がる力を制御しながら戦うと身体が強化されているのはわかるが、それを魔術として使えるかというとわからなかったからだ。
「なかなかにぷりっとして美味しそうですのに。ご主人様の力は魔力ではありませんので魔術は使えないかと。地球でいうところのオーラや気という概念の類いの力ですね。」
人と話すときは目を見て話そうね!お尻ばっかり見ないで!
「やっぱりか。なんか違和感があったんだよなぁ。てことはもう魔術は諦めて気として認識しよう」
お尻に若干の視線を感じつつも気として捉え、運用の練習をしていく。魔術に利用できないかこねくり回していた時よりスムーズに運用が可能になったのは捉え方が変わったからだろうか。
そうこうするうちに十階層ボス部屋まで到着すると、扉を開いて中を確認する。
「っあっぶねー。」
いきなり飛んできた矢を手で掴むと投げ捨てて射手の元へと走り出す。今回のボスはゴブリンアーチャーだった。
飛んでくる矢を剣で打ちはらいながら接敵すると、そのままの勢いで袈裟斬りに切り捨てる。光となりボスが散っていったその後に弓と矢筒が残されていた。
「ご主人様、お疲れ様でございます」
そういうと優雅にお辞儀しながら俺に笑顔を向けてくれる。一人でないというのはとても嬉しいものだ。
「シェリーは怪我はないかな?矢は打ちはらってたから大丈夫だとは思うが」
「大丈夫でございます。ご主人様のおかげで随分楽をさせていただきました。」
そういうと床に落ちている弓と矢筒を拾い、扉を開いてくれた。
「とりあえずホームへと帰ろうか」
「わかりましたご主人様」
二人は宝箱の中を回収してホームへと帰っていった。回収した宝箱の中にあったのは複数の種だった。帰ってから何かに使えるか考えてみよう。
それよりも俺の目にはその横で楽しそうに弓矢を弄っている美悪魔の視線に若干の恐怖を感じたのは内緒だが。
後半は欲望がダダ漏れだったような気がするが、とにかく俺の出番がなかった。このまま頼り切ると成長しないため、危険な時以外は観ていてもらうようにお願いした。
「ご主人様のおっしゃる通りにいたしますが、ご主人様のお尻も魅力的ですよ」
何だろう、この悪魔。やはり悪魔かっ…。
「…それはさておき。俺にも魔法が使えると思うかい?」
俺のお尻の話はさておき、疑問に思ったので聞いてみた。丹田から湧き上がる力を制御しながら戦うと身体が強化されているのはわかるが、それを魔術として使えるかというとわからなかったからだ。
「なかなかにぷりっとして美味しそうですのに。ご主人様の力は魔力ではありませんので魔術は使えないかと。地球でいうところのオーラや気という概念の類いの力ですね。」
人と話すときは目を見て話そうね!お尻ばっかり見ないで!
「やっぱりか。なんか違和感があったんだよなぁ。てことはもう魔術は諦めて気として認識しよう」
お尻に若干の視線を感じつつも気として捉え、運用の練習をしていく。魔術に利用できないかこねくり回していた時よりスムーズに運用が可能になったのは捉え方が変わったからだろうか。
そうこうするうちに十階層ボス部屋まで到着すると、扉を開いて中を確認する。
「っあっぶねー。」
いきなり飛んできた矢を手で掴むと投げ捨てて射手の元へと走り出す。今回のボスはゴブリンアーチャーだった。
飛んでくる矢を剣で打ちはらいながら接敵すると、そのままの勢いで袈裟斬りに切り捨てる。光となりボスが散っていったその後に弓と矢筒が残されていた。
「ご主人様、お疲れ様でございます」
そういうと優雅にお辞儀しながら俺に笑顔を向けてくれる。一人でないというのはとても嬉しいものだ。
「シェリーは怪我はないかな?矢は打ちはらってたから大丈夫だとは思うが」
「大丈夫でございます。ご主人様のおかげで随分楽をさせていただきました。」
そういうと床に落ちている弓と矢筒を拾い、扉を開いてくれた。
「とりあえずホームへと帰ろうか」
「わかりましたご主人様」
二人は宝箱の中を回収してホームへと帰っていった。回収した宝箱の中にあったのは複数の種だった。帰ってから何かに使えるか考えてみよう。
それよりも俺の目にはその横で楽しそうに弓矢を弄っている美悪魔の視線に若干の恐怖を感じたのは内緒だが。
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