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第一章 追放された治癒魔術師の行方とその後
第二話 ガーベラ領にて。
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自然と花と薬草に溢れる穏やかな場所_ガーベラ領。王都やルカの出身領からも程よい距離に位置するこの場所には多くの薬師と多くの人が生活をしている。薬師と魔術師を両立されたい人も又このガーベラ領で生活を苦楽を共にす事が多いことで知られている。そして領主であるルカの事も敬う人たちが多く血気盛んで有る界隈ではガーベラ領は別の意味で有名らしい。
ガーベラ領の中でも人気の宿である「スペル」は領主・ルカの実妹にして薬師としての顔を持つミリルが務めており領の人たちは勿論、観光客も訪れる程人気である(ミリルが)。
『ミリィ…ただいま』一日もかからずに着くこのガーベラ領は噂も届くのも一日足らずであり
「お兄様、お帰りなさい。アンジェラも」
「ただいま戻りました。ミリル様」
従者であるアンジェラは幾ら主である、ルカの許可を得ていても外は外なのでタメ口とはいかず仕舞いの様子にはルカとミリルは手をやいて至りするのである。
「お兄様、アンジェラ。お部屋は二部屋取ってますので二階のお部屋ですわ」
『助かるよ、ミリィ。行こうかアンジェラ』
「はい、ルカ様」
アンジェラを連れ添ったルカの様子はまるで熟年の夫婦のソレであるのだが二人は知らない。
二階へと上がっていく様子をミリルは静かに見守っていた。
「お兄様も…ソシエ嬢も大変でしたのね」
手元にある、影経由の手紙と言う名の報告書に目を通し乍呟くのであった。
「影が先に一部始終をお母様達に通達しているの…伝え忘れましたわ……まぁ良いか」
二階のお部屋 _ 和風を思わせる間取りであり乍
中世ヨーロッパ風を思わせる変わった間取りである。
『さて…アンジェラ、先に休んでおいで』
ルカ様の方が疲労が激しい筈_そう思い乍、アンジェラは言葉を呑み込んでいた。
「了解致しました。お先に失礼します」隣の部屋へと続く扉を介した二階の部屋は、さっき迄二人だったからか広々とした空間へと様変わりする。
『手紙を…報告するとするか』
- 拝啓 如何お過ごしでしょうか?母上、父上。
その建前は置いときまして、実を言えばあのお坊ちゃまは世間知らずも良い所でしてパーティーを解散し新たな勇者を見つけなければならないかも知れない事態に陥りました。(中略)
ですので、影伝えに聞き及んだかと思われますがどうぞ処分の旨をお願いします。 -
『良し…スフェル届けておくれ』簡潔に纏めた手紙を封して使い魔である妖精に届ける様に指示を出した。
スフェル_主人に対し害が有るか無いかを判断する事の出来る魔法を扱う博識な半妖精と言うのも半分魔族半分妖精と言う異端である。
「了解です。ご主人様、アンジェラ嬢は?」
『アンジェラなら部屋で休んでる筈だよ。届けたら会いに行くと良い』
「了解です」
スフェルは人の姿の状態でアンジェラと良く会って居るのだがアンジェラがスフェルの正体を知らないと言う事実がある。
_ ~~ ? ~~。~~!! ~~。 _
んむっ… お兄様?じゃないわ。
『誰だ?』
「ルカ様…」
『あぁ、外に何か居るな』
「お兄様!…」
『分かっているよ、アンジェラ。ミリィの傍に』
「承知しました」
「お兄様は?」
『僕は、外を見てみるよ』
「気を付けて」
「(全く…お兄様の安全を害すなど)」
『ははっ…ミリぃは凄まじいな。』
ミリルの凄まじさという名のブラコン気味には呆気を取られるが、敵の存在以上に驚きは無い。
『で…そこに居るのは誰だ?』
_ 炎の風よ巻きおこれ、フレイブ!
「誰だ、か。つい先程まで居たぞ?俺は」
『ガラン殿下か…何をしにここへ?』
「それはだな…影が俺の状態を父上に送ったらしいのでな、其の訂正に向かおうとしてるのさ」
『だからって僕を連れて行くか?』
_水よ大地の精霊よ。
「先程から周りがざわついているな?」
『そうだな、何でだろうな』
_風よ嵐を巻きおこせ
「ック…水嵐……か」
『正解。で、俺を連れて行って事実は違うと証言しろと言う事かな?ガラン殿下』
「あぁ、そうだ。素直に着いてくれば」
『悪いがこのガーベラ領は我が領地。我が領地と言う事は我が力である』
「何が言いたい?」
_我がガーベラ領に眠る大地の精霊達よ。このもの達を王都の真ん中へ_吹きとばせ!
『何も知らずに来た哀れな者よ。その身に起こる裁きをしかと受け止めよ』
「は?…貴様ッ!」
王都へと吹きとばされたガランと聖女。その後の行方は後に語るとしよう。
『済まない…君たち妖精にあの様な無知なる者らを吹き飛ばさせて』
_精霊達よ。朝まで眠れ_
ざわついていた周りの空気や草花が静かに落ち着きを取り戻す。ルーン文字とこの世界独特の文字で組み込まれている妖精魔法は人が契約をした際に扱える様にと工夫が施されたものである。
次回__
ガーベラ領での穏やかな日常。
ガーベラ領の中でも人気の宿である「スペル」は領主・ルカの実妹にして薬師としての顔を持つミリルが務めており領の人たちは勿論、観光客も訪れる程人気である(ミリルが)。
『ミリィ…ただいま』一日もかからずに着くこのガーベラ領は噂も届くのも一日足らずであり
「お兄様、お帰りなさい。アンジェラも」
「ただいま戻りました。ミリル様」
従者であるアンジェラは幾ら主である、ルカの許可を得ていても外は外なのでタメ口とはいかず仕舞いの様子にはルカとミリルは手をやいて至りするのである。
「お兄様、アンジェラ。お部屋は二部屋取ってますので二階のお部屋ですわ」
『助かるよ、ミリィ。行こうかアンジェラ』
「はい、ルカ様」
アンジェラを連れ添ったルカの様子はまるで熟年の夫婦のソレであるのだが二人は知らない。
二階へと上がっていく様子をミリルは静かに見守っていた。
「お兄様も…ソシエ嬢も大変でしたのね」
手元にある、影経由の手紙と言う名の報告書に目を通し乍呟くのであった。
「影が先に一部始終をお母様達に通達しているの…伝え忘れましたわ……まぁ良いか」
二階のお部屋 _ 和風を思わせる間取りであり乍
中世ヨーロッパ風を思わせる変わった間取りである。
『さて…アンジェラ、先に休んでおいで』
ルカ様の方が疲労が激しい筈_そう思い乍、アンジェラは言葉を呑み込んでいた。
「了解致しました。お先に失礼します」隣の部屋へと続く扉を介した二階の部屋は、さっき迄二人だったからか広々とした空間へと様変わりする。
『手紙を…報告するとするか』
- 拝啓 如何お過ごしでしょうか?母上、父上。
その建前は置いときまして、実を言えばあのお坊ちゃまは世間知らずも良い所でしてパーティーを解散し新たな勇者を見つけなければならないかも知れない事態に陥りました。(中略)
ですので、影伝えに聞き及んだかと思われますがどうぞ処分の旨をお願いします。 -
『良し…スフェル届けておくれ』簡潔に纏めた手紙を封して使い魔である妖精に届ける様に指示を出した。
スフェル_主人に対し害が有るか無いかを判断する事の出来る魔法を扱う博識な半妖精と言うのも半分魔族半分妖精と言う異端である。
「了解です。ご主人様、アンジェラ嬢は?」
『アンジェラなら部屋で休んでる筈だよ。届けたら会いに行くと良い』
「了解です」
スフェルは人の姿の状態でアンジェラと良く会って居るのだがアンジェラがスフェルの正体を知らないと言う事実がある。
_ ~~ ? ~~。~~!! ~~。 _
んむっ… お兄様?じゃないわ。
『誰だ?』
「ルカ様…」
『あぁ、外に何か居るな』
「お兄様!…」
『分かっているよ、アンジェラ。ミリィの傍に』
「承知しました」
「お兄様は?」
『僕は、外を見てみるよ』
「気を付けて」
「(全く…お兄様の安全を害すなど)」
『ははっ…ミリぃは凄まじいな。』
ミリルの凄まじさという名のブラコン気味には呆気を取られるが、敵の存在以上に驚きは無い。
『で…そこに居るのは誰だ?』
_ 炎の風よ巻きおこれ、フレイブ!
「誰だ、か。つい先程まで居たぞ?俺は」
『ガラン殿下か…何をしにここへ?』
「それはだな…影が俺の状態を父上に送ったらしいのでな、其の訂正に向かおうとしてるのさ」
『だからって僕を連れて行くか?』
_水よ大地の精霊よ。
「先程から周りがざわついているな?」
『そうだな、何でだろうな』
_風よ嵐を巻きおこせ
「ック…水嵐……か」
『正解。で、俺を連れて行って事実は違うと証言しろと言う事かな?ガラン殿下』
「あぁ、そうだ。素直に着いてくれば」
『悪いがこのガーベラ領は我が領地。我が領地と言う事は我が力である』
「何が言いたい?」
_我がガーベラ領に眠る大地の精霊達よ。このもの達を王都の真ん中へ_吹きとばせ!
『何も知らずに来た哀れな者よ。その身に起こる裁きをしかと受け止めよ』
「は?…貴様ッ!」
王都へと吹きとばされたガランと聖女。その後の行方は後に語るとしよう。
『済まない…君たち妖精にあの様な無知なる者らを吹き飛ばさせて』
_精霊達よ。朝まで眠れ_
ざわついていた周りの空気や草花が静かに落ち着きを取り戻す。ルーン文字とこの世界独特の文字で組み込まれている妖精魔法は人が契約をした際に扱える様にと工夫が施されたものである。
次回__
ガーベラ領での穏やかな日常。
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