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第二章
九話 はーあビバうどん!
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四国高松港についた。
まずは駅前商店街。
「うっわー!駅前商店街ながいー!」
チカンちゃんが目を丸くした。
駅前にある商店街が無茶苦茶長かった。
「はっはっはっ!この田舎者め。高松の都会ぶりに驚いたか!」
高笑いする女の子の声がした。
ドカンちゃんとチカンちゃんはそっちを見る。
「お前は誰だー!」
チカンちゃんが叫んだ。
「ヴァ、ヴァンヴァヴァンがヴァン!はービバうどん!
ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン!はあ、うどん!うどん!」
「……で?」
チカンちゃんが目をすっごく細くして無表情で突っ込みをいれる。
「だから私はヴァンのヴァンだよ!」
ヴァンが答える。
「ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン?」
チカンちゃんはちょっと面白そうなので、ヴァンを乗せてみる。
「はーあビバうどん!うどん!」
叫びながらヴァンは踊った。
「だから、そうじゃなくて!」
ヴァンが釈明しようとしているところに、もう一度、チカンちゃんが合いの手を入れる。
「「ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン?」
悲しい性でヴァンはチカンちゃんの合いの手に答えてしまう。
「はあ、うーどん!うーどん!」
「いいかげんにしろー!私の名前がヴァンだっていってるだろうがー!」
必死に話しを元にもどそうとするヴァン。
「いーいうーどん、はははん!」
チカンちゃんは面白くなってしまって、また合いの手を入れる。
「いーいうーどんん、はははん!
ダシーがオナーベからぽたりとうどーんにー!」
それに対して悲しい性でヴァンは乗って踊ってしまう。
「……で?」
そこで無慈悲に突き放すチカンちゃん。
「だーかーらー!」
「ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン?」
合いの手を入れるチカンちゃん
最初にもどる。
はあ、はあ、はあ。
踊りすぎてヴァンはその場にへたりこんでしまった。
「結局何が言いたかったんだ?」
チカンちゃんが地面にへたり込んだヴァンをのぞき込む。、
「だーかーらー高松は大都会だっていってんの!
このまえネットで東京銀座のマップ見たけど、何あれ?ぷっ、
商店街のアーケード全然ないじゃん。どこまで田舎なの?ねえ?
東京ってどこまで田舎なの?」
注意※
「実際に作者は高松出身の女の子に神戸は高松より
商店街が短いからど田舎だ」と言われて笑われたことがあります。
「そんな、都会とか田舎とかどうでもいいじゃん」
チカンちゃんが醒めた声で言った。
「どうでもよくなーい!
都会はナウでヤングでビビットでエキセントリックで少年でボーイで
毎日がエブリデイなんだよ!」
「ふーん」
チカンちゃんは流した。
バタッ!
自己主張しすぎて過労からヴァンはその場に倒れてしまった。
「大変だ、なんとかしないと!どうしたら回復しますか!」
ドカンちゃんが慌ててヴァンを抱き起こした。
「温泉……温泉つれてって……」
「わかりましたどこにありますか!」
ドカンちゃんはヴァンを自転車の買い物かごに入れ、
チカンちゃんを肩車してヴァンの道案内にしたがって、
温泉を探した。
初めての肩車でチカンちゃんはご機嫌だった。
「わ~い」
やってきたのは高松第一健康温泉
海沿いにある健康ランドで、その門前に巨大な大理石の狛犬がニ体
かざられてあった。
「あ~今日は疲れた。よっこいしょういち」
そう言ってヴァンは石の狛犬の中に入ってしまった。
ドカンちゃんとチカンちゃんは顔を見合わせる。
「今日はここで泊まっていこうか」
「そうだね!」
この健康ランドはものすごく広かった。
そしてお風呂は海に面しており、お風呂の中から海を見ることができる。
お風呂はとても広く、なんと、大浴場の中で浮き輪がつかえる。
「わーい!わーい!キャッキャ!」
チカンちゃんは大喜びで大きなお風呂で浮き輪を使って泳いで遊んだ。
思いっきりお風呂に入ったあとは、休憩室で寝転がりながら
ドカンちゃんとチカンちゃんは映画を見た。
坂本龍馬の映画だった。
そして、疲れ切っていたドカンちゃんとチカンちゃんはぐっすり寝てしまったのであった。
ご機嫌で二人は健康ランドを出た。
「次はどこに行こうか、チカンちゃん」
「そりゃ、高松に来たら絶対に金比羅さんには
いかないとダメだよ!すごく有名なところだからね」
「そうなんだ。でも、金比羅さんってすごい階段だって聞くから
高松に自転車置いていこう」
「そうだね!」
そうしてドカンちゃんとチカンちゃんは電車に乗って金比羅さんに向かった。
「結局、セキコさんは高松まで来ませんでしたね」
「そうだね~途中で諦めて帰ったのかな~あ!」
チカンちゃんが目を見張る。
「あ、あれを見て!」
チカンちゃんが指さす方向をドカンちゃんが見ると、
セキコが猛スピードで電車に併走している。
「うわあああああ!」
ドカンちゃんが叫んだ。
まずは駅前商店街。
「うっわー!駅前商店街ながいー!」
チカンちゃんが目を丸くした。
駅前にある商店街が無茶苦茶長かった。
「はっはっはっ!この田舎者め。高松の都会ぶりに驚いたか!」
高笑いする女の子の声がした。
ドカンちゃんとチカンちゃんはそっちを見る。
「お前は誰だー!」
チカンちゃんが叫んだ。
「ヴァ、ヴァンヴァヴァンがヴァン!はービバうどん!
ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン!はあ、うどん!うどん!」
「……で?」
チカンちゃんが目をすっごく細くして無表情で突っ込みをいれる。
「だから私はヴァンのヴァンだよ!」
ヴァンが答える。
「ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン?」
チカンちゃんはちょっと面白そうなので、ヴァンを乗せてみる。
「はーあビバうどん!うどん!」
叫びながらヴァンは踊った。
「だから、そうじゃなくて!」
ヴァンが釈明しようとしているところに、もう一度、チカンちゃんが合いの手を入れる。
「「ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン?」
悲しい性でヴァンはチカンちゃんの合いの手に答えてしまう。
「はあ、うーどん!うーどん!」
「いいかげんにしろー!私の名前がヴァンだっていってるだろうがー!」
必死に話しを元にもどそうとするヴァン。
「いーいうーどん、はははん!」
チカンちゃんは面白くなってしまって、また合いの手を入れる。
「いーいうーどんん、はははん!
ダシーがオナーベからぽたりとうどーんにー!」
それに対して悲しい性でヴァンは乗って踊ってしまう。
「……で?」
そこで無慈悲に突き放すチカンちゃん。
「だーかーらー!」
「ヴァヴァンヴァヴァンヴァンヴァン?」
合いの手を入れるチカンちゃん
最初にもどる。
はあ、はあ、はあ。
踊りすぎてヴァンはその場にへたりこんでしまった。
「結局何が言いたかったんだ?」
チカンちゃんが地面にへたり込んだヴァンをのぞき込む。、
「だーかーらー高松は大都会だっていってんの!
このまえネットで東京銀座のマップ見たけど、何あれ?ぷっ、
商店街のアーケード全然ないじゃん。どこまで田舎なの?ねえ?
東京ってどこまで田舎なの?」
注意※
「実際に作者は高松出身の女の子に神戸は高松より
商店街が短いからど田舎だ」と言われて笑われたことがあります。
「そんな、都会とか田舎とかどうでもいいじゃん」
チカンちゃんが醒めた声で言った。
「どうでもよくなーい!
都会はナウでヤングでビビットでエキセントリックで少年でボーイで
毎日がエブリデイなんだよ!」
「ふーん」
チカンちゃんは流した。
バタッ!
自己主張しすぎて過労からヴァンはその場に倒れてしまった。
「大変だ、なんとかしないと!どうしたら回復しますか!」
ドカンちゃんが慌ててヴァンを抱き起こした。
「温泉……温泉つれてって……」
「わかりましたどこにありますか!」
ドカンちゃんはヴァンを自転車の買い物かごに入れ、
チカンちゃんを肩車してヴァンの道案内にしたがって、
温泉を探した。
初めての肩車でチカンちゃんはご機嫌だった。
「わ~い」
やってきたのは高松第一健康温泉
海沿いにある健康ランドで、その門前に巨大な大理石の狛犬がニ体
かざられてあった。
「あ~今日は疲れた。よっこいしょういち」
そう言ってヴァンは石の狛犬の中に入ってしまった。
ドカンちゃんとチカンちゃんは顔を見合わせる。
「今日はここで泊まっていこうか」
「そうだね!」
この健康ランドはものすごく広かった。
そしてお風呂は海に面しており、お風呂の中から海を見ることができる。
お風呂はとても広く、なんと、大浴場の中で浮き輪がつかえる。
「わーい!わーい!キャッキャ!」
チカンちゃんは大喜びで大きなお風呂で浮き輪を使って泳いで遊んだ。
思いっきりお風呂に入ったあとは、休憩室で寝転がりながら
ドカンちゃんとチカンちゃんは映画を見た。
坂本龍馬の映画だった。
そして、疲れ切っていたドカンちゃんとチカンちゃんはぐっすり寝てしまったのであった。
ご機嫌で二人は健康ランドを出た。
「次はどこに行こうか、チカンちゃん」
「そりゃ、高松に来たら絶対に金比羅さんには
いかないとダメだよ!すごく有名なところだからね」
「そうなんだ。でも、金比羅さんってすごい階段だって聞くから
高松に自転車置いていこう」
「そうだね!」
そうしてドカンちゃんとチカンちゃんは電車に乗って金比羅さんに向かった。
「結局、セキコさんは高松まで来ませんでしたね」
「そうだね~途中で諦めて帰ったのかな~あ!」
チカンちゃんが目を見張る。
「あ、あれを見て!」
チカンちゃんが指さす方向をドカンちゃんが見ると、
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「うわあああああ!」
ドカンちゃんが叫んだ。
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