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九話 チカンちゃんの教え
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チカンちゃんがドカンちゃんの部屋で黒板を出してそこにチョークで文字を書く。
「ひとーつ、人の世の生き血をすすり」
「なんでやねん!」
ドカンちゃんがチカンちゃんに突っ込みを入れる。
「ナイスつっこみ!」
チカンちゃんがグットサインをする。
「では、コホン」
黒板にチカンちゃんが文字を書く。
一、引きこもりは被害者だ!全然悪いことじゃない。
二、引きこもりは今まで散々苦しんでいるのでこれ以上苦しむな。
三、引きこもりは正常だ。たまたまサイコパスみたいな奴らが周囲に居て
そいつらにイジメられたから引きこもりになったんだ。
異常なのはイジメた奴らで引きこもりは正常なんだ。
むしろ、心が優しいくて傷つきやすい良い子だから引きこもりになったんだ。
四、他人の気持ちなんて推し量るな!お前を虐めた奴は全力で
お前を潰しにかかってきてるので、相手の気持ちは
”こいつを徹底的に虐めていたぶって殺したい”だ!
五、逃げろ!とにかく逃げろ!逃げる事は恥じゃない。
生き残ったものが勝者だ!
「分かったかねチミー」
チカンちゃんが自慢げに言った。
「えーなんか、イヤだなあ……」
「あまーい!自分を過小評価しすぎーい!
ドカンちゃんは被害者なのだよ!恥じるな!誇れ!」
「うーん、そんなこといわれましても……、それに、
他人の気持ちを推し量るなっていうのはどうかと思うんだ。
そんな事したら人間関係ギスギスしちゃわないかな。
それに、ボクに非道い事言った人だって、そこまで
悪気はなかったかもしれないし、
ボクの事を思って助言してくれたかもしれない。
ボクが心が弱くて過剰反応しちゃっただけかも
しれないから、そんな被害者感情を持つのはちょっと……」
「……スマホ貸して!」
チカンちゃんが手を出した。
「あ、はい」
チカンちゃんはスマホで検索を開始し、
動画投稿サイトを出していた。
「これ見て!」
そこにはご飯をたべている猫の後ろにキュウリを置いて
猫が驚いて飛び上がる姿を見て、周囲の人間が
ゲラゲラ笑っている姿が写っていた。
ドカンちゃんはちょっと困り顔をした。
「ああ、これね、ちょっとおもしろいかも知れないけど、
猫ちゃん可哀想だよね」
動画を見てるとコメントが横から流れてくる。
「非道い!やめてあげて!」
「こんなことしちゃいけないんだよ!」
次の瞬間、
「でた!動物愛誤!」
「あいごーっっっw!」
などのコメントが流れてくる。
「この、驚いて飛び上がっている猫はドカンちゃんだ!」
チカンちゃんはびしっと指をさした。
「え!?」
「みんな、笑ってるよね、誰も驚いた猫の気持ちなんて考えちゃいない。
すごいストレスなんだよ、何がストレスかって?
自分を愛してくれていると信頼していた人達が
自分を馬鹿にして、からかって、大笑いしてたからなんだ。
猫ちゃんはすごく傷ついたんだよ」
「え、そんな」
「分かったかい、イジメる方は、なんの気なしに、
スナック感覚でイジメちゃうんだ。
理由はちょっと、面白そうとかそんな感じで。
傷付いた相手の気持ちなんて考えていないんだよ、
そんな相手の気持ちも考えない人達のために
なんで、傷つけられた人達が相手の気持ちを
いいように解釈してやったり、
自分が反省して自分で自分を傷つけなけりゃ
いけないの!
本当に、最終的に自分を愛してあげられるのは
ずっと、ずっと変わらず愛してあげられるのは
自分自身しかいないんだよ!
その自分すら、自分を見捨ててどうすんの!」
「ううう……ごめんなさい」
ドカンちゃんは涙ぐんだ。
ドカンちゃんの言葉を聞いてチカンちゃんは
驚いて大きく目を見開いた。
縦の細かったチカンちゃんの目の瞳孔が
みるみるマンマルになった。
「反省できるドカンちゃんえらい!
普通の人間はそこで、相手を小馬鹿にして
言う事を聞かないんだよ!
ドカンちゃんはやっぱりスペシャルだね!
すっごーい!」
チカンちゃんは喜んで、その場でピョンピョン跳ねた。
「えへへ、褒められてなんだか嬉しいけど、こんな事で褒められていいのかな」
「いいんです!」
チカンちゃんは断言した。
ドカンちゃんはなんだか楽しい気分になってきた。
でも、ふいに表情が暗くなって下を向く。
「どうしたの?」
チカンちゃんがのぞき込む。
「なんか、今の話聞いて、すごく心が楽になったんだけど、
反面、すごく楽しい事ばっかり考えているのに、ふいに不安になったり、
息がつまりそうになったり、不安に押しつぶされそうになったりするんだよね」
「いいんだよ!そういう時はお薬飲もうね、そしてよく寝ること、
あとは運動だよ!神社にお参りに行こう!」
「あ、そうそう、運動はいいよね、疲れるとよく眠れるし、
余計なこと考えないから。神社参りはいいよ、
目的が無いと、辛くて移動もできないから。
でも、だいぶ、動けるようになったよ!」
「でしょでしょ~」
チカンちゃんは体をクネクネさせた。
「なんか、また木戸さんの処へ行きたいなあ、
でも、しばらく行って無いから愛想つかされちゃったかなあ」
「大丈夫だよ、この前、お母さんが電話したら
最初から精神科の先生からお話を聞いて
分かった上で雇ってるって言ってた」
「そっかー、良かった、取り越し苦労しちゃった」
「行け行け、ごー!ごー!」
チカンちゃんがピョンピョン跳ねた。
「ひとーつ、人の世の生き血をすすり」
「なんでやねん!」
ドカンちゃんがチカンちゃんに突っ込みを入れる。
「ナイスつっこみ!」
チカンちゃんがグットサインをする。
「では、コホン」
黒板にチカンちゃんが文字を書く。
一、引きこもりは被害者だ!全然悪いことじゃない。
二、引きこもりは今まで散々苦しんでいるのでこれ以上苦しむな。
三、引きこもりは正常だ。たまたまサイコパスみたいな奴らが周囲に居て
そいつらにイジメられたから引きこもりになったんだ。
異常なのはイジメた奴らで引きこもりは正常なんだ。
むしろ、心が優しいくて傷つきやすい良い子だから引きこもりになったんだ。
四、他人の気持ちなんて推し量るな!お前を虐めた奴は全力で
お前を潰しにかかってきてるので、相手の気持ちは
”こいつを徹底的に虐めていたぶって殺したい”だ!
五、逃げろ!とにかく逃げろ!逃げる事は恥じゃない。
生き残ったものが勝者だ!
「分かったかねチミー」
チカンちゃんが自慢げに言った。
「えーなんか、イヤだなあ……」
「あまーい!自分を過小評価しすぎーい!
ドカンちゃんは被害者なのだよ!恥じるな!誇れ!」
「うーん、そんなこといわれましても……、それに、
他人の気持ちを推し量るなっていうのはどうかと思うんだ。
そんな事したら人間関係ギスギスしちゃわないかな。
それに、ボクに非道い事言った人だって、そこまで
悪気はなかったかもしれないし、
ボクの事を思って助言してくれたかもしれない。
ボクが心が弱くて過剰反応しちゃっただけかも
しれないから、そんな被害者感情を持つのはちょっと……」
「……スマホ貸して!」
チカンちゃんが手を出した。
「あ、はい」
チカンちゃんはスマホで検索を開始し、
動画投稿サイトを出していた。
「これ見て!」
そこにはご飯をたべている猫の後ろにキュウリを置いて
猫が驚いて飛び上がる姿を見て、周囲の人間が
ゲラゲラ笑っている姿が写っていた。
ドカンちゃんはちょっと困り顔をした。
「ああ、これね、ちょっとおもしろいかも知れないけど、
猫ちゃん可哀想だよね」
動画を見てるとコメントが横から流れてくる。
「非道い!やめてあげて!」
「こんなことしちゃいけないんだよ!」
次の瞬間、
「でた!動物愛誤!」
「あいごーっっっw!」
などのコメントが流れてくる。
「この、驚いて飛び上がっている猫はドカンちゃんだ!」
チカンちゃんはびしっと指をさした。
「え!?」
「みんな、笑ってるよね、誰も驚いた猫の気持ちなんて考えちゃいない。
すごいストレスなんだよ、何がストレスかって?
自分を愛してくれていると信頼していた人達が
自分を馬鹿にして、からかって、大笑いしてたからなんだ。
猫ちゃんはすごく傷ついたんだよ」
「え、そんな」
「分かったかい、イジメる方は、なんの気なしに、
スナック感覚でイジメちゃうんだ。
理由はちょっと、面白そうとかそんな感じで。
傷付いた相手の気持ちなんて考えていないんだよ、
そんな相手の気持ちも考えない人達のために
なんで、傷つけられた人達が相手の気持ちを
いいように解釈してやったり、
自分が反省して自分で自分を傷つけなけりゃ
いけないの!
本当に、最終的に自分を愛してあげられるのは
ずっと、ずっと変わらず愛してあげられるのは
自分自身しかいないんだよ!
その自分すら、自分を見捨ててどうすんの!」
「ううう……ごめんなさい」
ドカンちゃんは涙ぐんだ。
ドカンちゃんの言葉を聞いてチカンちゃんは
驚いて大きく目を見開いた。
縦の細かったチカンちゃんの目の瞳孔が
みるみるマンマルになった。
「反省できるドカンちゃんえらい!
普通の人間はそこで、相手を小馬鹿にして
言う事を聞かないんだよ!
ドカンちゃんはやっぱりスペシャルだね!
すっごーい!」
チカンちゃんは喜んで、その場でピョンピョン跳ねた。
「えへへ、褒められてなんだか嬉しいけど、こんな事で褒められていいのかな」
「いいんです!」
チカンちゃんは断言した。
ドカンちゃんはなんだか楽しい気分になってきた。
でも、ふいに表情が暗くなって下を向く。
「どうしたの?」
チカンちゃんがのぞき込む。
「なんか、今の話聞いて、すごく心が楽になったんだけど、
反面、すごく楽しい事ばっかり考えているのに、ふいに不安になったり、
息がつまりそうになったり、不安に押しつぶされそうになったりするんだよね」
「いいんだよ!そういう時はお薬飲もうね、そしてよく寝ること、
あとは運動だよ!神社にお参りに行こう!」
「あ、そうそう、運動はいいよね、疲れるとよく眠れるし、
余計なこと考えないから。神社参りはいいよ、
目的が無いと、辛くて移動もできないから。
でも、だいぶ、動けるようになったよ!」
「でしょでしょ~」
チカンちゃんは体をクネクネさせた。
「なんか、また木戸さんの処へ行きたいなあ、
でも、しばらく行って無いから愛想つかされちゃったかなあ」
「大丈夫だよ、この前、お母さんが電話したら
最初から精神科の先生からお話を聞いて
分かった上で雇ってるって言ってた」
「そっかー、良かった、取り越し苦労しちゃった」
「行け行け、ごー!ごー!」
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