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四十六話 みゃ~! みゃ~!
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ラスベガスの街に入ると街の東側にはやたらと洗濯屋が多かった。
後で気付いたのだが、このラスベガスはグランドキャニオンやデスバレーなど
モンスターの巣窟に囲まれているので大量の冒険者が集まる。
よって膨大な数の宿屋やホテルがあり、そこででた洗い物をここで処理しているのだった。
辺りにやたらとアライグマが多い。
ああ、洗うのが好きだから洗濯屋やてんのか。
アライグマがよく分からない言語でワチャワチャしゃべりながら通り過ぎる。
着ているTシャツに「チンコ」と書いてある。
「ぶはははは!こいつチンコだってよ、おめーはチンコなのかよお、あ?」
クーガーが絡んでいく。
「おい、やめとけよ」
俺が必死にとめる。
アライグマたちは怪訝な表情をして立ち去っていった。
危ない。
もう少し街の中に入ると、繁華街があって、賭博場が沢山ある。
冒険者がモンスター狩りをして得た金を散財しているようだ。
「みゃ~! みゃ~!」
猫の鳴き声がする。
「あれ? 」
俺は周囲を見回る。
段ボール箱の中でアメリカンカール先生が泣いていた。
あの四角くてピョコッと立っている耳、あれはカール先生に違いない。
段ボールの前にはマジックで「拾ってください」と書いてある。
「なにやってんですか、先生!」
「ここの賭博場で全財産すってお家に帰れなくなっちゃったんだよー!」
「それにしても奇遇ですね、こんな処でお金を無くしてすぐボクたちに出会うなんて」
とりあえず、ライト魔法大学まで
一緒に連れて帰ろうと思います」
「やったー! 心がぴょんぴょんするのじゃ~」
カールはぴょんぴょん跳ねた。
「やれやれ」
俺たちはギルドに行って、賞金の残りを貰い、ミスリルプレートも人数分もらった。
なぜか、カール先生も貰ってしまった。
「あ、それダメですよ、別の人のプレートを首にかけたら、魔法セキュリティがかかっているから……」
俺がそう言おうとしてる間にカール先生はプレートに手をかざす。手から幾何学模様のような
発光が現れる。
カタカタカタッとプレートが小刻みに震える。
「さて、組み替え完了、けでこのプレートは私のだ」
そう行ってカール先生はミスリルプレートを首からかけた。
うわーっ、ハッキングしやがった。しかもミスリルについているセキュリティ魔方陣は
ものすごくハイレベルな魔方陣なのに。
「おい! 俺が受けるはずのミスリルプレートが無いぞ! どういうことだ」
「申し訳ございません、すぐに調べます」
俺たちの背後でギルドの窓口でモメている人がいる。
「あ、ボクが行って説明してきます」
ドカンちゃんがギルドの窓口へと説明に行った。
ミスリルのプレートにかかったセキュリティを勝手に改ざんできるレベルにあるということで、
カール先生はミスリルプレートを取り上げられたかわりに、自分だけもう一つ上のランクの
アマダンタイト級プレートを貰った。
本来、こういう事はあり得ないのだが、ミスリル級を与えると、そこに記録されている
履歴を改ざんされる恐れがあると判断されたようであった。
アダマンタイト級はミスリルよりさらに強力な魔法結界が貼られており、よほどの上級者でも
改ざんすることはできない。
なお、ミスリルプレートのデーターを改ざんした事はアダマンタイトプレートの履歴に
記述されているようであった。
プレートの記録を改ざんしたことに関しては、本来、人数分ミスリルプレートを用意しなかった
ギルドの落ち度だから、告訴はしないとギルド側は言っていた。
普通は植民領の首都くらいにしか置いていないアマダンタイト級のプレートを置いているとは
さすがこのハリウッドというところは桁が違う。
ミスリルプレートをとっても、アマダンタイトプレートを持っていても、誰もジロジロ見たりしない。
変わった格好をしていてもちょっかいをかけてくる者もなく、かなり楽な場所だった。
金は手に入ったとはいえ、高級ホテルなんぞに泊まったら、あっという間に金は無くなってしまうので、
街の外れの中級より少し下の個人経営の宿屋に宿泊することにした。
後で気付いたのだが、このラスベガスはグランドキャニオンやデスバレーなど
モンスターの巣窟に囲まれているので大量の冒険者が集まる。
よって膨大な数の宿屋やホテルがあり、そこででた洗い物をここで処理しているのだった。
辺りにやたらとアライグマが多い。
ああ、洗うのが好きだから洗濯屋やてんのか。
アライグマがよく分からない言語でワチャワチャしゃべりながら通り過ぎる。
着ているTシャツに「チンコ」と書いてある。
「ぶはははは!こいつチンコだってよ、おめーはチンコなのかよお、あ?」
クーガーが絡んでいく。
「おい、やめとけよ」
俺が必死にとめる。
アライグマたちは怪訝な表情をして立ち去っていった。
危ない。
もう少し街の中に入ると、繁華街があって、賭博場が沢山ある。
冒険者がモンスター狩りをして得た金を散財しているようだ。
「みゃ~! みゃ~!」
猫の鳴き声がする。
「あれ? 」
俺は周囲を見回る。
段ボール箱の中でアメリカンカール先生が泣いていた。
あの四角くてピョコッと立っている耳、あれはカール先生に違いない。
段ボールの前にはマジックで「拾ってください」と書いてある。
「なにやってんですか、先生!」
「ここの賭博場で全財産すってお家に帰れなくなっちゃったんだよー!」
「それにしても奇遇ですね、こんな処でお金を無くしてすぐボクたちに出会うなんて」
とりあえず、ライト魔法大学まで
一緒に連れて帰ろうと思います」
「やったー! 心がぴょんぴょんするのじゃ~」
カールはぴょんぴょん跳ねた。
「やれやれ」
俺たちはギルドに行って、賞金の残りを貰い、ミスリルプレートも人数分もらった。
なぜか、カール先生も貰ってしまった。
「あ、それダメですよ、別の人のプレートを首にかけたら、魔法セキュリティがかかっているから……」
俺がそう言おうとしてる間にカール先生はプレートに手をかざす。手から幾何学模様のような
発光が現れる。
カタカタカタッとプレートが小刻みに震える。
「さて、組み替え完了、けでこのプレートは私のだ」
そう行ってカール先生はミスリルプレートを首からかけた。
うわーっ、ハッキングしやがった。しかもミスリルについているセキュリティ魔方陣は
ものすごくハイレベルな魔方陣なのに。
「おい! 俺が受けるはずのミスリルプレートが無いぞ! どういうことだ」
「申し訳ございません、すぐに調べます」
俺たちの背後でギルドの窓口でモメている人がいる。
「あ、ボクが行って説明してきます」
ドカンちゃんがギルドの窓口へと説明に行った。
ミスリルのプレートにかかったセキュリティを勝手に改ざんできるレベルにあるということで、
カール先生はミスリルプレートを取り上げられたかわりに、自分だけもう一つ上のランクの
アマダンタイト級プレートを貰った。
本来、こういう事はあり得ないのだが、ミスリル級を与えると、そこに記録されている
履歴を改ざんされる恐れがあると判断されたようであった。
アダマンタイト級はミスリルよりさらに強力な魔法結界が貼られており、よほどの上級者でも
改ざんすることはできない。
なお、ミスリルプレートのデーターを改ざんした事はアダマンタイトプレートの履歴に
記述されているようであった。
プレートの記録を改ざんしたことに関しては、本来、人数分ミスリルプレートを用意しなかった
ギルドの落ち度だから、告訴はしないとギルド側は言っていた。
普通は植民領の首都くらいにしか置いていないアマダンタイト級のプレートを置いているとは
さすがこのハリウッドというところは桁が違う。
ミスリルプレートをとっても、アマダンタイトプレートを持っていても、誰もジロジロ見たりしない。
変わった格好をしていてもちょっかいをかけてくる者もなく、かなり楽な場所だった。
金は手に入ったとはいえ、高級ホテルなんぞに泊まったら、あっという間に金は無くなってしまうので、
街の外れの中級より少し下の個人経営の宿屋に宿泊することにした。
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