ゲイな僕が異世界に転生したら勇者だった件について

コーヒー牛乳

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初めての獣人

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あの後クロノくんの話が終わるとすぐに解散することとなりレイバンさんに部屋まで案内された僕はとりあえずベッドに横になりながら今の現状とこれからのことを考えていた。

「まさかただのゲイだった僕が勇者として召喚されるなんて考えもしてなかったな。これから僕はどうなるんだろ?そもそもなんで僕が勇者なんだろう?まあでもそんな事考えても仕方ないか。これから鍛えられるのらしいけどどうせならファンタジーぽく獣人とかにも会いたいな。」

そんなことを考えているうちに先程まで倒れて眠っていたはずなのに強大な睡魔に襲われそのまままた深い眠りに落ちてしまった。普段あまり夢をみない僕だけどその時は珍しく夢を見た。


それはもふもふな動物たちに囲まれてもふもふする夢だった。今更だけど僕はもふもふやふわふわで柔らかい体を持つ動物が好きだ。家で前まで犬を飼っていてこっちの世界に来るまでは暇さえあれば抱きついてもふもふしていたくらい好きだ。目の前の動物達をもふもふしていると手触りや呼吸音そして温もりがやけにリアルで今回の夢はすごいななんて思ってた。でもリアルすぎるかも?そんなことを思い眠い眼を開くと目の前には子クマがいた。


僕はそれに抱きつきながら眠っていたらしく子グマはまだ眠っている。なんで子グマがここにいるんだ。そう思いながらも初めて触る子グマへの好奇心を抑えきれずに僕はゆっくりと手を動かしもふもふしながらその子クマを観察した。見てみると子グマは僕よりも小柄で人間で言うと小学生低学年くらいの子供程の身長しかなかった。ただ肩幅は広く毛に覆われているため分かりづらいが触った時の弾力から筋肉量も多く力が強いことも予想出来た。


なんで僕は子グマと寝てるのか?そもそもなんで子グマがここにいるのか?そんなことを考えながら身動きをとれない状態で手だけを動かして子グマの毛皮のもふもふを堪能していると大きなあくびをしながら子クマが目を覚ました。

「んっんっ。ふぁぁ~。よく寝た。」

「しゃ.....っ.。」

「ん?人間のお兄ちゃんどうしたの?」

「クマがしゃべった!!!」

「そりゃ話すよ。だって僕クマの獣人だもん。」

そう言われてもなお目の前で人の言葉を話しながら動くクマの獣人に僕は興奮と驚きを隠せなかった。

「お兄ちゃん朝から元気だね。」

「そんなことより君の名前は?」

「僕の名前はアルだよ。」

「君はなんでここにいるの?」

「昨日の夜なんかいい匂いがしてその匂いを辿ってたらお兄ちゃんがいたんだ。」

「いい匂い?」

「うん。お兄ちゃんからは僕の好きなハチミツとか果物とかお花の匂いよりももっと強くて今まで嗅いだことがないくらいいい匂いがするんだ。」

僕が矢継ぎ早に繰り出す質問に答えながらアルは鼻をクンクンさせて匂いを嗅ぎながら答えた。

「お兄ちゃんはなんでこんなにいい匂いがするの?」

「それは僕にも分からないよ。」

「そうなの?じゃあお兄ちゃんの名前は?」

「僕の名前は...。」

自分の名前を応えようとした時に部屋の扉がドンと勢いよく開けられた。

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