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第2話 スキル解放
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『ようこそ! Unlimited World Online II へ! 性別と名前をこちらへ入力してください! Unlimited World Online I からのコンバートの場合は画面右上のヘルプボタンをタップしてパスコードを入力してください。』
突然目の前に名前の入力画面が現れた。
前のデータやり込んでたしコンバートしよっかな......
では、『終わりなき世界』へ行ってらっしゃいませ!
次の瞬間足元に穴が空き俺は長く太い空洞を滑り落ちる。
「うわわわわ......な、なんだよおおおお!」
この長く太い空洞は程よい角度になっており大きな公園の長い滑り台のような感じになっていて中から外の光景はなにも見えない。
しばらく滑り落ちていると辺りが突如透明になった。
「へ? うわぁぁぁ、やばいやばい、この高さはヤバイって‼︎」
途中まで外の光景は見えなかったが、今は俺の上から下まで全て透明の滑り台で滑っている。
高さはざっと見て標高500メートル以上はあると思う。
そして、いくつかの街が微かにだが見える。
外を見ていると急に滑り台の角度が高くなり滑り落ちる速度はますます上がって行った。
みるみるうちに俺は光に包まれた。
——ドスッ
「いたたたた......」
気づくと俺は地上に降りていた。
「......街に着いたのか?」
辺りを見回すと大きな広場の中心に俺は立っており、その広場を囲むように屋台がびっしり佇んでいた。
よっし! とりあえず、モンスターを狩りに行くとするか......
俺はこの世界に入ったと同時についてきた初期装備から前作Unlimited World Online I 時に装備していた装備に変えた。
ビービービービー
装備を変えると目の前にエラー表示が現れた。
なんだ......?
エラー表示をタップして説明を読むとそこにはこう書かれていた。
『コンバートユーザーのUnlimited World Online I 時の装備及びアイテムは条件レベルを到達しなければ使用は不可。スキルは一部解放状態』
マジかよ......
俺は視界左上に表示されているメニューボタンから所持アイテムを確認した。
「ちょっと待ってくれよ......嘘だろ......」
アイテムボックス内のアイテムの使用可能の文字が全く見当たらない。
「頼むから何か使えるもの、使えるものはないのか......」
画面をスクロールするとたった一つだけ使用可能な物を見つけた。
それは武器でもなければ衣類でもなく、食べ物でもない。
『‘‘招待状”』だった......。
なんだこれ......手紙か?
このアイテムをタップして説明欄をみると招待状と書かれている。
こんなアイテム、前のデータでは持ってなかったよな......
その招待状を最後まで読むと送り主の名前が書いてあった。
『スラフィスア』
この名前どこかで......
『招待状を教会まで持ってきてください』
なんだ......この声......どこから、聞こえるんだ。
送り主の名前を口にした途端どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。
辺りを見回してもそれらしい人物は見当たらない。それどころか近くを歩いている人には声が聞こえていないように見える。
脳内に声を直接......送っている......?
すると広場のどこからかアナウンスが鳴り始めた。
『ゲーマーの皆さん! Unlimited World Online II へようこそ! 私はこのゲームの支配人の......うーん、名前は......Rulerでいいや。取り敢えず、このゲームの大まかな説明をするね!』
なんだこのアナウンス......ラジオの生放送並みに自由気ままだな。
『ルールは簡単! フィールドに出現したモンスターを倒す。ただそれだけ! あと一つ付け加えると街中でのPKは無効だよ! ゲーム構造を説明します! このゲームは第1作目のUnlimited World Online と同様の各層での戦闘となっていて一層につき3体の強力なボスが次の層に続く扉を守護しており、第150層まで続いています。なので十分に注意して戦闘に臨みましょう! 最後に、このゲームは稀に不安定なバグが発生します! 危険を感じたらすぐにログアウトしましょう! みんなに一つずつ私からの応援アイテムをプレゼント! これでこの世界を生き延びてね!』
え......? バグが発生するって、ヤバイんじゃ......
すると、プレゼントボックスに何かのアイテムが送られてきた。
それを実体化させると、何やら虹色の光を放つ石と大きな盾が現れた。
「うわっと......この盾重すぎる......」
取り敢えず俺は盾を地面に置き説明を見ることにした。
『黄金の大盾』持ち主の経験値に伴って輝きを増していく神秘の盾。
黄金って......今は銀色なんだけどな......
取り敢えず虹色の石の方も確認してみることにした。
『蘇生結晶』30秒以内にゲームオーバーになった味方を一人だけ蘇生できる。(体力ゲージは半分まで回復)
これは使えるな......
そう思い俺は回復ストレージに蘇生結晶を保管した。
取り敢えず、夢で見た通りにこの招待状を教会に持って行くか......
俺はアイテムボックスを整理するとマッピングを展開して街中にある教会を探し始めた。
あれ......? 何かがおかしい......教会なんて場所はどこにもないぞ......
マップを拡大して探してみるがやはり無い。
もしかして教会ってこの大聖堂のことか......?
取り敢えず大聖堂に向かうことにした。
大聖堂は俺が立っていた広場から南方に位置しており、お城のように大きく豪華に造られていて最初は大聖堂はなのかと疑ったくらいだ。
俺は大聖堂の大きな扉を開き中へ入るとそこはとても広く、チェコの聖ヴィート大聖堂を連想させるような幻想的な景観がそこにはあった。
「どちら様でしょう......わざわざ大聖堂に赴いて下さり誠に感謝いたします」
景観を眺めていると奥の方からシスターの格好をした若い女性がゆっくりと目を瞑りながら歩いてきた。
この人はここの人か......?
「はじめまして......俺はシグレと言います。よろしくお願います......」
「これはこれはどうも、わたくしはこの大聖堂の修道女のテルシアと言います」
彼女は目を瞑ったまま手を伸ばしてきた。
「どうぞ、よろしくお願いします......」
俺はテルシアさんと握手をした。
「あ、そうだ......ある人からこれを教会に持って行って欲しいと頼まれて来たんですけど......」
テルシアさんに招待状を渡すと目を瞑ったまま招待状に向かって何やら唱え始めた。
まさかとは思ってたけどテルシアさん目が不自由なんじゃ......
その時だった。急に招待状の文字が浮き出てきて次々とテルシアさんの頭の中に吸い込まれていく。
え......?
すると、声が漏れていたのかテルシアさんは目を瞑ったまま俺の方を見てニコッと笑うと説明をしてくれた。
「驚きました? わたくしは見ての通り生まれつき目が不自由なんです。なのでこうやって解読スキルを使わなければ文字が読めないのです」
テルシアさんはニコニコしながら言ってるけど実際は大変苦労してるんだろうなと思う。
治してあげたいとも思った。
「シグレさん、読み終わりましたよ! 私について来てください」
「分かりました」
テルシアさんはちゃんと道が見えているように障害物になるものに一切ぶつからずに大聖堂の一角にある部屋まで歩いた。
「ここは『祈りの間』と呼ばれるわたくし達修道女が毎朝毎晩祈りを捧げている場所です」
この祈りの間という場所は大聖堂と隔離されており部屋の半分以上は繊細なステンドグラスで彩られていた。
なんの為に俺はここに連れてこられたんだ......
「この部屋の中央に大理石の台が見えますか? シグレさんはその台の上に仰向けで横になってください」
「は、はい。分かりました......」
俺は少し疑問に思いながらも指示通りに仰向けになった。
「そのまま目を瞑ってください......」
「分かりました......」
どのくらい時間が経ったのだろうか......長い間この祈りの間の空間は沈黙の一つであった。
「——さい。起きてください、終わりましたよ」
「んあ⁉︎ 俺眠ってたか......」
テレシアは優しいこえでいつのまにか眠っていた俺を起こしてくれた。
「シグレさん。ステータス画面のスキル欄を確認してみてください」
スキル欄......?
スキル欄を確認してみるとさっきまで書かれていなかったスキルが習得可能な状態で追加されていた。
背水Lv.10 『HPが少ないほど攻撃、防御、素早さがUP。最大999倍(MP消費量は通常の3分の1)』
このスキル......初期化されたネトゲの......
「スキルの確認は出来ましたか?」
「はい......一応......」
「では、儀式は終了です! 今日は1日お疲れ様でした」
「こちらこそ......どうも......」
大聖堂を抜けると外は夕暮れになっていた。
「今日はこの辺でログアウトするか......」
そして俺はUnlimited World Online II からログアウトした。
突然目の前に名前の入力画面が現れた。
前のデータやり込んでたしコンバートしよっかな......
では、『終わりなき世界』へ行ってらっしゃいませ!
次の瞬間足元に穴が空き俺は長く太い空洞を滑り落ちる。
「うわわわわ......な、なんだよおおおお!」
この長く太い空洞は程よい角度になっており大きな公園の長い滑り台のような感じになっていて中から外の光景はなにも見えない。
しばらく滑り落ちていると辺りが突如透明になった。
「へ? うわぁぁぁ、やばいやばい、この高さはヤバイって‼︎」
途中まで外の光景は見えなかったが、今は俺の上から下まで全て透明の滑り台で滑っている。
高さはざっと見て標高500メートル以上はあると思う。
そして、いくつかの街が微かにだが見える。
外を見ていると急に滑り台の角度が高くなり滑り落ちる速度はますます上がって行った。
みるみるうちに俺は光に包まれた。
——ドスッ
「いたたたた......」
気づくと俺は地上に降りていた。
「......街に着いたのか?」
辺りを見回すと大きな広場の中心に俺は立っており、その広場を囲むように屋台がびっしり佇んでいた。
よっし! とりあえず、モンスターを狩りに行くとするか......
俺はこの世界に入ったと同時についてきた初期装備から前作Unlimited World Online I 時に装備していた装備に変えた。
ビービービービー
装備を変えると目の前にエラー表示が現れた。
なんだ......?
エラー表示をタップして説明を読むとそこにはこう書かれていた。
『コンバートユーザーのUnlimited World Online I 時の装備及びアイテムは条件レベルを到達しなければ使用は不可。スキルは一部解放状態』
マジかよ......
俺は視界左上に表示されているメニューボタンから所持アイテムを確認した。
「ちょっと待ってくれよ......嘘だろ......」
アイテムボックス内のアイテムの使用可能の文字が全く見当たらない。
「頼むから何か使えるもの、使えるものはないのか......」
画面をスクロールするとたった一つだけ使用可能な物を見つけた。
それは武器でもなければ衣類でもなく、食べ物でもない。
『‘‘招待状”』だった......。
なんだこれ......手紙か?
このアイテムをタップして説明欄をみると招待状と書かれている。
こんなアイテム、前のデータでは持ってなかったよな......
その招待状を最後まで読むと送り主の名前が書いてあった。
『スラフィスア』
この名前どこかで......
『招待状を教会まで持ってきてください』
なんだ......この声......どこから、聞こえるんだ。
送り主の名前を口にした途端どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。
辺りを見回してもそれらしい人物は見当たらない。それどころか近くを歩いている人には声が聞こえていないように見える。
脳内に声を直接......送っている......?
すると広場のどこからかアナウンスが鳴り始めた。
『ゲーマーの皆さん! Unlimited World Online II へようこそ! 私はこのゲームの支配人の......うーん、名前は......Rulerでいいや。取り敢えず、このゲームの大まかな説明をするね!』
なんだこのアナウンス......ラジオの生放送並みに自由気ままだな。
『ルールは簡単! フィールドに出現したモンスターを倒す。ただそれだけ! あと一つ付け加えると街中でのPKは無効だよ! ゲーム構造を説明します! このゲームは第1作目のUnlimited World Online と同様の各層での戦闘となっていて一層につき3体の強力なボスが次の層に続く扉を守護しており、第150層まで続いています。なので十分に注意して戦闘に臨みましょう! 最後に、このゲームは稀に不安定なバグが発生します! 危険を感じたらすぐにログアウトしましょう! みんなに一つずつ私からの応援アイテムをプレゼント! これでこの世界を生き延びてね!』
え......? バグが発生するって、ヤバイんじゃ......
すると、プレゼントボックスに何かのアイテムが送られてきた。
それを実体化させると、何やら虹色の光を放つ石と大きな盾が現れた。
「うわっと......この盾重すぎる......」
取り敢えず俺は盾を地面に置き説明を見ることにした。
『黄金の大盾』持ち主の経験値に伴って輝きを増していく神秘の盾。
黄金って......今は銀色なんだけどな......
取り敢えず虹色の石の方も確認してみることにした。
『蘇生結晶』30秒以内にゲームオーバーになった味方を一人だけ蘇生できる。(体力ゲージは半分まで回復)
これは使えるな......
そう思い俺は回復ストレージに蘇生結晶を保管した。
取り敢えず、夢で見た通りにこの招待状を教会に持って行くか......
俺はアイテムボックスを整理するとマッピングを展開して街中にある教会を探し始めた。
あれ......? 何かがおかしい......教会なんて場所はどこにもないぞ......
マップを拡大して探してみるがやはり無い。
もしかして教会ってこの大聖堂のことか......?
取り敢えず大聖堂に向かうことにした。
大聖堂は俺が立っていた広場から南方に位置しており、お城のように大きく豪華に造られていて最初は大聖堂はなのかと疑ったくらいだ。
俺は大聖堂の大きな扉を開き中へ入るとそこはとても広く、チェコの聖ヴィート大聖堂を連想させるような幻想的な景観がそこにはあった。
「どちら様でしょう......わざわざ大聖堂に赴いて下さり誠に感謝いたします」
景観を眺めていると奥の方からシスターの格好をした若い女性がゆっくりと目を瞑りながら歩いてきた。
この人はここの人か......?
「はじめまして......俺はシグレと言います。よろしくお願います......」
「これはこれはどうも、わたくしはこの大聖堂の修道女のテルシアと言います」
彼女は目を瞑ったまま手を伸ばしてきた。
「どうぞ、よろしくお願いします......」
俺はテルシアさんと握手をした。
「あ、そうだ......ある人からこれを教会に持って行って欲しいと頼まれて来たんですけど......」
テルシアさんに招待状を渡すと目を瞑ったまま招待状に向かって何やら唱え始めた。
まさかとは思ってたけどテルシアさん目が不自由なんじゃ......
その時だった。急に招待状の文字が浮き出てきて次々とテルシアさんの頭の中に吸い込まれていく。
え......?
すると、声が漏れていたのかテルシアさんは目を瞑ったまま俺の方を見てニコッと笑うと説明をしてくれた。
「驚きました? わたくしは見ての通り生まれつき目が不自由なんです。なのでこうやって解読スキルを使わなければ文字が読めないのです」
テルシアさんはニコニコしながら言ってるけど実際は大変苦労してるんだろうなと思う。
治してあげたいとも思った。
「シグレさん、読み終わりましたよ! 私について来てください」
「分かりました」
テルシアさんはちゃんと道が見えているように障害物になるものに一切ぶつからずに大聖堂の一角にある部屋まで歩いた。
「ここは『祈りの間』と呼ばれるわたくし達修道女が毎朝毎晩祈りを捧げている場所です」
この祈りの間という場所は大聖堂と隔離されており部屋の半分以上は繊細なステンドグラスで彩られていた。
なんの為に俺はここに連れてこられたんだ......
「この部屋の中央に大理石の台が見えますか? シグレさんはその台の上に仰向けで横になってください」
「は、はい。分かりました......」
俺は少し疑問に思いながらも指示通りに仰向けになった。
「そのまま目を瞑ってください......」
「分かりました......」
どのくらい時間が経ったのだろうか......長い間この祈りの間の空間は沈黙の一つであった。
「——さい。起きてください、終わりましたよ」
「んあ⁉︎ 俺眠ってたか......」
テレシアは優しいこえでいつのまにか眠っていた俺を起こしてくれた。
「シグレさん。ステータス画面のスキル欄を確認してみてください」
スキル欄......?
スキル欄を確認してみるとさっきまで書かれていなかったスキルが習得可能な状態で追加されていた。
背水Lv.10 『HPが少ないほど攻撃、防御、素早さがUP。最大999倍(MP消費量は通常の3分の1)』
このスキル......初期化されたネトゲの......
「スキルの確認は出来ましたか?」
「はい......一応......」
「では、儀式は終了です! 今日は1日お疲れ様でした」
「こちらこそ......どうも......」
大聖堂を抜けると外は夕暮れになっていた。
「今日はこの辺でログアウトするか......」
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