わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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おかしくね?

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 いや、おかしいのはこいつだ!!とすぐ確信するくらい、リューラはうちにやって来るなり俺の部屋に突撃してきた。
 ドアを開けつつ俺に飛びついてきて、バランスを崩した俺を抱き留めながらヒョイと抱き上げてくる。

「は?バカっ!てめっ!離せっ!!」

 思わぬ横抱きに暴れてみても、リューラはビクともしなくて俺がただ足をバタバタするだけだった。
 これは十四センチある身長差のせいだけではないのが悔しい。
 いくら俺が最近は鍛錬していないからって……嫌でも感じるリューラの胸板の厚さにイラッとした。
 こいつだって……というか、こいつは俺以上に多忙で、最近は戴冠式の準備もあったはずなのにどうしてこんなに差ができるのだろう?

「サラ♡会いたかった♡」
「さっきも会ったばっかだろっ!」

 ベッドに降ろされて伸し掛かるようにギュッと抱き締められてグッとその胸を必死に押した。
 なのに全く効いていないのか、リューラは笑って顔を寄せてくる。

「キスしてい?」
「いーわけねぇだろっ!」

 喚いたのに次の瞬間にはキスをされて、しっかり口が塞がれてしまった。

「っ……」

 その腕を叩いてもビクともしなくて、足でベッドを蹴っても何のダメージも与えられない。
 キスを繰り返されながら両腕を頭の上で束ねられて、顎は掴まれて逃げられなくなる。
 どうしてこんなことをされてむしろ力が入らなくなるのか?
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