わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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★嫉妬

8

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「俺だけを見て」

 俺の顔に髪が掛かる距離と切なげな声にドキッとする。しかも、

「俺もサラももう子供じゃないでしょ?」
「そ、そりゃ……」

 耳にキスをされながら言われて声が上擦ってしまった。

「それに……俺の“好き”はこっちの……サラの身体も欲しい意味だってわかってくれた?」

 スルリと太腿を撫でられてビクッと跳ねてしまう。
 更に太腿にグッと押し当てられてその昂ったモノの存在に気付かされた。
 大きく成長して存在感を主張するリューラの屹立。
 昔は一緒に風呂にも入ったが、リューラのなんて俺より小さかったのに。

「……気持ち悪い?」

 聞かれてハッとする。
 不思議と気持ち悪さなんて感じていなかったことに戸惑った。
 他の男のモノなんて絶対に見たくもないし、こんな反応しているモノなんて気付きたくもないから。

「や……いや……」

 どう答えたらいいかわからず言葉を探っていると、リューラは俺の頬を優しく撫でてくる。

「ねぇ、俺が何度も告白しているのは懐いているとかじゃないよ?」

 その青い瞳がその真剣さを伝えてきた。

「そりゃ、初めて会った時からカッコよくて、何でもできるサラに憧れていたし好きだったけど……今はそれだけじゃないんだ」

 ふわりと笑われてドキドキが止まらない。

「俺はサラが好きだよ」

 まっすぐ向けられる言葉にキュンとしてしまった。
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