わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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意外な

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「なっ!!」

 一気に熱くなるのを感じて顔を隠すと、レオナルドがジョンとハロルドに引き摺られていく。だが、

「だって気になんじゃん!くらいだしぃ」

 耳を疑う言葉に俺も慌てて立ち上がった。

「ま、待て!リューラが……頭を下げた?来たって、ここにか?」
「あーいや……」

 ジョンが言葉を濁そうとしているのを見逃さない。

「どういうことだ」

 じっと見ると、ジョンはため息を吐いてネロ、ハロルドと目を合わせた。

「……年末に陛下が作業現場を見にいらっしゃいましたよね?その時、こちらにもいらっしゃいまして……」

 そこまで言ってまた言い淀む。

「レオナルド、何があったんだ?」

 進まない気がして奥に座らされたレオナルドに聞くと、レオナルドは木箱を倒しながら立ち上がった。

「要は男同士ってどうやってセックスするのか聞きに来たんですよ!」

 ハロルドが手を伸ばしたが、その手のひらを避けて言い切る。

「いや、サライド様っ!!陛下からは口止めされて……」

 ジョンたちがアワアワしているのを感じるが俺は恥ずかしさでいっぱいで顔を上げられない。
 妙にリューラが詳しくて手慣れている様子だったのはここで教えてもらったから、ということか?
 あいつはそんなことを他人に聞いたのか!?
 実際、無知ではできないとは思うが居た堪れない。

「……サライド様?」

 窺うようにジョンが声を掛けてきて、俺は近くにあったジョッキの葡萄酒を一気に飲み干した。
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