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プロポーズ
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リューラに言われて結局皆の前で今度は俺がリューラの指にリングを着ける。
民衆の前でこんなことをさせられるなんて恥ずかし過ぎて逃げ出したかった。
でも、俺はリューラと共に生きていくことを決意したんだから……そう自分を奮い立たせた。
リューラが差し出す箱からリングを手にする。
やっぱりアメジストの付いたそのリングを俺がさっきリューラに着けたリングの窪みに嵌め込んだ。
ワッと歓声と拍手があがって秋風の寒さもあるはずなのに熱気さえ感じる。
「くそ……」
腕で顔を隠すと、リューラはそっと俺の後ろから抱き寄せてきた。
それによって更に増す歓声。
「ふふ、仲のよろしいことで」
王太后とリティナが現れると、益々声は大きくなった。
居た堪れなくて逃げたいのを何とか堪えていると、リューラはそんな俺の額に軽くキスをして微笑んだ。
皆の前だと言っているのにまだこいつは……。
恥ずかしさ以上のもうわけのわからない感情で喚きたいが、リューラは俺から手を離すと一歩前に出た。
それだけで見事に静まって、いかに皆がこっちを注目しているかがわかる。
「私がサライドを伴侶にすることで、王家の血筋を心配する方々がいらっしゃるのはわかります。ですが……」
リューラが目を向けると、リティナは微笑んでお辞儀をしてから俺たちの側まで歩いてきた。
同じように歩いてきた王太后も民衆を見回して微笑む。
民衆の前でこんなことをさせられるなんて恥ずかし過ぎて逃げ出したかった。
でも、俺はリューラと共に生きていくことを決意したんだから……そう自分を奮い立たせた。
リューラが差し出す箱からリングを手にする。
やっぱりアメジストの付いたそのリングを俺がさっきリューラに着けたリングの窪みに嵌め込んだ。
ワッと歓声と拍手があがって秋風の寒さもあるはずなのに熱気さえ感じる。
「くそ……」
腕で顔を隠すと、リューラはそっと俺の後ろから抱き寄せてきた。
それによって更に増す歓声。
「ふふ、仲のよろしいことで」
王太后とリティナが現れると、益々声は大きくなった。
居た堪れなくて逃げたいのを何とか堪えていると、リューラはそんな俺の額に軽くキスをして微笑んだ。
皆の前だと言っているのにまだこいつは……。
恥ずかしさ以上のもうわけのわからない感情で喚きたいが、リューラは俺から手を離すと一歩前に出た。
それだけで見事に静まって、いかに皆がこっちを注目しているかがわかる。
「私がサライドを伴侶にすることで、王家の血筋を心配する方々がいらっしゃるのはわかります。ですが……」
リューラが目を向けると、リティナは微笑んでお辞儀をしてから俺たちの側まで歩いてきた。
同じように歩いてきた王太后も民衆を見回して微笑む。
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