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嫌なのに
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「先生は……Subですよね?」
言われてビクッと肩を揺らす。
ガタンと震えながら立ち上がると、深谷先生はパッと俺の腕を掴んだ。
「すみません!怖がらせるつもりはないんです!だから、落ち着いて下さい」
そんなことを言われても、身体には力が入って呼吸は浅くなる。
どれだけ吸ってもうまく酸素は取り込めなくて苦しさに涙が滲んだ。
「大丈夫。何かしようとはしていません。大丈夫です」
抱き締められてヒュッと息は詰まったが、その強い力とは反対にゆっくりと優しく背中を撫でられて強張っていた身体から少しずつ力が抜ける。
不思議と安心する声と感じる心地よい体温。
俺の呼吸も落ち着くと、深谷先生はゆっくり体を離してそっとイスに座らせてくれた。
「この学校でみなさんの健康を見守る者として、最近の周防先生は少し心配だっただけです。怖がらせるつもりはありません」
柔らかい笑み。
ふわっとしたその空気感は確かに安心することができた。
「眠れない。以外に症状はありますか?」
聞かれて答えるかは迷う。
でも、先生になら言える気もした。
「……頭痛と重怠さがずっとあります。そして、イライラして……集中できないことが多いです」
「結構辛そうですね。薬は飲んでいらっしゃいますか?」
優しい眼差し。
先生と話していると、不思議と頭痛も和らいでホッと一息吐ける気がする。
「飲んではいますが、もうこれ以上は……と止められました」
ここまで包み隠さず話したのは初めてだ。
言われてビクッと肩を揺らす。
ガタンと震えながら立ち上がると、深谷先生はパッと俺の腕を掴んだ。
「すみません!怖がらせるつもりはないんです!だから、落ち着いて下さい」
そんなことを言われても、身体には力が入って呼吸は浅くなる。
どれだけ吸ってもうまく酸素は取り込めなくて苦しさに涙が滲んだ。
「大丈夫。何かしようとはしていません。大丈夫です」
抱き締められてヒュッと息は詰まったが、その強い力とは反対にゆっくりと優しく背中を撫でられて強張っていた身体から少しずつ力が抜ける。
不思議と安心する声と感じる心地よい体温。
俺の呼吸も落ち着くと、深谷先生はゆっくり体を離してそっとイスに座らせてくれた。
「この学校でみなさんの健康を見守る者として、最近の周防先生は少し心配だっただけです。怖がらせるつもりはありません」
柔らかい笑み。
ふわっとしたその空気感は確かに安心することができた。
「眠れない。以外に症状はありますか?」
聞かれて答えるかは迷う。
でも、先生になら言える気もした。
「……頭痛と重怠さがずっとあります。そして、イライラして……集中できないことが多いです」
「結構辛そうですね。薬は飲んでいらっしゃいますか?」
優しい眼差し。
先生と話していると、不思議と頭痛も和らいでホッと一息吐ける気がする。
「飲んではいますが、もうこれ以上は……と止められました」
ここまで包み隠さず話したのは初めてだ。
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