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野外活動
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「おはようございます」
トントンと軽く肩を叩かれてぼんやりと目を覚ます。
「起きました?」
聞かれて頷くが、俺の思考はまだ半分以上眠っていて覚醒はしていない。
もう一度目を閉じかけると、
「先生」
目の前で両腕を横に広げられて咄嗟に縋りつく。
ギュッと抱き締める心地よさ。
背中に回してくれる手の安心感。
上半身を起こされながら目を閉じて落ち着くその温もりを感じる。だが、
「残念ながらそろそろ準備しないと、児童たちも起こさなきゃですよ?」
言われて今度こそ目を覚ました。
深谷先生は既に身なりを整えていて、白いポロシャツに細身の黒いパンツ姿で、俺も慌ててTシャツとジャージに穿き替える。
「顔を洗って来て下さい!髪は整えますから」
俺が脱ぎ捨てたシャツと短パンを畳みながら言われて謝りかけるがあまりにも嬉しそうで、口にしたのは「ありがとうございます」とお礼にしておいた。
顔を洗うとタオルを渡されて、ベッドに腰掛けると髪を梳かしてワックスで整えられる。
「うん!いいですね」
微笑まれて首から笛を掛けると、俺の寝具も畳んだ先生は前開きのパーカーを差し出してくれた。
先生も薄手の長袖シャツを羽織って、俺たちは部屋を出る。
俺はさっさと寝てしまったが……先生はあれからシャワーを浴びてすぐに出られるように準備しておいてくれたのか?
更に俺の朝の支度まで……夜遅かったのに、朝も早くから?
先生を見ると、目が合ってにっこりと笑われた。
トントンと軽く肩を叩かれてぼんやりと目を覚ます。
「起きました?」
聞かれて頷くが、俺の思考はまだ半分以上眠っていて覚醒はしていない。
もう一度目を閉じかけると、
「先生」
目の前で両腕を横に広げられて咄嗟に縋りつく。
ギュッと抱き締める心地よさ。
背中に回してくれる手の安心感。
上半身を起こされながら目を閉じて落ち着くその温もりを感じる。だが、
「残念ながらそろそろ準備しないと、児童たちも起こさなきゃですよ?」
言われて今度こそ目を覚ました。
深谷先生は既に身なりを整えていて、白いポロシャツに細身の黒いパンツ姿で、俺も慌ててTシャツとジャージに穿き替える。
「顔を洗って来て下さい!髪は整えますから」
俺が脱ぎ捨てたシャツと短パンを畳みながら言われて謝りかけるがあまりにも嬉しそうで、口にしたのは「ありがとうございます」とお礼にしておいた。
顔を洗うとタオルを渡されて、ベッドに腰掛けると髪を梳かしてワックスで整えられる。
「うん!いいですね」
微笑まれて首から笛を掛けると、俺の寝具も畳んだ先生は前開きのパーカーを差し出してくれた。
先生も薄手の長袖シャツを羽織って、俺たちは部屋を出る。
俺はさっさと寝てしまったが……先生はあれからシャワーを浴びてすぐに出られるように準備しておいてくれたのか?
更に俺の朝の支度まで……夜遅かったのに、朝も早くから?
先生を見ると、目が合ってにっこりと笑われた。
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