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野外活動
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児童たちを起こして朝食を済ませて、それぞれの部屋を片付けさせる。だが、
「こらぁっ!洋平!遊んでないでさっさと片付けないと!ウォークラリーやらずに掃除か?」
俺はクラスのお調子者がほうきで遊んでいるのを見つけて取り上げた。
「ムーリーっ!!」
なのに、洋平はニィッと笑って両手を広げる。
全く響いていなさそうなその反応。
「ならさっさとやれって!!」
グチャグチャなままのシーツを押し付けると、洋平は拗ねたように唇を突き出した。
「だってこんなんできねぇって!シーツとか畳む必要ねぇじゃん!洗濯するならこのまま洗濯機でいいだろ?」
それは俺もそう思うが口にはできない。
「お前だけシーツも畳めないままなんだな」
「は?」
「みんなできないなりにちゃんとしおり見てやってるのにな?準備してくれた方への感謝が伝わるなぁ」
周りを見て同じ部屋のメンバーを褒めてやると、洋平はシーツを見てムッとしている。
「……一緒にやるか?」
振り返ると洋平は「いい!俺がやる!」っとシーツを広げてしおりを睨んだ。
広げているのに端が内側に入ってしまっているが、それは黙っておいてやる。
悪戦苦闘している姿を見て写真だけ撮ってやると、
「ちょっ!何で写真っ!!マジやめろって!」
洋平は照れていたが、何とか班全員が畳み終えて満足そうでもあった。
「ほら!この部屋みんな並べ!」
綺麗になった部屋に全員を並べる。
満面の笑みを収めて俺は次の部屋へと向かった。
「こらぁっ!洋平!遊んでないでさっさと片付けないと!ウォークラリーやらずに掃除か?」
俺はクラスのお調子者がほうきで遊んでいるのを見つけて取り上げた。
「ムーリーっ!!」
なのに、洋平はニィッと笑って両手を広げる。
全く響いていなさそうなその反応。
「ならさっさとやれって!!」
グチャグチャなままのシーツを押し付けると、洋平は拗ねたように唇を突き出した。
「だってこんなんできねぇって!シーツとか畳む必要ねぇじゃん!洗濯するならこのまま洗濯機でいいだろ?」
それは俺もそう思うが口にはできない。
「お前だけシーツも畳めないままなんだな」
「は?」
「みんなできないなりにちゃんとしおり見てやってるのにな?準備してくれた方への感謝が伝わるなぁ」
周りを見て同じ部屋のメンバーを褒めてやると、洋平はシーツを見てムッとしている。
「……一緒にやるか?」
振り返ると洋平は「いい!俺がやる!」っとシーツを広げてしおりを睨んだ。
広げているのに端が内側に入ってしまっているが、それは黙っておいてやる。
悪戦苦闘している姿を見て写真だけ撮ってやると、
「ちょっ!何で写真っ!!マジやめろって!」
洋平は照れていたが、何とか班全員が畳み終えて満足そうでもあった。
「ほら!この部屋みんな並べ!」
綺麗になった部屋に全員を並べる。
満面の笑みを収めて俺は次の部屋へと向かった。
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