139 / 311
何で?
5
しおりを挟む
「本当に好きなんだね」
「え?」
テーブルに肘をついてふわっと笑われて首を傾げる。
「そのパートナーのこと」
「は?」
「めちゃくちゃいい顔してるよ?」
微笑んで「羨ましー!」と笑われて両頬を押さえた。
そんな何か顔に出ていただろうか?
「ま、エッチはまだでもそんなに悩むのは多少関係が進んだってことだろ?」
グッと伸びをした佐藤くんがまた徳利を手にする。
注がれる日本酒を見ながら顔を上げられずにいると、佐藤くんはくすくすと笑った。
「そっか!必要なのはそういう恥じらいかぁ……」
「へ?」
思わず顔を上げると、笑う佐藤くんが近づいて来ていて更に跳ね上がる。
「お礼にイイこと教えてあげるっ!」
笑いながら耳に口を寄せられて意味もわからないし焦るのに、俺の肩に手を置いた佐藤くんは構わずコショコショと話し出した。
「なっ……」
その衝撃的な内容に言葉を失う。でも、
「やってみなよ?エッチどころか後ろ触ってもらうなら必要な準備だよ?」
佐藤くんはまた席に戻って残っていたつまみに手を伸ばしていた。
知らずに関係を進めていなくてよかった、とも思う。
だが、準備……その衝撃がデカ過ぎて俺にできる気もしない。
だってそんなこと……できるか?
「ま、リラックス~!」
そう言われたってできるはずがなくて、俺は店員を呼ぶとワインと焼酎を注文した。
「え?」
テーブルに肘をついてふわっと笑われて首を傾げる。
「そのパートナーのこと」
「は?」
「めちゃくちゃいい顔してるよ?」
微笑んで「羨ましー!」と笑われて両頬を押さえた。
そんな何か顔に出ていただろうか?
「ま、エッチはまだでもそんなに悩むのは多少関係が進んだってことだろ?」
グッと伸びをした佐藤くんがまた徳利を手にする。
注がれる日本酒を見ながら顔を上げられずにいると、佐藤くんはくすくすと笑った。
「そっか!必要なのはそういう恥じらいかぁ……」
「へ?」
思わず顔を上げると、笑う佐藤くんが近づいて来ていて更に跳ね上がる。
「お礼にイイこと教えてあげるっ!」
笑いながら耳に口を寄せられて意味もわからないし焦るのに、俺の肩に手を置いた佐藤くんは構わずコショコショと話し出した。
「なっ……」
その衝撃的な内容に言葉を失う。でも、
「やってみなよ?エッチどころか後ろ触ってもらうなら必要な準備だよ?」
佐藤くんはまた席に戻って残っていたつまみに手を伸ばしていた。
知らずに関係を進めていなくてよかった、とも思う。
だが、準備……その衝撃がデカ過ぎて俺にできる気もしない。
だってそんなこと……できるか?
「ま、リラックス~!」
そう言われたってできるはずがなくて、俺は店員を呼ぶとワインと焼酎を注文した。
33
あなたにおすすめの小説
ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる