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★誕生日だから
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二月二十八日、先生は二十八歳になった。
「誕生日とか……聞いてないし」
「僕だって航生さんの聞いてないですよ?」
少しスネてみると、先生も俺に向かって目を細める。
「俺は八月三日です」
「それこそ何で言ってくれなかったんですか?」
「野活準備でそれどころじゃなかったんだよ!!」
あの慌ただしい日々を思い出してぐったりすると、先生は俺を抱き寄せて頬にキスをしてきた。
「じゃあ、今度の誕生日は覚悟して下さいね」
「な、何を?」
「何を想像しました?」
ニヤリと笑われて答えられない。
「は、早く学校!!」
「それは……夜のお楽しみ♡ですか?」
先生から離れてさっさと支度をしようとすると、腕を引かれて首筋にキスをされた。
「っ!!」
「今日は早く帰りましょうね?」
驚くほど今日の先生はご機嫌な気がする。
「……定時退校日だよ」
答えると先生が笑顔を見せてきて顔が熱かった。
店くらい予約すると言ったのにそれさえ「僕の楽しみなのに?」とシュンとされて、今夜も先生が夕飯も作ってくれることになっている。
俺に何かできること……。
考えても行きも帰りも一緒だし、誕生日前日に知ったくらいでは何も思いつかなかった。
「さ!早く行って早く帰りましょうか?」
「早く行っても帰りは変わんないよ」
カバンを持って手を引かれると袖からチェーンが見えてドキッとする。
こんなので……俺の方が夜まで保つ気がしなかった。
「誕生日とか……聞いてないし」
「僕だって航生さんの聞いてないですよ?」
少しスネてみると、先生も俺に向かって目を細める。
「俺は八月三日です」
「それこそ何で言ってくれなかったんですか?」
「野活準備でそれどころじゃなかったんだよ!!」
あの慌ただしい日々を思い出してぐったりすると、先生は俺を抱き寄せて頬にキスをしてきた。
「じゃあ、今度の誕生日は覚悟して下さいね」
「な、何を?」
「何を想像しました?」
ニヤリと笑われて答えられない。
「は、早く学校!!」
「それは……夜のお楽しみ♡ですか?」
先生から離れてさっさと支度をしようとすると、腕を引かれて首筋にキスをされた。
「っ!!」
「今日は早く帰りましょうね?」
驚くほど今日の先生はご機嫌な気がする。
「……定時退校日だよ」
答えると先生が笑顔を見せてきて顔が熱かった。
店くらい予約すると言ったのにそれさえ「僕の楽しみなのに?」とシュンとされて、今夜も先生が夕飯も作ってくれることになっている。
俺に何かできること……。
考えても行きも帰りも一緒だし、誕生日前日に知ったくらいでは何も思いつかなかった。
「さ!早く行って早く帰りましょうか?」
「早く行っても帰りは変わんないよ」
カバンを持って手を引かれると袖からチェーンが見えてドキッとする。
こんなので……俺の方が夜まで保つ気がしなかった。
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