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再会
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「先生!……冬弥っ!!」
鋭い目を向けている先生の腕を引く。
「大丈夫ですか?」
ハッとした先生と目を合わせると先生は強い力で俺を抱き締めてきた。
「航生さんこそ……」
掠れたその声。
僅かに震えているその手がさっきまでの緊張感を伝えてくる。
「俺は……うん、何とか……」
頷きつつ、俺も今更ながら身体が震えてきた。
止めようとは思うのにもう制御もできない身体。
「航生っ!“Look”」
先生にコマンドを使われると、やっと体が動いた。
「わかる?僕が居る。大丈夫」
短いその言葉を俺の両頬に手を添えてしっかり目を見て言ってくれて、俺はゆっくり頷く。
さっきまでのディフェンスとは違う優しいグレアを浴びせてくれて、包まれるようなその温かさに身体の力が抜けた。
「とにかくここでは目立つので……少し移動しましょうか?」
言われても今度は力が入らなくて、見つめると先生は小さく笑って手を握ってくる。
「あれ?大丈夫ですか?」
そんな時に声を掛けられてパッと慌てて手を離すと、そこに居たのは校長。
「私はそろそろ失礼しますが……送りましょうか?」
穏やかに微笑んで言われて俺はフルフルと何とか頭を横に振る。
「いえ、そんなご迷惑……」
先生も遠慮したが、校長はしゃがんで俺たちを見た。
「周防先生もですが、深谷先生、あなたも心配なんですよ?」
「え?」
驚く先生を俺も見つめる。
「凄い汗ですが……何かありましたか?」
確かに先生の額には見たことないほどの汗が玉を作っていた。
鋭い目を向けている先生の腕を引く。
「大丈夫ですか?」
ハッとした先生と目を合わせると先生は強い力で俺を抱き締めてきた。
「航生さんこそ……」
掠れたその声。
僅かに震えているその手がさっきまでの緊張感を伝えてくる。
「俺は……うん、何とか……」
頷きつつ、俺も今更ながら身体が震えてきた。
止めようとは思うのにもう制御もできない身体。
「航生っ!“Look”」
先生にコマンドを使われると、やっと体が動いた。
「わかる?僕が居る。大丈夫」
短いその言葉を俺の両頬に手を添えてしっかり目を見て言ってくれて、俺はゆっくり頷く。
さっきまでのディフェンスとは違う優しいグレアを浴びせてくれて、包まれるようなその温かさに身体の力が抜けた。
「とにかくここでは目立つので……少し移動しましょうか?」
言われても今度は力が入らなくて、見つめると先生は小さく笑って手を握ってくる。
「あれ?大丈夫ですか?」
そんな時に声を掛けられてパッと慌てて手を離すと、そこに居たのは校長。
「私はそろそろ失礼しますが……送りましょうか?」
穏やかに微笑んで言われて俺はフルフルと何とか頭を横に振る。
「いえ、そんなご迷惑……」
先生も遠慮したが、校長はしゃがんで俺たちを見た。
「周防先生もですが、深谷先生、あなたも心配なんですよ?」
「え?」
驚く先生を俺も見つめる。
「凄い汗ですが……何かありましたか?」
確かに先生の額には見たことないほどの汗が玉を作っていた。
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