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救出
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俺も武藤先生も帰ると連絡があったのに、武藤先生から電話で俺が宗吾の後を追ったと教えられたこと。
その時、一緒に居た理久さんがあの辺りに詳しい荒木さんを呼んでくれてすぐに向かってくれたこと。
荒木さんの情報網で俺たちが入った店を特定し、その店も荒木さんがオーナーをしていて弟である圭哉に経営を任せている店ですぐに踏み込んでくれたこと。
「……児童のために動いたことは立派かもしれません。でも……自分の安全も考えて下さい」
眉を寄せて俺を見上げる先生に手を伸ばす。
でも、先生はフイッと顔を背けた。
「……まだ怒ってる?」
聞く俺の声も震える。
「怒ってますよ」
すぐに返ってくるその返答に迷いがなくてどうしたらいいのかわからない。
「……冬弥」
呼んでみると、先生はピクッと反応をした。
「…………お仕置き、して」
その腕に触れると、先生は驚いたような顔を向けてくる。
「何言ってるか……わかってます?」
確認してくるようなその言い方。
頷くと先生は額に手を当ててため息を吐いた。
「いっつも褒めていっぱい甘やかしてくれるから……叱るのもちゃんとして欲しいんだよ」
自らこんな罰を望むのはおかしいかもしれない。
でも、あの店で中途半端なグレアを受けて、触られて……俺自身、ただでは許されたくなかった。
「お願い……」
まだ残る感触を打ち消して欲しい。だが、
「……嫌ですよ」
先生は俺の手を離してまた背を向けてしまった。
その時、一緒に居た理久さんがあの辺りに詳しい荒木さんを呼んでくれてすぐに向かってくれたこと。
荒木さんの情報網で俺たちが入った店を特定し、その店も荒木さんがオーナーをしていて弟である圭哉に経営を任せている店ですぐに踏み込んでくれたこと。
「……児童のために動いたことは立派かもしれません。でも……自分の安全も考えて下さい」
眉を寄せて俺を見上げる先生に手を伸ばす。
でも、先生はフイッと顔を背けた。
「……まだ怒ってる?」
聞く俺の声も震える。
「怒ってますよ」
すぐに返ってくるその返答に迷いがなくてどうしたらいいのかわからない。
「……冬弥」
呼んでみると、先生はピクッと反応をした。
「…………お仕置き、して」
その腕に触れると、先生は驚いたような顔を向けてくる。
「何言ってるか……わかってます?」
確認してくるようなその言い方。
頷くと先生は額に手を当ててため息を吐いた。
「いっつも褒めていっぱい甘やかしてくれるから……叱るのもちゃんとして欲しいんだよ」
自らこんな罰を望むのはおかしいかもしれない。
でも、あの店で中途半端なグレアを受けて、触られて……俺自身、ただでは許されたくなかった。
「お願い……」
まだ残る感触を打ち消して欲しい。だが、
「……嫌ですよ」
先生は俺の手を離してまた背を向けてしまった。
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