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救出
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辿り着いたのは理久さんたちの自宅で、一階にあるガレージに車を収めると理久さんがすぐに後部座席を開けて荒木さんが宗吾を抱えて降りてきた。
俺も先生に手を引かれて車から降りて家の中に入る。だが、
「先にゆっくりしてて」
理久さんが振り返ると、
「よろしくお願いします」
先生は頭を下げて俺の背中を押した。
「え?」
理解できずに振り返ろうとすると、荒木さんは宗吾を連れて階段を降りていく。
「大丈夫だから、僕たちに任せて?」
微笑むと、理久さんも降りて行ってしまった。
「どういう……」
「地下にはプレイルームがあって、三人でプレイをして宗吾くんをケアしてもらうんですよ」
「え……」
説明しながら目の前のウォールナットのドアを開けられて先生と目を合わせる。
「それとも僕たちがプレイしますか?」
「……」
表情の読めない言い方に言葉が出てこなかった。しかも、
「僕が宗吾くんにコマンドを出すのも、宗吾くんにプレイの姿を見せるのも嫌でしょう?」
先生の言葉にはまだ怒りがあって戸惑う。
「それに……今の僕はそんな加減もできません」
俯いた俺の手を引いてソファーに強引に座らされて俺は震え上がった。
それを見た先生が手を離してクルリと背を向ける。
「……武藤先生に航生さんを見ていてもらうように頼んでいなかったらどうなっていたか……」
武藤先生に……頼んでいた?
「あんなほぼ合コンの場に一人で送り込むのを心配しないわけがないでしょう?」
先生の声が僅かに震えていて、俺はその背中にしがみついた。
俺も先生に手を引かれて車から降りて家の中に入る。だが、
「先にゆっくりしてて」
理久さんが振り返ると、
「よろしくお願いします」
先生は頭を下げて俺の背中を押した。
「え?」
理解できずに振り返ろうとすると、荒木さんは宗吾を連れて階段を降りていく。
「大丈夫だから、僕たちに任せて?」
微笑むと、理久さんも降りて行ってしまった。
「どういう……」
「地下にはプレイルームがあって、三人でプレイをして宗吾くんをケアしてもらうんですよ」
「え……」
説明しながら目の前のウォールナットのドアを開けられて先生と目を合わせる。
「それとも僕たちがプレイしますか?」
「……」
表情の読めない言い方に言葉が出てこなかった。しかも、
「僕が宗吾くんにコマンドを出すのも、宗吾くんにプレイの姿を見せるのも嫌でしょう?」
先生の言葉にはまだ怒りがあって戸惑う。
「それに……今の僕はそんな加減もできません」
俯いた俺の手を引いてソファーに強引に座らされて俺は震え上がった。
それを見た先生が手を離してクルリと背を向ける。
「……武藤先生に航生さんを見ていてもらうように頼んでいなかったらどうなっていたか……」
武藤先生に……頼んでいた?
「あんなほぼ合コンの場に一人で送り込むのを心配しないわけがないでしょう?」
先生の声が僅かに震えていて、俺はその背中にしがみついた。
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