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救出
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「先程は圭哉が失礼致しました」
「いや、そんな!!」
ラグに膝を付いた荒木さんに頭を下げられて慌てる。
荒木さんが謝ることではないし、むしろ荒木さんのお陰であんなに早く助けられたのに?
「あの店は私の名義ですし、未成年者を入店させるなんて見過ごせることではありません」
「それはそうかもしれませんが……宗吾も俺も自分であの店に入ったんですよ」
厳しい目をして再び頭を下げられて、俺はソファーから降りて荒木さんの体を力ずくで起こす。
「……宗吾くんはキャストと前々から別の場所でプレイを重ねていたようです。おそらく店に入る時はもうサブスペースに入っていたんでしょう」
言われてあのトロンとした顔を思い出した。
リードを引かれていたあの姿は確かにそうだ。
「アフターケアも中途半端にして依存させるだけさせて……今夜はあの店に連れて行ったのだと圭哉が吐きました」
ケアを中途半端にされる苦しさは嫌というほど知っている。
あの苦しみを宗吾が……。
「悪い噂があるのは知っていたのに放置した責任も含めて……あの店は少し考えようと思います」
少なくはなかった店の客たち。
おそらくあの店を求めている者は多い。
ダイナミクスが知られるようになったとはいえ、発散場所が多いわけではないから。
俺だって……あのまま先生とパートナーにならなければ、いずれ頼っていたかもしれないんだ。
「航生さん、帰りましょうか?」
ドアを開けて姿を見せた先生にすぐにでも駆け寄りたかった。
「いや、そんな!!」
ラグに膝を付いた荒木さんに頭を下げられて慌てる。
荒木さんが謝ることではないし、むしろ荒木さんのお陰であんなに早く助けられたのに?
「あの店は私の名義ですし、未成年者を入店させるなんて見過ごせることではありません」
「それはそうかもしれませんが……宗吾も俺も自分であの店に入ったんですよ」
厳しい目をして再び頭を下げられて、俺はソファーから降りて荒木さんの体を力ずくで起こす。
「……宗吾くんはキャストと前々から別の場所でプレイを重ねていたようです。おそらく店に入る時はもうサブスペースに入っていたんでしょう」
言われてあのトロンとした顔を思い出した。
リードを引かれていたあの姿は確かにそうだ。
「アフターケアも中途半端にして依存させるだけさせて……今夜はあの店に連れて行ったのだと圭哉が吐きました」
ケアを中途半端にされる苦しさは嫌というほど知っている。
あの苦しみを宗吾が……。
「悪い噂があるのは知っていたのに放置した責任も含めて……あの店は少し考えようと思います」
少なくはなかった店の客たち。
おそらくあの店を求めている者は多い。
ダイナミクスが知られるようになったとはいえ、発散場所が多いわけではないから。
俺だって……あのまま先生とパートナーにならなければ、いずれ頼っていたかもしれないんだ。
「航生さん、帰りましょうか?」
ドアを開けて姿を見せた先生にすぐにでも駆け寄りたかった。
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