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「航生さん?どうしました?」
しれっと言われて腰の抜けた俺はペタリと浴室の床に座り込んだまま口を曲げる。
そんな俺を見てくすくすと笑うと、先生はいつものようにバスタオルで自身の身体を拭いた。
もちろんただ風呂に入るだけじゃなく、中までしっかり洗浄されて準備までされた俺。
ダイニングでの甘々な空気を残したまま、風呂でもご機嫌でしつこかったんだから俺がこうなるのはわかっていただろうに……。
「何て目で見てるんですか?」
ニヤリと笑われてビクッと跳ねる。
「航生さん……“Come”」
その状態でコマンドを使われても反応してしまうのはSubの性だろうか?
まだ整ってはいない息を弾ませた状態で犬のように四つん這いで手足を動かした。
服従を示す意味もあるが、こうじゃないと先生の元に歩を進められなかったから。
でも、先生は俺が近づくとまた少し歩いて先に行ってしまう。
さすがにフローリングになると膝が痛くなってきたが立つこともできなかった。
というか、止めたくはなかった。
「“Good boy”」
寝室まで来ると、屈んできた先生に抱き締められて喜びが全身へと広がっていく。
「……早くないですか?」
床に膝を付いた先生が俺の両頬に手を添えて俺の顔を覗いていて、笑う姿にもキュンとした。
「もうスペース入ってます?」
「……?スペー……ス?」
聞き慣れない言葉で、フワフワと思考を半分溶かしながら俺はただ先生を見つめる。
綺麗な顔が近づいてきてただ嬉しかった。
しれっと言われて腰の抜けた俺はペタリと浴室の床に座り込んだまま口を曲げる。
そんな俺を見てくすくすと笑うと、先生はいつものようにバスタオルで自身の身体を拭いた。
もちろんただ風呂に入るだけじゃなく、中までしっかり洗浄されて準備までされた俺。
ダイニングでの甘々な空気を残したまま、風呂でもご機嫌でしつこかったんだから俺がこうなるのはわかっていただろうに……。
「何て目で見てるんですか?」
ニヤリと笑われてビクッと跳ねる。
「航生さん……“Come”」
その状態でコマンドを使われても反応してしまうのはSubの性だろうか?
まだ整ってはいない息を弾ませた状態で犬のように四つん這いで手足を動かした。
服従を示す意味もあるが、こうじゃないと先生の元に歩を進められなかったから。
でも、先生は俺が近づくとまた少し歩いて先に行ってしまう。
さすがにフローリングになると膝が痛くなってきたが立つこともできなかった。
というか、止めたくはなかった。
「“Good boy”」
寝室まで来ると、屈んできた先生に抱き締められて喜びが全身へと広がっていく。
「……早くないですか?」
床に膝を付いた先生が俺の両頬に手を添えて俺の顔を覗いていて、笑う姿にもキュンとした。
「もうスペース入ってます?」
「……?スペー……ス?」
聞き慣れない言葉で、フワフワと思考を半分溶かしながら俺はただ先生を見つめる。
綺麗な顔が近づいてきてただ嬉しかった。
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