星鬼夜空~僕の夏休み~

konntaminn

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夏休み前半

忘れたい過去

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いじめというのは、良いもの?悪いもの?
いじめというのは、必然?それとも偶然?
いじめを受けるのは、僕が悪い?それともいじめてる方が悪い?

それとも・・・・それとも・・・
ずっとずっとそんなことを考えていた。

いじめられている時も家でこもっている時も。

親は助けてくれない。先生は助けてくれない。友達は助けてくれない。

誰も助けてくれない。

だから現実逃避だけをやった。
必死になってやった。


お気に入りは星を見ること。ずっとただ星を見るだけ。
それをやっていると、何もかもが忘れられる。
夜風に当たり星を見る。

星を見ることだけに神経を向け、現実を忘れる。

そのうち星座の本を見るようになり、星座というものを知る。
それを知ることによって、より一層好きになった。
忘れられるようになった。

もっとみたいもっとみたいという気持ちになり、
近くの山に登った。

その山を登っていくと綺麗な星空が見えた。

これに見とれて何日も見に行った。
何日も何日も見飽きることはなかった。

ただ学校では最悪だった。

いじめられいじめられ誰も助けてくれない。
ただ星を見たいという気持ちで、ずっと耐えて耐えていった。


ある日山を登るとある女性がいた。
その女性は$$%$#で$%$$%な人だった。
話を聞くと星を見るのが好きな女性らしい。
僕もと言ったら、「そうなの?ホント!!!」と言って、星に関しての、色々なことを教えてもらった。

江戸時代の星の価値観や、星座の起源など、ホントにいろいろ話してくれた。

その女性は”@と名乗っていて、僕も自分の名前を言った。

それから毎日話した。

ただ僕がいじめを受けていること以外。
ただ僕の悩み以外。

そしてそしてそんなある日

妹がいじめられた。

許せなかった。
許せなかった。
許せなかった。
許せなかった。
許せなかった。
許せなかった。
許せなかった。
許せなかった。


何度も
どうやったら妹を助けられる。
どうやったら妹をいじめたやつらを    殺す   事が出来る。

そんなことを考えていた。

妹だけは僕の事を助けてくれた。

だから今度は僕の番だと思った。

だからあの女性に助けを求めた。
助けてくれと。
どうやったら助けられると。

聞いた何度も聞いた。
ただ答えてくれなかった。
答えてくれなかった。

もういい   といい逃げたまた逃げた。

結局僕は何もできない。
助けられない。助けてもらえない。

そう思った。思ってしまった。

しかし次の日何が起こっているか分からなかった。
ただ嬉しくてたまらなかった。










いじめがばれた。僕の親は捕まり、先生は捕まり、いじめていたやつらは、少年院に入った。
僕は、ある家族に拾われた。
その人たちは優しくて、僕たちのメンタルケアまでやってくれた。
愛情を知った。だからそれが嬉しくてたまらなくて、泣いてしまった。嬉しかった。

僕たちは他の中学校に行った。
そこの人たちは歓迎してくれた。前の学校の境遇をしゃべったら、同情してくれた。
その時きずいた。

妹と僕は助かったのだ。

なぜかはわからない。昨日の女性?かと思った。
しかし絶対にそれはないと思った。

ただ助かったのだ。それだけでいい。
誰がばらした。誰が言ったかなんていい。
助かったのだから。
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