私達の物語

歌魅音娘-utamineko-

文字の大きさ
8 / 15

捌「愛されたくて」

しおりを挟む
「愛されたくて」

 私は、弟ばかりを褒める両親に愛されたい女の子です。弟の年齢は二歳程しか離れていません。私が、テストで百点をとっても、絵のコンクールで賞をとっても、両親は一切褒めてはくれないのです。けれど、弟がテストで九十点台をとると滅茶苦茶に褒めるのです。なんで、こんなに態度が違うのか、両親に褒められた記憶など微塵もなくて、一人ぼっちの私と笑顔の三人。次元が離れているかのように遠くに感じ、同時に寂しいと感じました。弟さえ、居なければ、両親は私を見てくれるのではないか?と思いました。けれど、可愛い可愛い弟が居なければなんて、馬鹿なことを考えるのかと初めは思いました。
 ある日を境に、弟は両親が自分だけを褒める事に気が付いたようでした。楽しそうにしている三人を見ていた時で両親が別の方を見た瞬間。ニヤッと、私を嘲笑うかのように弟はこちら見て笑みを浮かべていた。とても悔しくて、孤独感を感じて、弟までも私の味方にはならはないのだと悲しくなりました。その夜は家族にバレぬように泣きました。
「姉ちゃん、金貸して」
「え?」
「友達と遊ぶの」
「わ、わかった」と私はお金を貸しました。
「また、返すな!」
笑顔で離れていった。最後、ニヤッとしていた気がしたけれど。弟はそれから「貸して」と言いますが、一度も返してはくれませんでした。「貸すのは返してからにしてよ」と言うと「母さん!姉ちゃんが金貸してって言ったけど返してくれない!」と言って母を呼び出すのです。弟を信じて疑わない母は私を叱りつけます。なんで、私は怒られているのだろう?、そんな子に育てた覚えはありません!と母は言うがあんたに育ててもらった記憶がねぇよと思いましたが口をぎゅっと閉じました。
 私は、本当の事を言わずに、周りに合わせる人間になっていました。それは誰かを悪だっと周りの皆が言えば私の中で絶対悪になるのでした。同調して、常に本心には嘘を付きながら戯けおどけて生きてきました。皆が嗤うものに嗤い、妬むものに妬む。そうやって生きてきて、自分の意思は全部心の中に収めるの。どれほどにも優等生になっても、両親は褒めてはくれなかった。愛されたい、私は愛されたかった。でも必要にされていなかった。虚無感や孤独感を紛らわす為に勉強や運動、習い事に費やした、親がどれほど褒めてくれなくとも努力した、結果も残した。愛されたいと言う消えてはくれない望みも合ったけれど、それでも、、、、
 私は大人になった。私は大手と呼ばれるほどに有名な企業に就職した。そして、高校で付き合っていた同級生の男性と結婚して子供もいる。この子には絶対に私のような虚無感や孤独感を感じさせることのない、愛情をあげようと思う。けれど、弟を褒めることしかしなかった両親のようにはしない、叱るときは叱るし、褒めるときは褒める事にする。あぁ、そうだ、弟は、褒めることしかされてこなかった、貴方は優秀だと言われて育った。だからそれを信じて生きていた。勉強は中の中くらいで運動が良くできていた弟はスポーツ系の高校に推薦で入学した。初めは順風満帆な生活を送っていたが、次第に皆についていけなくなり、努力しても伸びない結果が嫌で、頑張ると言うことをあまりしなかった弟は学校を中退したそうだ、仕事に集中すると言うことや努力と言った一つの事に長く取り組むと言うことが苦手な弟に仕事なんて長続きするわけもなく、バイトを転々としているそうだ。褒められないと寂しいし、辛いけれど、褒められ過ぎるのは努力や我慢、などが出来なくなり我が儘になると言うことも私と弟の人生でわかったことである。私の子供は私や弟のような人生にはしないように育ってよう、、、、

この物語は両親に愛されたかった少女が両親の愛を諦めて自分の幸せ手に入れた物語おはなし
 如何だったでしょうか?
我が儘に育つも何も、子供に最も影響を与えたるのは両親であると言うことなのでしょう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...