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本人泣かせ

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 「抗体の意思はどうしたら変わるかしら?」
 「生存本能だから、今までのやり方が上手くいかなくなる…抗体は生きられないと恐怖を感じ、いつも急き立てられてるような状態…俺も20歳くらいまではそんな感じだった。社会には、ふるいがあって、適応出来ないと…ふるい落とされて、生きられないって、まともに見られたいって必死だった。本当の自分はおかしいから、バレたら爪弾きされるって、興味無いテレビやらも見て、話題に付いて行こうとか、無理して、自分が何をしたいとか分かってなかった。」
 「そうね…そういう暗示があったらしいわ…ヤマキの。」
 「俺はヤマキだ!俺が暗示をかけた。そのふるいは、坂本っ龍馬を暗殺させた連中…自分達に都合いい世界観を信じ込ませた。」
 「そういうのも、ダウンロードみたいな?」
 「合ってるわ!」
 「リヒトイタガキが喋ります!読んでます!怖い!」
 「誤解されるから…造物主です!」
 「違います!大声になる理由が分かりました!」
 「貴方は小声よ!…もいいわ。何かやらないと気が済まないのね。分体で造物主と関わっている者は沢山居るわ。芸能人が小説を読みたいと自分から、ファンレターを送って欲しいと言ったのよ。」  
 「頑張ります!リヒトイタガキです!あの!貴方の元夫が四十からの夫とそっくりって聞いて、びっくりして、俺は!あの…」
 「分かったわ!無理なのね!元夫と、どうだったか、言って頂戴!元夫は、むっちゃんと同じ分体よ!そのことを貴方は知らなかったのよね!」
 「やっぱり、若い時は勝ち組っぽく生きる事に疑問が無かった。当たり前と思ってて、それで上手くいく、いってると思ってた。でも、25歳くらいになると、周りの評価が厳しくなる。オバサン扱い…可愛くないから、価値が無い…結婚しないでみっともない…女の癖に男に気を使え…年を取ったら仕事辞めろ…結婚して、子供が出来たら、元夫が本当に四十からの夫そっくりで…」
 「姑と同居もしてたのよね…」
 「庇って欲しくて、不安で元夫に縋ってたら…」
 「人前で公開レイプ紛いの事されて、逃げられなかったのよね。赤ん坊の双子が居て、姑から庇って欲しくて、帰る家も無くて…」
 「一生大事にするって言葉を信じてた。庇って欲しいと不満を言ったら、離婚したらいいやんって、気軽に言われて、絶望して自殺サイト見てる時に、その時はボーダーラインって言葉を見つけて、自分の心に問題があるなら、頑張ったら上手くいくかもしれないって…」
 「20年くらい、ずっと勉強続けてるのよね。分かったわ。リヒトイタガキも出て来てバラしただけで、落ち込んでるわ。」
 「上手く行ってると思ってる内は、自分を見詰めようとしないかな…その間、インナーチャイルドを殺して、不満があっても自覚出来ない。」
 「そうね…」
 
 「貴方と同じ経験を持つ人と感覚を繋いで、チョココロネウイルスの理解力が上がったわ。自分の問題に気付いた頭のおかしい人間が、混乱してるの。うるさくて眠れないわね…電波ジャックみたいな事になってるのよ。」 
 
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