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貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
グレイ・ルフナー(71)
「サイモン伯爵閣下、これまでの数々の無礼をお許しください。どうか、命だけはお助けを……」
明くる日の午前中――キャンディ伯爵家の執務室にて。
僕の目の前では、『蛇』である筈の男、カーフィ・モカがヒキガエルのように這い蹲ってサイモン様に命乞いをしている。
今朝、僕がサイモン様への報告に行く事になった。
兄さんも行くと言ったのだけれど、兄弟二人が揃って行くのはやめた方が良いとカールに言われて断念する事に。
僕は小柄だし、一人なら守りやすいとの事で白羽の矢が立ったのだ。
「ちゃちゃっと行って報告して、ちゃちゃっと帰って来ましょうー」
夕べ、あれから追加の曲者が数人来たらしい。それも倒したので暫くは大丈夫だろうとの事。
「流石に相手も警戒するでしょうしねー」
警備に関する幾つかの助言を護衛達や使用人達にした後、なるべくいつも通りに何事も無かったように振舞っていて欲しいというカール。
我が家の男達は青褪めながらもぎこちなく頷いていた。ちなみに祖母と母には肝を潰して気に病むだろうから敢えて知らせていない。使用人達にも口止めをしておいた。
父ブルックは人をやって森の中に穴を掘らせるらしい。僕達が帰る頃には石造りのあの部屋も綺麗に片付いている事だろう。
キャンディ伯爵家を訪ねると、早速執務室に通された。カールと共に一連の報告をしている最中に執務室の扉がノックされる。
「カーフィ・モカ男爵を名乗る者が旦那様にお目通りを願っておりますが、如何致しましょうか」
クスクスと笑うカール、驚愕する僕。サイモン様は眉を動かしおや、とした表情。
サイモン様が武装解除の条件付きで許可を出す。暫くの後――カーフィ・モカと名乗る男が通されてきた。
その男は顔色が悪く多少窶れてはいたものの、中肉中背、焦げ茶色の髪と瞳のどこにでも居そうな中年の男。ただ眼光だけが炯々と鋭く只者ではない印象を残す。
その中年男は、サイモン様に相対するなりその場に崩れ落ちるように這い蹲ったのだった。
***
そんな事を思い返しながら衝撃からやっと立ち直ってきた僕。
カーフィ・モカの命乞いに、サイモン様は目を眇める。
「――ほう、二度も手の者を送ってきて家族の命を脅かしておきながら、何故今頃命乞いを願い出るのか。覚悟の上でやったのだろう?」
温度の無い声にカーフィは慌てふためき、身震いする獣の如く首を振る。
「い、いえ! 二度目は私めの私的な感情でルフナー子爵家を狙ったのでございます。決して、決して、神に誓って、キャンディ伯爵閣下の御家族のお命を狙った訳では! それに、閣下の牙からは逃れられぬと理解した今、私には覚悟の上で命乞いをするより他はないのでございます!」
「ルフナー子爵家の二人の息子達は我が娘達と婚約している。姻戚となる予定の家だという事は知っているだろう。そのような詭弁が通じると思っているのか?」
更なる追及。カーフィは床に額を擦り付けんばかりにしている。
「そ、それは……愚かな事をしでかしたと思い、いたく後悔しております……」
「ドルトン侯爵家は頼らなかったのか?」
アールを追い落とす際、フレールにメイソンを仕向けた事をサイモン様が揶揄うように示唆する。カーフィはぴくりとした後、更に低く這い蹲った。
「……良くご存じでいらっしゃる。頼りましたが、あっさりと見捨てられましてございます」
「だろうな。侯爵家ともなると我が家の事をよく知っているだろうからな。ましてや我が家でメイソンが狼藉を働き問題になった今、更なる厄介事は避けるだろうよ。それで? 愚かだと思いながらしでかした理由は何だ?」
サイモン様の問いに、カーフィ・モカの全身が次第にわなわなと震え出した。
「フレールが……あの女が! あれだけ私が贈り物を重ね、また命懸けでリプトン伯爵家の為に尽くして莫大な財も失ってきたというのに未だ求婚に応じず――あろう事か、アール・ルフナーの方がずっとマシだったと言うのです! 落ちる所まで落ちて、もう私以外に娶る者もいないというのに!」
喉の奥から絞り出すような慟哭の声。
だから兄さんを殺す為になけなしの金をはたいて暗殺者を雇ったという。それがたまたま昨日だったのだと。
フレールが言ったであろう言葉の理由は分かる。先だってメイソンへ止めを刺す為に兄さんがやった演技だろう。『全てが終わったら――いえ、その時に改めて。可愛いフレール』という、凄く思わせぶりの言葉。それがカーフィ・モカの求婚を拒否する理由付けも手伝って、フレールの中では妄想が膨らんで、本人はアールとよりを戻す予定なんだろうと思う。
リプトン伯爵家に残された借金は銀行由来、アールが死ねば打撃となる。また、その言葉が本当なら恋敵が居なくなり、フレールも諦めて求婚に応じるかも知れない――それが狙いなのだろうか。
まさかとは思うけど、カーフィ・モカは本気でフレールの事を好きなのか?
「あんたはあの女よりも伯爵位が欲しかったんじゃなかったのか?」
「……」
僕が思わず口を挟むとカーフィは黙して語らなかった。サイモン様が息を吐く。
「可愛さ余って憎さ百倍、という事か。で、お前を見逃したとして、私は見返りに何を得る?」
「は、お恥ずかしながら財も底をつきかけている今の私めにお捧げ出来るのはこの身と忠誠のみ。ただ、閣下にお仕えし、粉骨砕身働く所存です」
「ほう、それはそれは。だがお前は我が愛娘、アナベラの婚約者であるアールを恨んでいるのだろう?」
サイモン様の言葉に、カーフィ・モカは暫く俯いて黙っていた。
やがて、顔をきっぱりと上げるとサイモン様を真っ直ぐに見詰める。
「……もし。もし、閣下があの男とフレールが金輪際近づかないようにして下さり、更に私とフレールの婚姻を手助けして下さるのならば、つまらぬ恨み事は忘れましょう!」
「はぁ? お前がリプトン伯爵になる手助けと後見をしろ、と?」
「閣下にとっても損なお話では無い筈です! 私めが死に、別の者がリプトン伯爵になるよりは――私がお味方となって伯爵位を継ぐ方がと愚考し、ご提案したのでございます。
それに、私めも金の流れや扱いについてはいささか知識がある身――リプトン伯爵領にある銀行についてもお手伝い出来るかと!」
「はっ、くだらんな」
「はいー」
必死に言い募るカーフィを一刀両断にすると、サイモン様は目線で合図をする。主の意を汲み取った鶏蛇竜のカールは手甲爪を出し、カーフィの首筋に押し付けた――と、同時にいつの間に執務室に侵入したのか、前脚のヨハンと後ろ脚のシュテファンがそれぞれ武器を構えてカーフィに突き付けている。
……し、心臓が止まりそうな程に吃驚したんだけど。
気配すら感じなかった。サイモン様を見ると、表情こそ崩していなかったが、呆れたような視線を彼らに向けている。
「カール、譲れ」
「マリー様に仇為す者――切り刻んで苦しめてから殺す」
「駄目ですよー、先輩方。旦那様の許しも無く勝手に入ってきちゃあー。ああでもやるなら仲良く三人でー」
「ひぃっ、ひぃぃぃ――っ! お許しください、お許しください!」
カーフィ・モカは最早取り乱しきって、悲鳴を上げている。奴のズボンとカーペットに何とも嫌な染みが広がって行った。
「はぁ、まぁいい。本音を言え。お前のような男は何の金銭的利益も無い取引はしないものだ。言葉を弄してこのサイモンに簡単に取り入れると思うな」
カーフィ・モカは震えながらもサイモン様をぎろりと睨みつけた。そして獣のように咆哮を上げる。
「あ゛あ゛あ゛―――!!! おのれ、おのれぇ! あの銀行や株式というものは絶大な力と富を生む! だからそのおこぼれに預かろうとして何が悪い! 勝つ方に齧りついてでも金を稼ぎ直し、金の力でフレールを、全てを見返してやろうとして何が悪い! 殺すなら殺せぇ! もう失う物は何もないんだからなぁ――っ!」
大粒の涙をぼたぼた流しながら天を仰いで叫ぶカーフィ。あまりの壮絶な迫力に僕はただただ圧倒されていた。
「あぁ……神様」
最後には目を閉じて手を組み祈るカーフィ。サイモン様は「もう良いだろう」と鼻を鳴らす。
手甲爪はあっさりと仕舞われ、カールが離れた。
「お前達もだ。持ち場に戻れ」
なかなか武器を仕舞わない前脚と後ろ脚をサイモン様が促すと、彼らは憎々し気な視線はそのままに、小さな舌打ちと共にしぶしぶ武器を仕舞った。
「……あ?」
殺されていない? とばかりに目を開けて呆然とするカーフィ。
サイモン様は立ち上がると、その傍まで歩いて行って見下ろす。
「良いだろう、カーフィ・モカ。機会を与えてやろう。我が為に働けば栄光を約束してやってもいい。ただし――お前の言葉が嘘偽りだと分かった時点で問答無用で消す事を肝に銘じておけ」
カーフィはしばしぼうっとしていたが、自分の命が助かったと理解したのか再び額づいた。サイモン様の靴にキスを落としながら「あ、ありがとうございます! ありがとうございます!」と礼を口にしている。
「さて……」
サイモン様が僕を見た。
「グレイよ、こやつにやらせたい仕事はあるか?」
明くる日の午前中――キャンディ伯爵家の執務室にて。
僕の目の前では、『蛇』である筈の男、カーフィ・モカがヒキガエルのように這い蹲ってサイモン様に命乞いをしている。
今朝、僕がサイモン様への報告に行く事になった。
兄さんも行くと言ったのだけれど、兄弟二人が揃って行くのはやめた方が良いとカールに言われて断念する事に。
僕は小柄だし、一人なら守りやすいとの事で白羽の矢が立ったのだ。
「ちゃちゃっと行って報告して、ちゃちゃっと帰って来ましょうー」
夕べ、あれから追加の曲者が数人来たらしい。それも倒したので暫くは大丈夫だろうとの事。
「流石に相手も警戒するでしょうしねー」
警備に関する幾つかの助言を護衛達や使用人達にした後、なるべくいつも通りに何事も無かったように振舞っていて欲しいというカール。
我が家の男達は青褪めながらもぎこちなく頷いていた。ちなみに祖母と母には肝を潰して気に病むだろうから敢えて知らせていない。使用人達にも口止めをしておいた。
父ブルックは人をやって森の中に穴を掘らせるらしい。僕達が帰る頃には石造りのあの部屋も綺麗に片付いている事だろう。
キャンディ伯爵家を訪ねると、早速執務室に通された。カールと共に一連の報告をしている最中に執務室の扉がノックされる。
「カーフィ・モカ男爵を名乗る者が旦那様にお目通りを願っておりますが、如何致しましょうか」
クスクスと笑うカール、驚愕する僕。サイモン様は眉を動かしおや、とした表情。
サイモン様が武装解除の条件付きで許可を出す。暫くの後――カーフィ・モカと名乗る男が通されてきた。
その男は顔色が悪く多少窶れてはいたものの、中肉中背、焦げ茶色の髪と瞳のどこにでも居そうな中年の男。ただ眼光だけが炯々と鋭く只者ではない印象を残す。
その中年男は、サイモン様に相対するなりその場に崩れ落ちるように這い蹲ったのだった。
***
そんな事を思い返しながら衝撃からやっと立ち直ってきた僕。
カーフィ・モカの命乞いに、サイモン様は目を眇める。
「――ほう、二度も手の者を送ってきて家族の命を脅かしておきながら、何故今頃命乞いを願い出るのか。覚悟の上でやったのだろう?」
温度の無い声にカーフィは慌てふためき、身震いする獣の如く首を振る。
「い、いえ! 二度目は私めの私的な感情でルフナー子爵家を狙ったのでございます。決して、決して、神に誓って、キャンディ伯爵閣下の御家族のお命を狙った訳では! それに、閣下の牙からは逃れられぬと理解した今、私には覚悟の上で命乞いをするより他はないのでございます!」
「ルフナー子爵家の二人の息子達は我が娘達と婚約している。姻戚となる予定の家だという事は知っているだろう。そのような詭弁が通じると思っているのか?」
更なる追及。カーフィは床に額を擦り付けんばかりにしている。
「そ、それは……愚かな事をしでかしたと思い、いたく後悔しております……」
「ドルトン侯爵家は頼らなかったのか?」
アールを追い落とす際、フレールにメイソンを仕向けた事をサイモン様が揶揄うように示唆する。カーフィはぴくりとした後、更に低く這い蹲った。
「……良くご存じでいらっしゃる。頼りましたが、あっさりと見捨てられましてございます」
「だろうな。侯爵家ともなると我が家の事をよく知っているだろうからな。ましてや我が家でメイソンが狼藉を働き問題になった今、更なる厄介事は避けるだろうよ。それで? 愚かだと思いながらしでかした理由は何だ?」
サイモン様の問いに、カーフィ・モカの全身が次第にわなわなと震え出した。
「フレールが……あの女が! あれだけ私が贈り物を重ね、また命懸けでリプトン伯爵家の為に尽くして莫大な財も失ってきたというのに未だ求婚に応じず――あろう事か、アール・ルフナーの方がずっとマシだったと言うのです! 落ちる所まで落ちて、もう私以外に娶る者もいないというのに!」
喉の奥から絞り出すような慟哭の声。
だから兄さんを殺す為になけなしの金をはたいて暗殺者を雇ったという。それがたまたま昨日だったのだと。
フレールが言ったであろう言葉の理由は分かる。先だってメイソンへ止めを刺す為に兄さんがやった演技だろう。『全てが終わったら――いえ、その時に改めて。可愛いフレール』という、凄く思わせぶりの言葉。それがカーフィ・モカの求婚を拒否する理由付けも手伝って、フレールの中では妄想が膨らんで、本人はアールとよりを戻す予定なんだろうと思う。
リプトン伯爵家に残された借金は銀行由来、アールが死ねば打撃となる。また、その言葉が本当なら恋敵が居なくなり、フレールも諦めて求婚に応じるかも知れない――それが狙いなのだろうか。
まさかとは思うけど、カーフィ・モカは本気でフレールの事を好きなのか?
「あんたはあの女よりも伯爵位が欲しかったんじゃなかったのか?」
「……」
僕が思わず口を挟むとカーフィは黙して語らなかった。サイモン様が息を吐く。
「可愛さ余って憎さ百倍、という事か。で、お前を見逃したとして、私は見返りに何を得る?」
「は、お恥ずかしながら財も底をつきかけている今の私めにお捧げ出来るのはこの身と忠誠のみ。ただ、閣下にお仕えし、粉骨砕身働く所存です」
「ほう、それはそれは。だがお前は我が愛娘、アナベラの婚約者であるアールを恨んでいるのだろう?」
サイモン様の言葉に、カーフィ・モカは暫く俯いて黙っていた。
やがて、顔をきっぱりと上げるとサイモン様を真っ直ぐに見詰める。
「……もし。もし、閣下があの男とフレールが金輪際近づかないようにして下さり、更に私とフレールの婚姻を手助けして下さるのならば、つまらぬ恨み事は忘れましょう!」
「はぁ? お前がリプトン伯爵になる手助けと後見をしろ、と?」
「閣下にとっても損なお話では無い筈です! 私めが死に、別の者がリプトン伯爵になるよりは――私がお味方となって伯爵位を継ぐ方がと愚考し、ご提案したのでございます。
それに、私めも金の流れや扱いについてはいささか知識がある身――リプトン伯爵領にある銀行についてもお手伝い出来るかと!」
「はっ、くだらんな」
「はいー」
必死に言い募るカーフィを一刀両断にすると、サイモン様は目線で合図をする。主の意を汲み取った鶏蛇竜のカールは手甲爪を出し、カーフィの首筋に押し付けた――と、同時にいつの間に執務室に侵入したのか、前脚のヨハンと後ろ脚のシュテファンがそれぞれ武器を構えてカーフィに突き付けている。
……し、心臓が止まりそうな程に吃驚したんだけど。
気配すら感じなかった。サイモン様を見ると、表情こそ崩していなかったが、呆れたような視線を彼らに向けている。
「カール、譲れ」
「マリー様に仇為す者――切り刻んで苦しめてから殺す」
「駄目ですよー、先輩方。旦那様の許しも無く勝手に入ってきちゃあー。ああでもやるなら仲良く三人でー」
「ひぃっ、ひぃぃぃ――っ! お許しください、お許しください!」
カーフィ・モカは最早取り乱しきって、悲鳴を上げている。奴のズボンとカーペットに何とも嫌な染みが広がって行った。
「はぁ、まぁいい。本音を言え。お前のような男は何の金銭的利益も無い取引はしないものだ。言葉を弄してこのサイモンに簡単に取り入れると思うな」
カーフィ・モカは震えながらもサイモン様をぎろりと睨みつけた。そして獣のように咆哮を上げる。
「あ゛あ゛あ゛―――!!! おのれ、おのれぇ! あの銀行や株式というものは絶大な力と富を生む! だからそのおこぼれに預かろうとして何が悪い! 勝つ方に齧りついてでも金を稼ぎ直し、金の力でフレールを、全てを見返してやろうとして何が悪い! 殺すなら殺せぇ! もう失う物は何もないんだからなぁ――っ!」
大粒の涙をぼたぼた流しながら天を仰いで叫ぶカーフィ。あまりの壮絶な迫力に僕はただただ圧倒されていた。
「あぁ……神様」
最後には目を閉じて手を組み祈るカーフィ。サイモン様は「もう良いだろう」と鼻を鳴らす。
手甲爪はあっさりと仕舞われ、カールが離れた。
「お前達もだ。持ち場に戻れ」
なかなか武器を仕舞わない前脚と後ろ脚をサイモン様が促すと、彼らは憎々し気な視線はそのままに、小さな舌打ちと共にしぶしぶ武器を仕舞った。
「……あ?」
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「良いだろう、カーフィ・モカ。機会を与えてやろう。我が為に働けば栄光を約束してやってもいい。ただし――お前の言葉が嘘偽りだと分かった時点で問答無用で消す事を肝に銘じておけ」
カーフィはしばしぼうっとしていたが、自分の命が助かったと理解したのか再び額づいた。サイモン様の靴にキスを落としながら「あ、ありがとうございます! ありがとうございます!」と礼を口にしている。
「さて……」
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