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第一章 シャハルとハルシヤ
二人の迷い子
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数多の放牧家達が丘陵を越え、家畜の群れを率いて大通に築かれた土嚢の道をひた走る。合わせて出店も立ち並び、物見遊山の人びとで市街地はごったがえす。
*
朝食後、約束通りアナンさんが迎えに来てくれた。母さんが妹等を押さえている間に家を出て、外に居たセウロラと歩いて街まで行った。
「おー、流石に賑わってるな。手、離すなよ」
街に入ると、アナンさんは私とセウロラと手を繋ぎ、人とぶつかっても大声で謝りながら混雑をすり抜け、前へ前へと進んでいった。お店や点在する屋台の前を通り過ぎ、横断歩道を渡るとようやく大通りの近くまでたどり着いた。
「アナン、今どうなってるの」
「羊が犬に追っかけられてる」
先に尋ねたセウロラと同じく、前の人達で私にも全然見えないが、どうやら大通りでは、牧羊犬が羊の群れを追い立てているらしい。
「ねえアナンさん。もしかして、もう終わっちゃった」
「いや、まだだろ。誰か退かねえかな」
そのまましばらく立っていると、前の人達が騒がしくなった。騒ぎが一際大きくなったところで嘶きが聞こえ、今度は私にも、前の人達の頭上からちょっとだけ新馬が見えた。ちらほらと退散する人も出て、すかさずアナンさんが空いた場所を取った。
「おい急げ急げ、速く来いっ」
手招きしながら大声で急かされ、走って行くと、アナンさんが私とセウロラに最前列の場所を明けてくれた。
大通りに目を移すと、次の新馬は気が立っていて、放牧家3人がかりで引かれていた。土嚢を突き崩し、その度に放牧家に引き戻されていた新馬は、手前でついに見物場所にまで突っ込んだ。
どよめきが起こり、周りに居た人達は皆避けるのが間に合って怪我人は出なかった。目の前を通った時はアナンさんが後ろから引っ張ってくれた。危ないんだけど迫力があって楽しい。私もセウロラも悲鳴を上げながらずっと笑っていた。
「良かったな。目当てのもんが見れて」
無事に馬追い見物を終えて通り掛かったところで、私はくじ引きの屋台を発見した。
「あっ、あれやりたい。アナンさん、私のお金ちょうだい」
「これでいいか。セウロラはどうする」
「引かないからいい」
私は列に並んで箱入りのくじを引いた。最初に当たったのは貝笛だった。悔しくてもう一度引くと、単純な結び方の飾り紐が当たった。最後にもう一度引くと、さらに遅番が出て結果は飴玉一つだった。
がっくりしながら飴を口に入れ、屋台から戻ると、すぐ近くに居たはずのアナンさんがどうにも見当たらない。私が並んでいる間にセウロラと何かを買いに行ったみたいだった。
「あ、ウラシッド兵だ」
えらく可愛らしい綿菓子を持った強面のウラシッド兵が通り掛かり、声を掛けるべきか迷ったが、私はアナンさんが近くに居る可能性に賭けることにした。他の屋台を片っ端から見て探し、いつの間にやら元居た場所を遠く離れていた。
「しまった。さっき面白ウラシッド兵がいたんだから番所はどこか聞けば良かった。うーん、放牧家の小父さんのところに行ったら、海沿いの冬営地に連れて行かれるかもしれないよなー……。よし、やっぱりアナンさんを探そう」
ところ変わって数分前。いずれもヨウゼン家からの養子縁組でスミド有数の家柄に登り詰め、祭の後援にも軒を連ねる六家門の子弟達もまた、護衛のウラシッド兵らに伴われて祭で賑わう市街地を散策していた。
「ほれほれ、ご覧よ。コシヌ君」
「ぎゃああ、ラフェンドゥ貴様っ」
肩を叩かれ、振り向いたコシヌ家のレジーヴォは、目にも留まらぬ早さで差し出された虫を叩き落とした。
「あっ、うわー…何と哀れな。成仏成仏」
タワ家のラフェンドゥはしゃがんで地面に転がった虫に手を合わせ、戸惑ったコシヌ家のレジーヴォはその場に立ち尽くした。
「おやまあ。エリシュ、レジーヴォが殺生を」
「ザブリョス、どうせラフェンドゥの為すことだから」
一部始終を目撃したコボ家のザブリョスは早合点し、マヌ家のエリシュが可笑しそうに言いなした。
「詰まらん。どこか座るところは無いのか」
歩き疲れたフヌ家のゴルシッダは立ち止まって膝に手をついた。
「えっ、何」
ウツ家のファティリクは、常日頃の放心状態から戻ったばかりで事態を把握していなかった。
「顔しか似ていない……」
彼等の姉妹縁者の類にして、かつての遊び相手であった女の童達とのあまりの違いに、ソピリヤ・ヨウゼンは途方に暮れた。そこへどこからか甘い匂いが漂ってきて、辺りを見回すと『花式棉花糖』と書かれた屋台があった。立ち寄って注文すると、高速回転する機械の中で茶色の砂糖粒が白い綿菓子に変わり、一旦取り出されてへらで形作られてから、今度は色とりどりの砕いた飴の綿菓子に包まれていった。
「……そうだ、お姉様達にも。店主さん、後二つお願いします」
店主は愛想良く追加注文を受け付けながら、一作目をへらで花形にしてひょいと差し出した。それを横からエリシュ・マヌが仲立ちして受け取った。
「あ、どうぞ」
「お嬢様扱いするな」
ソピリヤはエリシュの手ごとそれを押しやり、間もなく完成した姉達の土産用を手ずから受け取った。
「ソピリヤ様。よろしければこちらで保管致します」
「ありがとう。頼みます」
ソピリヤは護衛の一人にそれを任せると、同行者である六家門の子弟達に向き直り、今から祭を一番楽しんだ者に褒美を与えると宣言した。
アナンさんもセウロラも、私を置いてどこへ行ってしまったんだろう。ウラシッド兵も見当たらないし、ここが街のどこなのかも分からない。鼻の奥が痛んできて、服の中を探すとちり紙が見つかった。それを千切って丸めて鼻に詰め、貝笛を吹いて気を紛らわしていると痛みが弱まった。
「ねえ君、大丈夫ですか」
話し掛けられ、鼻の詰め物を外して顔を上げると、同い年くらいの男の子が立っていた。あれほど探したウラシッド兵も、数人が護衛っぽく男の子の側に居た。
「もしかして迷っているんじゃないかと思って。君、お名前は」
「えっと、ハルシヤ=イェノイェです。アナンさん…連れてきてくれた大人が、くじ引いてる間にどっか行っちゃって。あの、番所の道知りませんか」
結局男の子の提案で、トビラス伯父さんと連絡を取ることになった。
ウラシッド兵の無線で無事確認が取れると、私は伯父さんの仕事が終わるまで男の子に同行することになった。高そうな店で昼食をご馳走になりながら色々聞かれたが、あまり嫌な感じはしなかった。
店長の見送り付きで店を出てから、男の子の希望でくじ引きに行くと、今度は列も空いていて、さっきは気付かなかったが隣で弓矢の射的が出来た。私はそっちに行かせて貰い、一本目は届かず、二本目は当たったけれど倒れず、三本目は外した。
「惜しかったねハルシヤ。二本目は当たったように見えたけど」
弓を置いて屋台を出ると、くじの景品の虫眼鏡越しに目が合った。
「えーと…そうだ。若様は、私よりくじ運良いですね」
「…そうでもない、これが当たるまで5回は引いた」
若様は物好きなのか、歩きながら取り出して見せたのは残念賞の貝笛だった。
「ハルシヤ見っけ」
そこに見知った声が聞こえ、私は安心する暇も無いまま走ってきた勢いで背中を押され、危うくそのまま転びそうになった。
「あれ、セウロラは。アナンもいない…って、ソピリヤお嬢様」
若様はまさかの女。そう言えば私は聞かれたことに答えるばっかりで、名前も何も聞いていなかった。
「お嬢様と呼ぶなっ」
ああ、本当なんだな。髪が短すぎるし格好も男の子だけど、腰に手を当てて怒鳴ると母さんそっくりで女の子っぽく見えた。って、怒らせて大丈夫なのか。私はシャハルの腕を引っ張って小声で耳打ちしたが、全然聞いていない。向こうからまたウラシッド兵の護衛がやって来て、トビラス伯父さんと知らないおじさんの姿が見えたからのようだった。
「ハンムラビ様っ」
「ほら、忘れ物だぞ」
シャハルは焦っていたが、ハンムラビ様と呼んだ人に頭を一撫でされ、何やら中に入った袋を受け取った。
「お父様。ハルシヤ=イェノイェを私の学友にお取り立て下さい」
「…まあいいだろう」
「では、この子の両親ともよく相談しておかなくてはなりませんので、私共はここで失礼致します」
伯父さんがそう言うと、ハンムラビという名前のおじさんは、男の子みたいなソピリヤさんと護衛のウラシッド兵達を引き連れて去って行った。ガクユウって何だ。
「なあシャハル」
「あそこのくじ一等出ないよ。一箱引いてこれだから」
「いや、袋の中身じゃなくて」
シャハルは袋の中から砂時計を取り出して振って見せた。
カランカラン
そこへ偶然鐘の音が重なった。聞こえて来る場所はあのくじの屋台で、引かないと言っていたはずのセウロラに何等かが当たり、アナンさんは拍手しながら気付いていたのかこっちを見た。
「アナンさんっ。どこに行ってたの、大変だったんだから」
「すまん。本当に面目ない」
「引率者の職務怠慢とは良い度胸だ」
「はい。ご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ありませんでした」
「アナン首になるの」
「シャハル、お前そこまで言うか」
*
朝食後、約束通りアナンさんが迎えに来てくれた。母さんが妹等を押さえている間に家を出て、外に居たセウロラと歩いて街まで行った。
「おー、流石に賑わってるな。手、離すなよ」
街に入ると、アナンさんは私とセウロラと手を繋ぎ、人とぶつかっても大声で謝りながら混雑をすり抜け、前へ前へと進んでいった。お店や点在する屋台の前を通り過ぎ、横断歩道を渡るとようやく大通りの近くまでたどり着いた。
「アナン、今どうなってるの」
「羊が犬に追っかけられてる」
先に尋ねたセウロラと同じく、前の人達で私にも全然見えないが、どうやら大通りでは、牧羊犬が羊の群れを追い立てているらしい。
「ねえアナンさん。もしかして、もう終わっちゃった」
「いや、まだだろ。誰か退かねえかな」
そのまましばらく立っていると、前の人達が騒がしくなった。騒ぎが一際大きくなったところで嘶きが聞こえ、今度は私にも、前の人達の頭上からちょっとだけ新馬が見えた。ちらほらと退散する人も出て、すかさずアナンさんが空いた場所を取った。
「おい急げ急げ、速く来いっ」
手招きしながら大声で急かされ、走って行くと、アナンさんが私とセウロラに最前列の場所を明けてくれた。
大通りに目を移すと、次の新馬は気が立っていて、放牧家3人がかりで引かれていた。土嚢を突き崩し、その度に放牧家に引き戻されていた新馬は、手前でついに見物場所にまで突っ込んだ。
どよめきが起こり、周りに居た人達は皆避けるのが間に合って怪我人は出なかった。目の前を通った時はアナンさんが後ろから引っ張ってくれた。危ないんだけど迫力があって楽しい。私もセウロラも悲鳴を上げながらずっと笑っていた。
「良かったな。目当てのもんが見れて」
無事に馬追い見物を終えて通り掛かったところで、私はくじ引きの屋台を発見した。
「あっ、あれやりたい。アナンさん、私のお金ちょうだい」
「これでいいか。セウロラはどうする」
「引かないからいい」
私は列に並んで箱入りのくじを引いた。最初に当たったのは貝笛だった。悔しくてもう一度引くと、単純な結び方の飾り紐が当たった。最後にもう一度引くと、さらに遅番が出て結果は飴玉一つだった。
がっくりしながら飴を口に入れ、屋台から戻ると、すぐ近くに居たはずのアナンさんがどうにも見当たらない。私が並んでいる間にセウロラと何かを買いに行ったみたいだった。
「あ、ウラシッド兵だ」
えらく可愛らしい綿菓子を持った強面のウラシッド兵が通り掛かり、声を掛けるべきか迷ったが、私はアナンさんが近くに居る可能性に賭けることにした。他の屋台を片っ端から見て探し、いつの間にやら元居た場所を遠く離れていた。
「しまった。さっき面白ウラシッド兵がいたんだから番所はどこか聞けば良かった。うーん、放牧家の小父さんのところに行ったら、海沿いの冬営地に連れて行かれるかもしれないよなー……。よし、やっぱりアナンさんを探そう」
ところ変わって数分前。いずれもヨウゼン家からの養子縁組でスミド有数の家柄に登り詰め、祭の後援にも軒を連ねる六家門の子弟達もまた、護衛のウラシッド兵らに伴われて祭で賑わう市街地を散策していた。
「ほれほれ、ご覧よ。コシヌ君」
「ぎゃああ、ラフェンドゥ貴様っ」
肩を叩かれ、振り向いたコシヌ家のレジーヴォは、目にも留まらぬ早さで差し出された虫を叩き落とした。
「あっ、うわー…何と哀れな。成仏成仏」
タワ家のラフェンドゥはしゃがんで地面に転がった虫に手を合わせ、戸惑ったコシヌ家のレジーヴォはその場に立ち尽くした。
「おやまあ。エリシュ、レジーヴォが殺生を」
「ザブリョス、どうせラフェンドゥの為すことだから」
一部始終を目撃したコボ家のザブリョスは早合点し、マヌ家のエリシュが可笑しそうに言いなした。
「詰まらん。どこか座るところは無いのか」
歩き疲れたフヌ家のゴルシッダは立ち止まって膝に手をついた。
「えっ、何」
ウツ家のファティリクは、常日頃の放心状態から戻ったばかりで事態を把握していなかった。
「顔しか似ていない……」
彼等の姉妹縁者の類にして、かつての遊び相手であった女の童達とのあまりの違いに、ソピリヤ・ヨウゼンは途方に暮れた。そこへどこからか甘い匂いが漂ってきて、辺りを見回すと『花式棉花糖』と書かれた屋台があった。立ち寄って注文すると、高速回転する機械の中で茶色の砂糖粒が白い綿菓子に変わり、一旦取り出されてへらで形作られてから、今度は色とりどりの砕いた飴の綿菓子に包まれていった。
「……そうだ、お姉様達にも。店主さん、後二つお願いします」
店主は愛想良く追加注文を受け付けながら、一作目をへらで花形にしてひょいと差し出した。それを横からエリシュ・マヌが仲立ちして受け取った。
「あ、どうぞ」
「お嬢様扱いするな」
ソピリヤはエリシュの手ごとそれを押しやり、間もなく完成した姉達の土産用を手ずから受け取った。
「ソピリヤ様。よろしければこちらで保管致します」
「ありがとう。頼みます」
ソピリヤは護衛の一人にそれを任せると、同行者である六家門の子弟達に向き直り、今から祭を一番楽しんだ者に褒美を与えると宣言した。
アナンさんもセウロラも、私を置いてどこへ行ってしまったんだろう。ウラシッド兵も見当たらないし、ここが街のどこなのかも分からない。鼻の奥が痛んできて、服の中を探すとちり紙が見つかった。それを千切って丸めて鼻に詰め、貝笛を吹いて気を紛らわしていると痛みが弱まった。
「ねえ君、大丈夫ですか」
話し掛けられ、鼻の詰め物を外して顔を上げると、同い年くらいの男の子が立っていた。あれほど探したウラシッド兵も、数人が護衛っぽく男の子の側に居た。
「もしかして迷っているんじゃないかと思って。君、お名前は」
「えっと、ハルシヤ=イェノイェです。アナンさん…連れてきてくれた大人が、くじ引いてる間にどっか行っちゃって。あの、番所の道知りませんか」
結局男の子の提案で、トビラス伯父さんと連絡を取ることになった。
ウラシッド兵の無線で無事確認が取れると、私は伯父さんの仕事が終わるまで男の子に同行することになった。高そうな店で昼食をご馳走になりながら色々聞かれたが、あまり嫌な感じはしなかった。
店長の見送り付きで店を出てから、男の子の希望でくじ引きに行くと、今度は列も空いていて、さっきは気付かなかったが隣で弓矢の射的が出来た。私はそっちに行かせて貰い、一本目は届かず、二本目は当たったけれど倒れず、三本目は外した。
「惜しかったねハルシヤ。二本目は当たったように見えたけど」
弓を置いて屋台を出ると、くじの景品の虫眼鏡越しに目が合った。
「えーと…そうだ。若様は、私よりくじ運良いですね」
「…そうでもない、これが当たるまで5回は引いた」
若様は物好きなのか、歩きながら取り出して見せたのは残念賞の貝笛だった。
「ハルシヤ見っけ」
そこに見知った声が聞こえ、私は安心する暇も無いまま走ってきた勢いで背中を押され、危うくそのまま転びそうになった。
「あれ、セウロラは。アナンもいない…って、ソピリヤお嬢様」
若様はまさかの女。そう言えば私は聞かれたことに答えるばっかりで、名前も何も聞いていなかった。
「お嬢様と呼ぶなっ」
ああ、本当なんだな。髪が短すぎるし格好も男の子だけど、腰に手を当てて怒鳴ると母さんそっくりで女の子っぽく見えた。って、怒らせて大丈夫なのか。私はシャハルの腕を引っ張って小声で耳打ちしたが、全然聞いていない。向こうからまたウラシッド兵の護衛がやって来て、トビラス伯父さんと知らないおじさんの姿が見えたからのようだった。
「ハンムラビ様っ」
「ほら、忘れ物だぞ」
シャハルは焦っていたが、ハンムラビ様と呼んだ人に頭を一撫でされ、何やら中に入った袋を受け取った。
「お父様。ハルシヤ=イェノイェを私の学友にお取り立て下さい」
「…まあいいだろう」
「では、この子の両親ともよく相談しておかなくてはなりませんので、私共はここで失礼致します」
伯父さんがそう言うと、ハンムラビという名前のおじさんは、男の子みたいなソピリヤさんと護衛のウラシッド兵達を引き連れて去って行った。ガクユウって何だ。
「なあシャハル」
「あそこのくじ一等出ないよ。一箱引いてこれだから」
「いや、袋の中身じゃなくて」
シャハルは袋の中から砂時計を取り出して振って見せた。
カランカラン
そこへ偶然鐘の音が重なった。聞こえて来る場所はあのくじの屋台で、引かないと言っていたはずのセウロラに何等かが当たり、アナンさんは拍手しながら気付いていたのかこっちを見た。
「アナンさんっ。どこに行ってたの、大変だったんだから」
「すまん。本当に面目ない」
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