衣夢々談(きぬむむだん) ――これはガチで死んだなと思ったら、夢にまで見た異世界でチート級超能力者だった。なお、

テジリ

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へゴン宮

少年法

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 海は、凪いでいた。  
 あやぎり朝とサルヌリ朝の船が、海上で並んで停泊する。  
 両船を、小さな連絡舟が往復する。


 ✶


 あやぎり朝の使節団は、次々と縄ばしごを登り、
 サルヌリ朝の船上に降り立った。

 あやぎり朝使者としては、室稚君が単独出席。 
 へゴン宮から、現在あやぎり朝へ出向中の射鬼。
 
 そしてーー
 へゴン宮から、直行した教祖代理・祈癒。

 サルヌリ朝からは、
 戴冠・ハクゴ冠、
 オウス・ハイターク、
 そして衣打の3名。


 ✶


 衣打――転生者のあなたは、凪いだ甲板に立ちながらも、心の中では絶叫の嵐。

(どうしよう、どうしよう、どうしよう!  
 やったのはおれじゃないのに!
 弑逆の黒幕として、どう演技しろと……?)

 しかし祈癒は、優しく微笑む。

「衣打さま……あなたは、変わりませんね。
 まだ幼い」

 祈癒の声は、終始穏やかだった。

「衣縫さまも、きっと何か……  
 深いお考えがあったのでしょう」

 あなたは、衣打である。
 予想外な祈癒の態度に、ただひたすらうろたえる。
 やがて祈癒は……あなたに告げた。

「だから、衣打さまを破門いたします。  
 ただし、信徒としては引き続き受け入れ、
 導いてまいります」


 ✶


 あなたは呆然とした。

(破門……でも、信徒としてはOK? どゆこと?)

 祈癒は、戴冠に向き直った。

「衣打さまの療養のため、  
 へゴン宮へ身柄をお引き渡しください」

 戴冠は、ニヤリと笑う。

「別によいが? ……不老不死の秘薬解説が先だ」

 しかし射鬼が、冷静に言う。

「不老不死の秘薬など、存在しません」



【小説イメージMV】
使用曲『抜錨』 ナナホシ管弦楽団様の
2018/6/13 ニコニコ動画投稿曲

https://youtube.com/shorts/AQidns1uLJM?si=CFmzGllU3WmE3w18
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