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しおりを挟む結論から言って
どうやらココはVRMMOの世界で間違いない様だった。
アレから数日経っているが
俺の身体は相変わらず
俺が意識しなくても勝手に動いて勝手に客と会話をしている。
だが、この身体はVRMMO世界の食事処の店主としての
役割り以外何もない。
朝起きたら朝食を作り
食べたら店の準備をして
営業を終えたら着替えて寝る。
ゲームの世界だからか
朝食を食う以外の事は何もない。
昼飯も晩飯もなく風呂やトイレがあるのに使用した事がない。
ただ1日の流れで朝食やひげ剃りの作業が組み込まれているだけであるようだが
意味が分からん。
ゲームの世界にひげ剃りが必要か?
リアル感を出すならひげ剃りより食事や風呂やトイレなのでは?
あくまでこの世界での主役は
プレイヤー達であり
プレイヤー達に関わるキャラだけが日常生活のような動きをしてるのか
この身体の行動も会話もパターンが決まっているのか
家の敷地から外に出る事はないし
会話もほぼ受け答えのみだ。
プレイヤーが冗談を言っても笑って受け応えるが
此方から冗談を言ったり
話をふる事もない。
店の食材は毎日勝手口の外に大量に届き
色々な食材を冷蔵庫に入れているのに用意するのはステーキだけ。
その他の食材は次の日には消えていて
また新しい食材を補充する。
使わないのに毎日補充って、
意味分からん。
毎日同じ動きしかしないこの身体にだんだんイライラし
プレイヤーの自由な行動を見ると羨ましくなってくる。
自分が何故この世界のこの身体に意識が繋がっているのかも
元の身体がどうなっているのかも全然わからないまま
一週間が経ってしまっている。
流石に自分の意識下で動けない事に鬱憤が溜まり
どうにか身体の主導権を奪い取る方法を考えようと決意する。
そもそもこの身体に人権はないし思考の様なものもなさそうだ、
なら俺の思う様にしてもよかろう。
いつまでもこの身体でいるのかも分からんし
元の身体に戻れるかも分からんが
ただ同じ動きと変わらないやり取りを見てるだけなのは
耐えられん。
最初に意識を集中すれば味覚や感覚があった事を思い出し
早速集中して身体を動かす。
最初は服を選ぶ時に
取ろうとした手をずらして横の服を選ぶ事に成功し
次はひげ剃りのカミソリを持つ手を拒否して
ひげ剃り回避に成功。
毎日一つ2つと主導権を奪い取る事に成功して
ひと月後には自分の意識下で身体を動かせる横になった。
一度動きを拒否すれば次の日には拒否した動作をする事がなく
時間の経過具合で行動するパターンが決められていた事に
気づいてからは早かった。
1日の流れを徹底的に拒否して会話の流れや返答パターンも拒否した今では
完全なる俺の意識下で行動出来る様になったのだが
この家から出る事はまだできていない。
まずは自由に動ける事を良しとして
人間らしく日々を過ごして行こう!
早速朝食のメニューを変更してハムエッグをやめて
サンドイッチを作って食べる。
材料は食材を入れ替える
朝の9時5分前まではギッシリ冷蔵庫に入っているので
2階の冷蔵庫にもある程度移しておく。
主導権を勝ち取ったが
収納の様な魔法?は
使い方がわからないので
プレイヤーに聞いていくしかないのだろうか?
ただ聞くにも自分の状況は言わない方が良いだろうから
なんとかごまかせる理由を考えてみよう。
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