マフィアの俺、転生先は“高校生”で心の声が全部聞こえる世界でした。

春森

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おとなりさんのびんびん君はビンビンだった…。

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「たあぁのおーむぅぅよォォォ!!」

「あーもう放せって!
ソイツは好みじゃないって言っただろ!」

「そこをなんとかぁぁぁ!」

な、なんだ?俺ん家の前であいつら何してるんだ?
ズルズルズルゥと道路で引きずられている高校生。必死に黒髪の高校生にしがみついている。引きずっているのはお隣さんちのチンコびんびん君だった。そういえばコイツの本名なんだっけ。表札見てやろ。
佐々木?フーン。おい、引きずられてるの、俺と同じ制服じゃないか。

「これから家庭教師が来るんだよ!帰れ!さぶろう!」
「本名言うなしぃぃぃ!」

バタン!
びんびん君はその高校生を置き去りにし、家の中に入ってしまった。
閉じられた玄関ドアにすがるようにズルズル彼がしゃがみ込んだ。

「あ、あの……大丈夫ですか」

関わっちゃいけないような気がしたが、なんか可哀想だった。
立ち上がり、トボトボ歩いたと思ったら、今度はエッエッと泣いて道路にしゃがみこんだ……。その年でよくそんな泣き方ができるな。

「あの、大丈夫ですか?」

もう一回聞いてやった。
マリンからもらったポケットティッシュを渡したら、遠慮なく全部鼻噛みに使い切りやがった。遠慮しろよ。

「……ありがと……同じ高校の人?」
「あ、ハイ。一年の」

この人の名札、チンコびんびん君と同じ色ってことは、俺より一学年上の先輩か。

「あの?」

なんだよ、なに俺の顔まじまじ見るんだ。まさかガイコツ顔フェチとか言わないよな。もうゲイはうんざりなんだけど。

「き、君!」

どしてそんなに目をかっぴらいてる。そんなにホッソリ系男子が珍しいか。

「な、なんですか」
「メイクさせてくれない?!」

「は?」

「僕は木礼 シャイニー!君は?」

きれいシャイニー?さっきさぶろうって呼ばれてなかった?

「山田です」
「山田くん!何がほしい?カフェ無料券どうかな?なにしたらメイクさせてくれる?」

む、それは欲しい。が、まてまてまて、メイクって。俺男だぞ。この木礼先輩には俺が女に見えるのか?

「メイクって、どういうことですか」

「僕の友達と映画デートしてあげてほしいんだ。一時間くらい。その子と取り引きしたくってさ。良い感じの男の子とデートさせてあげられれば、成立するんだ。でもいい素材の子がなかなか見つからなくて。困ってた時に君の登場だよ!ああ神様ありがとう。もちろん映画代とか、ポップコーン代は出すよ!一万円渡すから、デートで残ったら全部君が使っていいよ。ねぇ、やってみない?イケメンにメイクしてあげられるよ!」

むぅ。一万円、映画。

「俺、見ての通りなんですけど」

このゲッソリ顔をメイクでなんとかできるとは到底思えない。

「だいじょーぶ!そんな不安そうな顔しないで!次の日曜日とかどう?二時間くらい映画見てお茶するだけでいいんだ。ね、いいよね。予定入ってる?」
「無いけど……」

あ。正直に言ってしまった。

「よし決まり!先に1万円渡すね。じゃっ、日曜日13時にここで!」

おい待て。有無を言わせず先輩は俺を置いてバビュンと走り去ってしまったぞ。
なんか変な詐欺師に壺を売られた気分。メイクしてデートするだけで1万?大丈夫なんだろうか。心読み機能ONにすれば良かった。まぁタダで映画を楽しめるし、ちょっとしたお小遣いも手に入るし、よしとするか。家入ろ。

「あっお兄、おかえりー」
「久豆ちゃんおかえり」
「久豆!おかえり。カフェどうだった」

父と妹がリビングでのんびりとテレビを見ていた。仲良しで何よりだ。母は正座して洗濯物をたたんでいる。ああ普通の家庭ってかんじ。最高。

「コーヒー、なかなかだったよ。あと、俳優の御影すばるいた」

「よかったじゃないか!
実は、あそこに御影すばるがよく出現するっていう噂があってな。ラッキーだったな」

おお、そこまで調べてくれてたとは。父、本当に良い人だな。

「すばるさんと喋れたか?」
「ううん、保護者みたいな人が来て、その人と一緒にすぐ帰ってった」

「そうか~。まぁ見れただけでもラッキーだったな」
(お、かおり、今日も良い尻してるな~。撫でたーい)

息子の話に飽きるなよ。

「二人でなに見てるの?アイドル番組?」
「DVDだよ。binbin見てるの!」

binbin?お隣のちんこびんびん君と同じ名前じゃないか。可哀想に。

「この人」
「ほぉ」

妹が指をさした人物は相当の美形だった。エルフとか女神とか、そういう類の神々しさを放っていた。
綺麗で可愛いな。青目金髪。ヨーロッパ人か?

「お兄この人嫌いだよね。お父さん、湯煙暗殺事件物語のDVDに変えよっか」

へぇ、なんで嫌いだったんだろ。
歌もダンスも良いじゃないか。顔もすごくタイプだし。

「いや、ちょっと見たいかも。男?女?」

中性的で、どっちかわからない。
マリンと父が目を丸くしてる。なんだよ?

「あはは!お兄、冗談言えるようになったの?おもしろいね!」

今のどこらへんが面白かったんだよ。お兄ちゃんわからないんだが。

「あらやだ、もうこんな時間。おばあちゃんとの待ち合わせ時間になっちゃうわ。タカシさん、たっちゃんを迎えに行きたいから、車お願いしていい?」
「ああいいとも。ドライブデートだ」

「やだぁもうっ」
「車の中でうっかり君に悪戯しちゃうかもね」
「も~!」

子どもの前できゃっきゃすな。いたいぞ。あとたっちゃんって誰だ。

「夫婦ってああやってラブラブするものなんだね」

変なところからコミュニケーションを学ぼうとするな妹よ。あっ、タカシが勝手にテレビ消しやがった。

「今日は外食だ。帰りに回転寿司に行くぞ、久豆も行くだろ?」

あの幻の日本食、寿司か!

「行く」

確か銃に撃たれる日、ジャパニーズ寿司を食わせてもらう予定だったんだ。食う前に死んだから、悔しかったんだよな。ホンモノ見るの楽しみ。

後部座席に妹と並んで座り、聞いてみた。

「マリン、たっちゃんって誰?」
「えっ、お兄、頭も打ったって聞いたけど、相当やばいんじゃない?弟を忘れるなんて」

ほう、弟がいたのか。

「なーんちゃって、忘れるわけないだろ」
「もー、冗談だったの?信じちゃった」

数日前に家族になったんだ。知るわけないじゃないか。

「辰巳、ちょっとはマシになってるといいんだがな。ぁ、かおりの横顔って最高」
「きゃあ、やだも~。タカシさんったらぁ」

タカシ、車の運転に集中してくれ。
マシってなんだ?弟はやばいやつなのか?

「母さん、たっちゃんって今年で何歳だっけ?」

うむ、我ながら上手な質問だ。これなら記憶喪失だなんだのと騒がれずにすむ。

「六歳よ。おばあちゃんちでしっかり更生してくれてるといいんだけど。私達じゃまったく手に負えなかったから」
「おばあちゃんの家で更生できなかったら、辰巳はもうどこへ行ってもうだめだと思うな」

手に負えなかった?
六歳で実の親の手に負えなくなるって、どれほどのワルなんだ。
ゴクリ。

「かおり、投げキッスしてくれないか?」

タカシ、赤信号のたびに妻といちゃつくのやめろ。

「うふふ、あとでね。あ!見えたわ。手をふってる!たっちゃん、目が良いのね」

駅前で老婆と小さな男の子がいた。ふむ。弟は父親似のイケメン幼児か。
車のドアが開いてすぐ、幼児が俺の胸に飛び込んできた。

「ただいまー!おにい!会いたかった!おにいもタツミに会いたかった?」

今日まで存在知らなかったけど。とりあえず肯定しておこう。

「もちろん」
「へへ!」

首に巻き付いてきた。
すりすり俺の顔にほっぺたをくっつけてくる。超絶可愛いんだが?

「うふふ、たっちゃんは相変わらずお兄ちゃんが大好きね。あ、お義母さん、たっちゃんのこと、ありがとうございます」

母と父が車を降りて、老婆……俺たちのおばあちゃん?と喋っている間、弟たっちゃんはずっと俺にべったりだった。なるほどこれが母性。
初めての母性体験を満喫していたが、次の言葉で奈落に落とされた。
父母が車に戻って来る。

「久豆、マリン、辰巳、おばあちゃんからお手製のおかずセットをもらったぞ!今日は寿司を延期して家でもらったおかず食べようか!」
「やったー!おばあちゃんのおかず大好き!」

寿司ィ……。

「久豆、いいよな?」
「うん……」

このカラダの持ち主はあんまり食にこだわりが無いみたいだから、ここで駄々をこねたら変だよな。マリンは大喜びしてるし。はぁ、寿司。いつか会いに行くからな。

「おにい、ちょっと太った?」

弟がしきりにほっぺの肉をひっぱってくる。太っただって?まだこんなにガリガリなのに。まぁここに転生してきてからはおかわりしまくってるから、肉はちょっとずつついたかもしれんが。

「豚野郎だね!」

今なんて??

「もうたっちゃん!悪い言葉は使ったらメッ!なのよ?」
「えへへ、つい!ごめんね、ママ!」

おっとぉ?なるほどぉ?
この子は口が悪いんだな。ばあちゃんちに行ってたのは、正しい言葉遣い指導的なアレだったんだろう。

「おにい、ごめんね?もう言わないよ」

おいおいそんなにへばりつくなよ。また母性目覚めちゃうだろ。いいだろう。可愛いから多少の口の悪さは許してやる。

「おばあちゃん、ちょっと作りすぎだわ。こんな量、一日じゃ食べきれそうにないもの」
「子どもたちの弁当に詰めればいいじゃないか。久豆、学校はいつから行く?」
「来週の月曜から行くよ。もう腕は大丈夫」
「そうか!無理はするなよ。かおり、おばあちゃんのおかずは久豆の弁当にたくさん詰めてあげよう。最近よく食べるしな」
「ええそうね」
「でも俺のだけはかおりの手作りがいいな」
「もう~わがままなんだからっ」

だから運転しながらイチャイチャすんなて。

***

帰宅した時、コンビニ袋を持ったちびんびん君を見かけた。

「どうも」
「ど、どうしたの?」

挨拶しただけだが?
後ずさるなよ。俺の挨拶はそんなに変なのか。

「ああ、ご家族とどこか行ってたんだ……久豆君、その子だれ?」

びんびん君が俺に指をさしてきた。抱っこしてるこの子のことか。どうだカワイイだろう。

――カチャ。

カチャ?

「?!」

なんだ?!一瞬にして俺の可愛い弟がブサイクな顔に!
そのメガネの仕業か?なんで今装着した?

弟は「ばいばい!」と言ってスルリと俺の腕から逃げ出し、マリンと一緒に家の中へと入ってしまった。
びんびん君が母に話しかけている。

「おばさん、あの子、もしかしてたっちゃんですか?大きくなりましたね」
「ええ、もう六歳になるのよ。子供って大きくなるのが早いのよねぇ」

もうやめろびんびん、母に話しかけるな。俺の父親がすごい殺気放ってるから。

「どこか行ってたんですか?」
「ええ、たっちゃんを迎えに。帰りに回転寿司に行こうと思ってたんだけど、義母からいっぱいおかずをもらったから、キャンセルしたの」
「ああ、回転寿司良いですよね。僕も小さい頃よく連れていってもらってました」
「えっ、シュンくんちも回転寿司なんて利用するのね。高級店とか行ってそうなのに」
「うちも他と変わらないですよ」

びんびん君の名前、シュン君って言うのか。びんびん君じゃなくて残念だ。

とりあえず殺気を放ってる父親をなんとかするため母親を家に押し込み、さっきのメガネについて弟に聞いてみた。

「護身用だよ。おにいがくれたんだよ?この目が小っさくなるメガネ。覚えてない?変態の前ではコレをかけてブスになりなさいって。そしたら拉致されないから」

確かに目が小さくなったことにより、持ち前の可愛さがゼロに等しくなってる。
しかも目が歪んで見えるから可哀想なほどブスになる。すごいアイテムだ。
それにしても、前の俺もびんびん君のことを変態だと思ってたようだな。いい仕事するじゃないか。

***

新しく弟を迎えたわけだが、超かわいくて俺に懐いてくれるし、この平穏な普通の暮らしは守れそうで良かった。

そうだ、母に報告しとかないと。

「母さん、日曜日に友達が来る」
「と、友達ですって?!」

金をくれるやつはその日のうちに友達認定するって決めてるんだ。誰しもそうだろ?

「ああ…嬉しい!たかしさん!たかしさーん!久豆ちゃんがお友達呼ぶんですって!あの久豆ちゃんが!」

トイレに行ってる夫をそんな力の限り呼ぶな。
友達ってだけでこの喜びよう、本当に友達いなかったんだな、前の俺。

「なんか、メイクしたいんだってさ、俺の顔を」
「そうなの~メイクを……えっ メイク?」

あ、やば、不安にさせたな。今の発言。

「メンズメイクだよ」

知らんけど。

「メンズメイク?メンズメイクするの?すごいわ!たかしさーん!早くぅ!」

ゆっくりトイレさせてやれ。

「マリン、さっきのbinbinのDVD、借りて良いか?」

小さな口でモクモク肉じゃがを食べてる妹を見て、さっきのカワイイbinbinの事を思い出した。

「えっ いいよ?どしたの」
「ちょっとね」
「あー、さっきメンズメイクとか言ってたね。binbinメイクに挑戦するの?」

うーん。純粋に観たいだけなんだけど、前の俺はbinbinが嫌いだったっぽいし、そういうことにしとこう。

「うん。綺麗な顔だったから」
「いいよ~」

よしゲット。


***

天気の良い昼下がり。ボケっと雀を眺めていたら、いつのまにか鏡には別人が写っていた。
俺の顔はどうやら母親似だったらしい。綺麗な男の子に大変身している。

「思ったとーり!僕ってすごい!」

自画自賛する木礼先輩を無視し、持ち鏡で前から上から下から、斜めからと様々な角度から自分を映す。

何をどうやったのかは知らんが、げっそりしていた頬は目立たないようにして、目のクマは消されている。ものすごい美少年に仕上がっていた。髪も丁寧にセットされてる。

親からは「昔の顔に戻ったねぇ」と涙ぐまれ、スマホで何十枚も撮影された。尋常じゃないほど喜んでたから、これからはしっかりご飯を食べて、いっぱい寝てクマを消すとしよう。妹も最初は喜んでいたが、だんだん顔が曇ってきた。なんだよ?

「お兄、シュン君と会わないように気を付けてね?」

びんびん君のことか?あいつはいつもビンビンにしてくれる相手を探してる変態だが、俺には無害だぞ。なんで気をつけなくちゃいけないんだ。

「忘れたの?お兄、痩せる前ストーカーされてたでしょ」

「え。それ本当?」
「本当だよ!忘れっぽいんだから。シュン君毎日言ってたじゃん。久豆君の顔が好み過ぎてやばい、って」

嘘だと言ってくれ。キモすぎる。
だが合点がいった。どうして俺が骸骨みたいにガリガリだったのか。
不思議だったんだよな。母親の手料理はあんなにうまいのにって。

この体の元の持ち主は、わざと貧相な顔になるように食べなかったんだ。
だが、今後食べるのを我慢するつもりはない。お隣さんがどれだけ俺の顔が好みでも。ストーカーされれば殴ってやればいいだけさ。
人間いつ死ぬかわからないんだ。うまいものは食べられる時に食べた方が良い。

「じゃあ」

「本当に良かった。君のおかげで取引が成立したよ」
「どういう取引をしたんですか?」

「僕、将来メイクアップアーティストになりたいんだ。ポートフォリオ代わりに、素材の良さそうな子をメイクして、それを写真にして集めてる。いつか就職する時に役に立つんだ。僕はその子……今日君とデートする人なんだけど、その子をどうしてもメイクして、写真を撮りたかったってわけ」

ポートフォリオ?何言ってるかわからんが頷いとこ。

「で、相手の条件は好みの男の子とデートすることでしたよね。俺の顔は相手の好みだったってわけですか?」
「うん!さっき送ったら、超タイプって返事が来たんだ!今から相手の方のメイクを済ませてくるから!15時にさっきスマホに送っといた映画館に集合で!」

「わかりました。俺は今日その相手とデートすればいいってことですね」
「そうそう!」

女子とデートとか、初めてかもしれない。どうしようワクワクしてしまう。

「そう!あ、これ追加の一万円。美味しいモノでも食べてくれ」

い、いいのか?これで俺の手持ち、二万円だぞ。いいのか?高校生が二万円も持ってしまって。金持ちになってしまった。今後、木礼先輩を学校で見かけたら、毎度挨拶しよう。

「君、寡黙で助かるよ。我儘も言わないし。デート中もあんま喋らなくていいから!あの人、顔が好みならそれでいいっぽいんだ。相手には今の君の顔写真は送ってあるし、待ち合わせ場所に行けばすぐ気づいてもらえるよ。今日は本当にありがとう」
「いえ、映画館には先輩も行かないんですか?」
「行かないよ、二人きりっていう条件だったから。相手の要望。じゃ、またね!」

***

映画館にて。

メイクしてもらってデートするだけで二万円とか。先輩はすごい金持ちなんだな。
あ、デート相手の名前聞くの忘れた。
まぁ待ってれば相手が気づくだろ。

「あ!君が今日のデート相手の?」

嘘だろ?目の前にあの金髪青目のbinbinがいる……!?

「あ、あの……もしかして、binbinさん?台湾アイドルの」
「そうです、そうです。俺のこと知ってるんですか?嬉しいなぁ」

ちょっと大人びて、男らしさがあるけど、あのbinbinだ間違いない!
ていうか男だったのか!

「えっと、クマくん、だよね?名前は木礼から聞いたんだけど、合ってる?」

クマ?ああ、目の下のクマからとったのか。

「はい。クマでいいです」
「俺、日本名は佐々木 俊っていうんだ。よろしくね」

佐々木?俊?そういえばこの声……。え、まさか。心の声ONにするからちょっと待って。

(うわ~やっべ、超タイプ~!昔の久豆くんにソックリ!嬉しい~。俺のビンビンになっちゃうよー!!)


俺の癒しのbinbin、さようなら……。
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