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第二章
中学年の生活4~術練習~
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<中学年の生活4>
ここ数日は武器特性の授業を中心に受け、術の方は後回しにしていたが、沙羅がしびれを切らしたのか、いい加減術を習いに行こうと言ってきかないので、俺はとうとう習いに行くことにする。亮はすでに術の授業に出ており少しづつ慣れ始めているとのことだった。
今回は光の術を習おうということで、やってきたのが修練場横の建物に二人で行くと、すでに何人かは来ており、次のステップに移っているようで何やら紫色した容器や黄色した容器に術を唱えている。しかし、俺達は今日から習うので、教えてくれる先生のもとに行く。先生は椅子に腰かけて本を読んでいるようなので、とりあえず、
「先生、光の術を習いに来ました。」と声をかけると、本から顔を上げてにっこりとほほ笑むと、
「いらっしゃい、やっと来たわね。いくら、自由参加に近いとはいえ、来なさすぎよ。」
そうなのだ、術の授業は武器の授業と違い始まりの時間や終わりの時間が曖昧となっているので、俺は受けてなかったのだ。沙羅は受けたことがあると言ってた気がするが、曖昧に返事的に
「ははは、いや、やっぱり、武器の授業をついつい中心にやってたもんですから。」
「そうでしょうね。男の子はそんなとこが多いですもんね。」やっぱりねと言った感じで、答えてくれる。
「さて、上渕君でよかったよね?」
「はい、上渕で大丈夫です。えと、たしか、藤白先生でよかったですよね?」
「そうよ、藤白でいいわよ。それじゃあ、早速教えて行こうと思うけど、村中さんもあまり来てなかったから、復習も含めて一緒にやっていきましょうね。」
「はい、分かりました。」どうやら、沙羅もあまり受けてなかったようで、俺がお前もかよと言った顔で見る。
沙羅は感ずいたのか、横を向く。
「さて、光の術の特徴について説明を簡単にするけど、いいわね?」
「「はい」」
「光は回復系に特化した術ではあるけど、攻撃がないという訳ではないの。ただ、使う機会がほとんどないから皆な見ることが少ないのよね。」と言って、ひと呼吸を置く。
「そんな訳だから、回復を中心に教えていくことになります。でも、回復といえども使いすぎたら発動しなくなりますからね。その辺は他の術と大差ありません。」
そう言いつつ、建物中を見渡すが、いなかったようなで、
「回復の強さは、言い方で変わります。まぁ、例えば料理で指を切った切り傷を治そうと思うのならば、そこまで強くする必要はないですよね。」などの例を挙げ教えて行ってくれていると、隣の修練上で怪我をした上学年が入ってくる。
「すいません、先生こいつの治療をお願いします。」肩に担いで先生の近くまで来る。
「分かりました、じゃあ、行きますよ。と、貴方達も実際の治療を見るのよ。」と俺達に言ってきたので、知慮方法をみる。
先生は怪我をしたところに手を持っていき、術を唱える。
「光よ、私の呼びかけに応えて、眼前にある者の傷を癒して頂戴。中回復。」と言うと同時に、光が手に集まりそのまま怪我の部分を覆い隠したと思うと、光が怪我の部分に染み込むようになりつつ傷が治っていく。
「さ、どうかしら、もういいかしら?」怪我を治してもらった上学年は、
「先生ありがとうございます。助かりました。」
「はい、それならよろしい。でも、次は怪我をしないようにね。」上学年の二人はバツが悪そうに、
「「はい、気をつけます。」」と言って部屋から出て行く、それを見終わった先生は俺達のほうに向きなおし、
「どう、なんとなく分かったかしら。さっきの子は傷が酷かったから、ちょっと強めの回復にしたのよ。」
「そうなんですね~。」と感心していると、
「ぶっちゃけ、ここは隣が修練場だからよく怪我人が来るのよね。だから、言い方悪いけど、回復術の人の練習台にもってこいなのよね。ま、次に怪我人が来た時にやってみるといいわ。」
「はい、分かりました。で、先生、聞きたいことがあるんですが、あの容器のは何を練習してるんですか?」
言いつつ、指で器で練習している人たちを指すと、
「ああ、あれね、毒を消す練習と麻痺を消す練習よ。紫が毒で黄色が麻痺よ。」
「消す練習ですか?」と、沙羅も気になったのか聞き返す。
「そうよ、だって、毒って言ったって色々あるでしょ。術で毒をすぐに消せますって言うのは、よほどの人じゃないと厳しいと思うのよ。だから、ああやって毒を消す練習をしてるの。あれはきちんと消せたらただの水になるようになっているの。麻痺の方も同じよ。きちんと抜いとかないとそれが自分と仲間たちの生死にかかわることもあるのですから。」器の練習をしている人たちの方を見ながら教えてくれる。
「そうだったんですね。ちゃんと、できるように、頑張らなくっちゃ。」沙羅は気合を入れなおす。俺も同じように思ったところに、今度違う学生が入ってくる。今度は女生徒のようで、
「先生、治療をお願いします。左腕を切ってしまったんです。」と言って、腕を見せると、その状況を見て、
「わかりました、それじゃあ、上渕君がこの子の怪我を治療してみて。」といきなり俺に振ると、女学生も俺もびっくりして、
「は、俺?」「え、この子に?」と間抜けな声を出してします。
「そうです、これも術の練習ですよ。それに、貴方もちょっとした切り傷だから、すぐに治るわよ。」
そう言うと、俺に術をするように促す、女生徒は渋々と腕を出す。
俺は先生がやったように、手を怪我の所にかざし術を唱える。
「光よ、我が呼びかけに応じ、眼前にある傷を治したまえ、小回復」と唱えると、先生と同じように光が集まり、女学生の傷を治していく。
「傷が治ったわ。ありがとう。とても暖かい光だったわ。」
「それは、よかったです。今日が初めてなんで。」
「え~、そうなの。」と言いつつ、なぜか自分の体の隅々までを確認していると、何か気が付いたのか、そこを見ているので、気になり、
「怪我以外のとこ見てますが、どうしたんですか?」
「ん~、実はね今日の怪我以外も傷があったんだけど、消えてるようなのよね。」
「「え?」」「ほほ~」と、俺と沙羅はびっくりしたが、先生は感心したような声を出す。
「でも、俺は小回復としか言ってませんよ。」と言うと、
「うん、小回復と言ってたけど、私の予測では君の回復威力が他の人より強いのかもしれないね。」
「そんなことあるんですか?」
「うん、ないとは言えないよ。まあ、まれだけどね。でも、面白いね。」
と、話をしていたが、女生徒の方はとりあえず治ったからと言って、また修練場に戻っていく。
その後はあまり怪我人が来なかったので、毒消しや麻痺解除などの術について習い今日は帰宅をした。
なお、毒と麻痺の練習はレベルが上がるにつれ、透明になりにくくなっているとの事だった。
武器と術(光のみ)の練習を自分で組み立てて行って一月がたちそろそろ違う術の授業をと思い、火藤先生の授業に出る事にする。火藤先生は火と風を担当の事だったので、その授業を行っている場所に移動をし、早速先生に話しかける。
「先生、術の授業を受けに来ましたので、よろしくお願いします。」
「あら、いらっしゃい、た~し~か~、今日が初めてよね?」
「そうです、今日が初めてです。今までは武器と光の術のみでやってたんですけど、そろそろ違う術をと思ってきました。習いたいのは風の術です。」
「え~、風~、火じゃないの~。」なぜか拗ねたように答えられてしまう。
「え、でも、術の特性無いと火を習っても出せないでしょう。」と、全属性を出来るのを黙って言ってみると、
「あ、そうだったわね。忘れてたわ~。じゃあ、早速教えていくけど、他の術をやってきたのなら、大体の発動方法は分かってますよね?」
「ええ、光の術ですが習ってきました。」
「それじゃあ、風の術を教えるけど~、風はどちらかというと攻撃と防御が半分ずつてきな感じになるわ。あくまでも、私が教えてきた感じからなんだけどね。とりあえず、風の術をするわよ。」
「風よ、我が命に従いて、眼前の敵の動きを封じろ、風輪」と唱えると、風の輪が人形を囲む。
「と、まあ、今のは動きを封じるイメージで唱えたからあんな感じになったのよ。逆に今の術を防御に使う事だってできるわ。よく見てなさい。」
「風よ、我が命に従い、風の輪となりて矢から守れ、風壁」と唱えると、今度は風の足元から吹き上げるような感じになる。
「ほんとに、風の壁が出来てるかは分からないでしょうから、そこにある弓で私を撃ってみなさい。でも、本気で撃っちゃだめよ~。」
俺は言われた通りに弓を撃つと、矢が先生にあたる直前に明後日の方に飛んで行く、ためしに、あと一本撃ってみても同じになる。
「ね、矢は当たらなかったでしょ。」となぜか、人差し指をほっぺに着けウインクしながら説明される。リアクションに困りながら、弓を元の場所に戻す。
「そうですね、当たらなかったですね。これが、攻撃にも防御にもでって言う感じなんですね。」と答えると、
「そうね~、そう意味になるかもね~、じゃあ、最後に風の術の一般的な攻撃エアカッター方法を教えるわ。」
「いくわよ~、風よ我がもとに集いて、眼前の敵を切り裂け、風刃」と同時に、風の刃が人形を切り裂く。
「と、まあ、今のが一般的な攻撃になるかな~。術の特性で形が違うことになるけど、後は使う人次第ですからね。分かった~?」
「はい、分かりました。じゃあ、やってみます。」
「いい返事ですね~。じゃあ、先生は別の生徒さんを見てますから、切りがいい所で終わるようにね」
そういうと、他の生徒の所へ行き教え始めたので、俺は風の玉を飛ばす術で練習をすることにする。風刃はまだ危ないな~と術を見て思う。
「んじゃ、風の玉をイメージしてと、風よ我が呼びかけに応じ、玉となりて眼前の敵に当たり破裂しろ、風玉」
唱えた瞬間玉ができたが、飛んで行かずに足元に転る。
「あれ?なんか間違えたかな?もう一度、風よ我が呼びかけに応じ、玉となりて眼前の敵に飛んで当たり破裂しろ、風玉」
今度は飛べを入れて唱えたが、やはり、玉が出来たが飛ばずに足元に転がってしまう。
「むむむ、今度は飛べって入れてイメージしたのに飛ばない、なぜだろう?」そう思いつつ、足元の風の玉を拾ってみるが、破裂もせずにそのまま握ることができたので、試しに、人形へ投げて当たると、パンと言った音がして破裂する。
「ん~、やっぱり、当たったら破裂したけど、なぜだろう?」一人呟くが答えは出ないので、風じゃない術でやってみることにする。火だと何かあったらやばいので、水の術で行ってみることにする。
「おし、水よ我が呼びかけに応じ、玉となりて眼前の敵に飛んで当り、濡らせ、水球」
やはり、水球もできるが飛ばないまま、足元に転がる。
「やっぱり、飛ばないか…うーん、エレナ母さんに相談してみるかな。」そうつぶやき、転がったままの二つの玉を人形に投げて、帰宅することにした。
ここ数日は武器特性の授業を中心に受け、術の方は後回しにしていたが、沙羅がしびれを切らしたのか、いい加減術を習いに行こうと言ってきかないので、俺はとうとう習いに行くことにする。亮はすでに術の授業に出ており少しづつ慣れ始めているとのことだった。
今回は光の術を習おうということで、やってきたのが修練場横の建物に二人で行くと、すでに何人かは来ており、次のステップに移っているようで何やら紫色した容器や黄色した容器に術を唱えている。しかし、俺達は今日から習うので、教えてくれる先生のもとに行く。先生は椅子に腰かけて本を読んでいるようなので、とりあえず、
「先生、光の術を習いに来ました。」と声をかけると、本から顔を上げてにっこりとほほ笑むと、
「いらっしゃい、やっと来たわね。いくら、自由参加に近いとはいえ、来なさすぎよ。」
そうなのだ、術の授業は武器の授業と違い始まりの時間や終わりの時間が曖昧となっているので、俺は受けてなかったのだ。沙羅は受けたことがあると言ってた気がするが、曖昧に返事的に
「ははは、いや、やっぱり、武器の授業をついつい中心にやってたもんですから。」
「そうでしょうね。男の子はそんなとこが多いですもんね。」やっぱりねと言った感じで、答えてくれる。
「さて、上渕君でよかったよね?」
「はい、上渕で大丈夫です。えと、たしか、藤白先生でよかったですよね?」
「そうよ、藤白でいいわよ。それじゃあ、早速教えて行こうと思うけど、村中さんもあまり来てなかったから、復習も含めて一緒にやっていきましょうね。」
「はい、分かりました。」どうやら、沙羅もあまり受けてなかったようで、俺がお前もかよと言った顔で見る。
沙羅は感ずいたのか、横を向く。
「さて、光の術の特徴について説明を簡単にするけど、いいわね?」
「「はい」」
「光は回復系に特化した術ではあるけど、攻撃がないという訳ではないの。ただ、使う機会がほとんどないから皆な見ることが少ないのよね。」と言って、ひと呼吸を置く。
「そんな訳だから、回復を中心に教えていくことになります。でも、回復といえども使いすぎたら発動しなくなりますからね。その辺は他の術と大差ありません。」
そう言いつつ、建物中を見渡すが、いなかったようなで、
「回復の強さは、言い方で変わります。まぁ、例えば料理で指を切った切り傷を治そうと思うのならば、そこまで強くする必要はないですよね。」などの例を挙げ教えて行ってくれていると、隣の修練上で怪我をした上学年が入ってくる。
「すいません、先生こいつの治療をお願いします。」肩に担いで先生の近くまで来る。
「分かりました、じゃあ、行きますよ。と、貴方達も実際の治療を見るのよ。」と俺達に言ってきたので、知慮方法をみる。
先生は怪我をしたところに手を持っていき、術を唱える。
「光よ、私の呼びかけに応えて、眼前にある者の傷を癒して頂戴。中回復。」と言うと同時に、光が手に集まりそのまま怪我の部分を覆い隠したと思うと、光が怪我の部分に染み込むようになりつつ傷が治っていく。
「さ、どうかしら、もういいかしら?」怪我を治してもらった上学年は、
「先生ありがとうございます。助かりました。」
「はい、それならよろしい。でも、次は怪我をしないようにね。」上学年の二人はバツが悪そうに、
「「はい、気をつけます。」」と言って部屋から出て行く、それを見終わった先生は俺達のほうに向きなおし、
「どう、なんとなく分かったかしら。さっきの子は傷が酷かったから、ちょっと強めの回復にしたのよ。」
「そうなんですね~。」と感心していると、
「ぶっちゃけ、ここは隣が修練場だからよく怪我人が来るのよね。だから、言い方悪いけど、回復術の人の練習台にもってこいなのよね。ま、次に怪我人が来た時にやってみるといいわ。」
「はい、分かりました。で、先生、聞きたいことがあるんですが、あの容器のは何を練習してるんですか?」
言いつつ、指で器で練習している人たちを指すと、
「ああ、あれね、毒を消す練習と麻痺を消す練習よ。紫が毒で黄色が麻痺よ。」
「消す練習ですか?」と、沙羅も気になったのか聞き返す。
「そうよ、だって、毒って言ったって色々あるでしょ。術で毒をすぐに消せますって言うのは、よほどの人じゃないと厳しいと思うのよ。だから、ああやって毒を消す練習をしてるの。あれはきちんと消せたらただの水になるようになっているの。麻痺の方も同じよ。きちんと抜いとかないとそれが自分と仲間たちの生死にかかわることもあるのですから。」器の練習をしている人たちの方を見ながら教えてくれる。
「そうだったんですね。ちゃんと、できるように、頑張らなくっちゃ。」沙羅は気合を入れなおす。俺も同じように思ったところに、今度違う学生が入ってくる。今度は女生徒のようで、
「先生、治療をお願いします。左腕を切ってしまったんです。」と言って、腕を見せると、その状況を見て、
「わかりました、それじゃあ、上渕君がこの子の怪我を治療してみて。」といきなり俺に振ると、女学生も俺もびっくりして、
「は、俺?」「え、この子に?」と間抜けな声を出してします。
「そうです、これも術の練習ですよ。それに、貴方もちょっとした切り傷だから、すぐに治るわよ。」
そう言うと、俺に術をするように促す、女生徒は渋々と腕を出す。
俺は先生がやったように、手を怪我の所にかざし術を唱える。
「光よ、我が呼びかけに応じ、眼前にある傷を治したまえ、小回復」と唱えると、先生と同じように光が集まり、女学生の傷を治していく。
「傷が治ったわ。ありがとう。とても暖かい光だったわ。」
「それは、よかったです。今日が初めてなんで。」
「え~、そうなの。」と言いつつ、なぜか自分の体の隅々までを確認していると、何か気が付いたのか、そこを見ているので、気になり、
「怪我以外のとこ見てますが、どうしたんですか?」
「ん~、実はね今日の怪我以外も傷があったんだけど、消えてるようなのよね。」
「「え?」」「ほほ~」と、俺と沙羅はびっくりしたが、先生は感心したような声を出す。
「でも、俺は小回復としか言ってませんよ。」と言うと、
「うん、小回復と言ってたけど、私の予測では君の回復威力が他の人より強いのかもしれないね。」
「そんなことあるんですか?」
「うん、ないとは言えないよ。まあ、まれだけどね。でも、面白いね。」
と、話をしていたが、女生徒の方はとりあえず治ったからと言って、また修練場に戻っていく。
その後はあまり怪我人が来なかったので、毒消しや麻痺解除などの術について習い今日は帰宅をした。
なお、毒と麻痺の練習はレベルが上がるにつれ、透明になりにくくなっているとの事だった。
武器と術(光のみ)の練習を自分で組み立てて行って一月がたちそろそろ違う術の授業をと思い、火藤先生の授業に出る事にする。火藤先生は火と風を担当の事だったので、その授業を行っている場所に移動をし、早速先生に話しかける。
「先生、術の授業を受けに来ましたので、よろしくお願いします。」
「あら、いらっしゃい、た~し~か~、今日が初めてよね?」
「そうです、今日が初めてです。今までは武器と光の術のみでやってたんですけど、そろそろ違う術をと思ってきました。習いたいのは風の術です。」
「え~、風~、火じゃないの~。」なぜか拗ねたように答えられてしまう。
「え、でも、術の特性無いと火を習っても出せないでしょう。」と、全属性を出来るのを黙って言ってみると、
「あ、そうだったわね。忘れてたわ~。じゃあ、早速教えていくけど、他の術をやってきたのなら、大体の発動方法は分かってますよね?」
「ええ、光の術ですが習ってきました。」
「それじゃあ、風の術を教えるけど~、風はどちらかというと攻撃と防御が半分ずつてきな感じになるわ。あくまでも、私が教えてきた感じからなんだけどね。とりあえず、風の術をするわよ。」
「風よ、我が命に従いて、眼前の敵の動きを封じろ、風輪」と唱えると、風の輪が人形を囲む。
「と、まあ、今のは動きを封じるイメージで唱えたからあんな感じになったのよ。逆に今の術を防御に使う事だってできるわ。よく見てなさい。」
「風よ、我が命に従い、風の輪となりて矢から守れ、風壁」と唱えると、今度は風の足元から吹き上げるような感じになる。
「ほんとに、風の壁が出来てるかは分からないでしょうから、そこにある弓で私を撃ってみなさい。でも、本気で撃っちゃだめよ~。」
俺は言われた通りに弓を撃つと、矢が先生にあたる直前に明後日の方に飛んで行く、ためしに、あと一本撃ってみても同じになる。
「ね、矢は当たらなかったでしょ。」となぜか、人差し指をほっぺに着けウインクしながら説明される。リアクションに困りながら、弓を元の場所に戻す。
「そうですね、当たらなかったですね。これが、攻撃にも防御にもでって言う感じなんですね。」と答えると、
「そうね~、そう意味になるかもね~、じゃあ、最後に風の術の一般的な攻撃エアカッター方法を教えるわ。」
「いくわよ~、風よ我がもとに集いて、眼前の敵を切り裂け、風刃」と同時に、風の刃が人形を切り裂く。
「と、まあ、今のが一般的な攻撃になるかな~。術の特性で形が違うことになるけど、後は使う人次第ですからね。分かった~?」
「はい、分かりました。じゃあ、やってみます。」
「いい返事ですね~。じゃあ、先生は別の生徒さんを見てますから、切りがいい所で終わるようにね」
そういうと、他の生徒の所へ行き教え始めたので、俺は風の玉を飛ばす術で練習をすることにする。風刃はまだ危ないな~と術を見て思う。
「んじゃ、風の玉をイメージしてと、風よ我が呼びかけに応じ、玉となりて眼前の敵に当たり破裂しろ、風玉」
唱えた瞬間玉ができたが、飛んで行かずに足元に転る。
「あれ?なんか間違えたかな?もう一度、風よ我が呼びかけに応じ、玉となりて眼前の敵に飛んで当たり破裂しろ、風玉」
今度は飛べを入れて唱えたが、やはり、玉が出来たが飛ばずに足元に転がってしまう。
「むむむ、今度は飛べって入れてイメージしたのに飛ばない、なぜだろう?」そう思いつつ、足元の風の玉を拾ってみるが、破裂もせずにそのまま握ることができたので、試しに、人形へ投げて当たると、パンと言った音がして破裂する。
「ん~、やっぱり、当たったら破裂したけど、なぜだろう?」一人呟くが答えは出ないので、風じゃない術でやってみることにする。火だと何かあったらやばいので、水の術で行ってみることにする。
「おし、水よ我が呼びかけに応じ、玉となりて眼前の敵に飛んで当り、濡らせ、水球」
やはり、水球もできるが飛ばないまま、足元に転がる。
「やっぱり、飛ばないか…うーん、エレナ母さんに相談してみるかな。」そうつぶやき、転がったままの二つの玉を人形に投げて、帰宅することにした。
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