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兄は妹のために…
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数時間後、自衛隊が到着し捜索隊の探索が始まった。
その場を離れずにいた私達は危険だからといわれ休憩所スポットにての数名自衛隊と共に待機していた。
「遭難した子の親族にこの事を知らせたいのだが誰か電話番号わかる人はいるかい?」
「それなら私が分かります」
ひのちゃんの親族っていったら確か明しか居なかったよね…?
自衛隊の人に明の連絡先を教えた。
明、絶対こんな事聞いたら動揺しきって混乱するよね…
「…すまないが、遭難した子のお兄さんからこの中の誰でもいいから変わってほしいと言われたんが」
その言葉に豹と目配せをするが駄目だと言わんばかりに首を横に振った。
「…私が出ます」
「おいっ…!」
豹の制する声が聞こえたがそれでもここは私が出なくては意味がないと思い自衛隊の人から携帯を受け取る。
「…もしもし」
「おい!お前らが俺の大事な妹を危険に晒しやがって…ん?あれお前もしかしてせなか?」
「今は俺の事はどうでもいい!お前の大切な妹を危険に晒しちまってごめんっ!謝っても済まねぇのは分かってる…」
「俺もお前らに当たるのは間違ってるって分かってんだがもう色々混乱してどうしたらいいか分かんねぇんだよ…!あの時ひのを行かせてなきゃ…俺がしっかり止めてたらってそんな後悔ばかりが頭の中に回ってんだ」
「今俺がお前に投げかけられる言葉はないが今お前がどうするべきかは分かる」
「…俺はどうすればいい?」
「兄なら妹のためにすぐに駆けつける事だろ!真っ先にひのちゃんを助けないで兄とはいえないっ!」
「そうだよな…悪い、すぐ行く…!」
ピッ…
「はぁ…はぁ…」
「…君大丈夫かい?」
「すみません、声を荒げて…大丈夫です」
自衛隊の人に携帯を返すと豹以外の皆の眼差しが突き刺さった。
「星那カッコよすぎ!!」
「星那先輩!尊敬しかないです!」
「星那さすがだな…!」
「一喝する星那先輩かっこよかったです!」
「皆、落ち着いて!まだ状況は変わらないんだよ?今はひのちゃんの事だけを考えなきゃ…」
「そうだね…」
早くひのちゃんを見つけない限り安心なんて出来ない…
皆、拳を握り締めどこにいるのか?大丈夫なのか?分からないひのちゃんの事を思った…
*
ブゥン…ブゥン…
上空にてヘリが飛び回る音が聞こえる中、ひのちゃんがいなくなって二時間がかかった。
バンッ!
「…ひのは!ひのは見つかったのか!?」
二時間後、星那からの電話で駆けつけた明が店のドアを勢いよく開けるとすぐさま詰め寄るように問いただした。
「いや、まだだ…」
「そうか…あれ?何で豹がいるんだ?」
まさかの豹の姿に驚いた表情を見せると、豹はめんどくさそうに一つため息をつく。
「今は俺の事より妹の事だろ?」
「そうだった!ひのを早く助けなければ…」
星那同様、遠回しに話をそらし自分の方に話題が振らないようにする。
バタンッ
「今度は何!?」
また勢いよく店のドアが開き理沙が驚いた声を出す中、入って来た自衛隊の一人が中で一緒に待機していた自衛隊の一人に何やら耳打ちで話していた。
「あの…?」
「…見つかったそうだ!」
「ほんとですか!?ひのは?ひのは無事なんだよな!?」
「擦り傷や捻挫はしているようだが命に別状はないらしい…もうすぐここに来るそうだから外で待ってるといい。君たちを含め近くの病院に連れていく」
「”はい!”」
*
数分後、外でひのちゃん乗るヘリを待っていると広い草場にてヘリが着陸しすぐさま運び出されて来たひのちゃんの元に駆け寄った。
「ひの!おい!しっかりしろ!」
「お兄ちゃん…?」
荷台の上からゆっくりと体を起こす傷だらけのひのに優しく支えるように背中に手を回す。
「傷は?体大丈夫なのか?痛くないか?」
「切り傷とか少し足ひねっちゃったりしちゃったけど大したことないよ。すぐに捜索隊の人が見つけてくれたしむしろラッキーなぐらいだよ」
「はぁ…よかったぁ…ひのに大怪我がなくて」
その言葉に安堵したのかその場に崩れ落ちる明を目にし溜めていた思いが溢れひのの瞼から大粒の涙が零れる。
「お兄ちゃん…!心配かけてごめんなさい!」
「ひのが謝る事なんて何一つねぇじゃねーか!悪いのはあの時止めなかったお兄ちゃんだ…本当にこんな目に合わせちまってごめんなぁ…」
泣きながら謝る明に後ろにいた理沙は申し訳なさそうに声をかけ。
「お兄さんは悪くありません。山登りをしようっていい出したのは私なんです…だから全部私が悪いんです!」
「理沙先輩…お兄ちゃんも含めて悪い人なんていないと思います。山登りは私が行きたくていってそれで自分で足を滑らせてこんな大変な事になってしまったから…皆悪くないです」
「ひのちゃん…」
「それに山登りはキツかったけど皆と一緒だと楽しかったし、何より星那先輩と一緒にかき氷食べたり山登りが出来て幸せです!」
「そういえば星那先輩は何処なんですか…?」
ひのちゃんの言葉に寧々は周りを見渡すと星那の姿がない事に気づき質問する。
「あれ?そういえばいないな…どこいったんだ?せなの奴」
まひるがそう漏らした瞬間、豹が勢いよく走り出しカッパやリュックを手に森林の方へと走り出していった。
「ちょっ…宮端くん!!」
「君何処に行くんだ!?待ちなさい!!」
理沙や自衛隊の止める声さえ無視し走っていってしまった豹に慌てて自衛隊の人達が動き出した。
「もう!ひのちゃんが帰って来たと思ったら今度はせながいなくなるし、宮端くんまでどっかいっちゃって…もうわけわかんないっ!」
その場を離れずにいた私達は危険だからといわれ休憩所スポットにての数名自衛隊と共に待機していた。
「遭難した子の親族にこの事を知らせたいのだが誰か電話番号わかる人はいるかい?」
「それなら私が分かります」
ひのちゃんの親族っていったら確か明しか居なかったよね…?
自衛隊の人に明の連絡先を教えた。
明、絶対こんな事聞いたら動揺しきって混乱するよね…
「…すまないが、遭難した子のお兄さんからこの中の誰でもいいから変わってほしいと言われたんが」
その言葉に豹と目配せをするが駄目だと言わんばかりに首を横に振った。
「…私が出ます」
「おいっ…!」
豹の制する声が聞こえたがそれでもここは私が出なくては意味がないと思い自衛隊の人から携帯を受け取る。
「…もしもし」
「おい!お前らが俺の大事な妹を危険に晒しやがって…ん?あれお前もしかしてせなか?」
「今は俺の事はどうでもいい!お前の大切な妹を危険に晒しちまってごめんっ!謝っても済まねぇのは分かってる…」
「俺もお前らに当たるのは間違ってるって分かってんだがもう色々混乱してどうしたらいいか分かんねぇんだよ…!あの時ひのを行かせてなきゃ…俺がしっかり止めてたらってそんな後悔ばかりが頭の中に回ってんだ」
「今俺がお前に投げかけられる言葉はないが今お前がどうするべきかは分かる」
「…俺はどうすればいい?」
「兄なら妹のためにすぐに駆けつける事だろ!真っ先にひのちゃんを助けないで兄とはいえないっ!」
「そうだよな…悪い、すぐ行く…!」
ピッ…
「はぁ…はぁ…」
「…君大丈夫かい?」
「すみません、声を荒げて…大丈夫です」
自衛隊の人に携帯を返すと豹以外の皆の眼差しが突き刺さった。
「星那カッコよすぎ!!」
「星那先輩!尊敬しかないです!」
「星那さすがだな…!」
「一喝する星那先輩かっこよかったです!」
「皆、落ち着いて!まだ状況は変わらないんだよ?今はひのちゃんの事だけを考えなきゃ…」
「そうだね…」
早くひのちゃんを見つけない限り安心なんて出来ない…
皆、拳を握り締めどこにいるのか?大丈夫なのか?分からないひのちゃんの事を思った…
*
ブゥン…ブゥン…
上空にてヘリが飛び回る音が聞こえる中、ひのちゃんがいなくなって二時間がかかった。
バンッ!
「…ひのは!ひのは見つかったのか!?」
二時間後、星那からの電話で駆けつけた明が店のドアを勢いよく開けるとすぐさま詰め寄るように問いただした。
「いや、まだだ…」
「そうか…あれ?何で豹がいるんだ?」
まさかの豹の姿に驚いた表情を見せると、豹はめんどくさそうに一つため息をつく。
「今は俺の事より妹の事だろ?」
「そうだった!ひのを早く助けなければ…」
星那同様、遠回しに話をそらし自分の方に話題が振らないようにする。
バタンッ
「今度は何!?」
また勢いよく店のドアが開き理沙が驚いた声を出す中、入って来た自衛隊の一人が中で一緒に待機していた自衛隊の一人に何やら耳打ちで話していた。
「あの…?」
「…見つかったそうだ!」
「ほんとですか!?ひのは?ひのは無事なんだよな!?」
「擦り傷や捻挫はしているようだが命に別状はないらしい…もうすぐここに来るそうだから外で待ってるといい。君たちを含め近くの病院に連れていく」
「”はい!”」
*
数分後、外でひのちゃん乗るヘリを待っていると広い草場にてヘリが着陸しすぐさま運び出されて来たひのちゃんの元に駆け寄った。
「ひの!おい!しっかりしろ!」
「お兄ちゃん…?」
荷台の上からゆっくりと体を起こす傷だらけのひのに優しく支えるように背中に手を回す。
「傷は?体大丈夫なのか?痛くないか?」
「切り傷とか少し足ひねっちゃったりしちゃったけど大したことないよ。すぐに捜索隊の人が見つけてくれたしむしろラッキーなぐらいだよ」
「はぁ…よかったぁ…ひのに大怪我がなくて」
その言葉に安堵したのかその場に崩れ落ちる明を目にし溜めていた思いが溢れひのの瞼から大粒の涙が零れる。
「お兄ちゃん…!心配かけてごめんなさい!」
「ひのが謝る事なんて何一つねぇじゃねーか!悪いのはあの時止めなかったお兄ちゃんだ…本当にこんな目に合わせちまってごめんなぁ…」
泣きながら謝る明に後ろにいた理沙は申し訳なさそうに声をかけ。
「お兄さんは悪くありません。山登りをしようっていい出したのは私なんです…だから全部私が悪いんです!」
「理沙先輩…お兄ちゃんも含めて悪い人なんていないと思います。山登りは私が行きたくていってそれで自分で足を滑らせてこんな大変な事になってしまったから…皆悪くないです」
「ひのちゃん…」
「それに山登りはキツかったけど皆と一緒だと楽しかったし、何より星那先輩と一緒にかき氷食べたり山登りが出来て幸せです!」
「そういえば星那先輩は何処なんですか…?」
ひのちゃんの言葉に寧々は周りを見渡すと星那の姿がない事に気づき質問する。
「あれ?そういえばいないな…どこいったんだ?せなの奴」
まひるがそう漏らした瞬間、豹が勢いよく走り出しカッパやリュックを手に森林の方へと走り出していった。
「ちょっ…宮端くん!!」
「君何処に行くんだ!?待ちなさい!!」
理沙や自衛隊の止める声さえ無視し走っていってしまった豹に慌てて自衛隊の人達が動き出した。
「もう!ひのちゃんが帰って来たと思ったら今度はせながいなくなるし、宮端くんまでどっかいっちゃって…もうわけわかんないっ!」
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