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熱
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「…体調の具合は大丈夫なのか?」
「…熱は少しづつですが下がりつつあります」
「そうか…このまま引いてくれるといいんだが」
いつの間にか気を失ったらしい…気づくと微かに豹と隆二さんの声が聞こえゆっくりと瞼を開けると目の前には見慣れた自室の天井があった。
私…どうなったんだろ?
記憶は山小屋に閉じ込められた所を豹に助け出され着替えさせられた末に抱えられ森林を歩いていった所で途切れていた。
もしかして、いつの間にか豹に抱きかかえられたまま寝ちゃたのかな…?
ガチャ
「目を覚ましたのか…」
話しが終わったらしい豹が部屋に入って来ると目を覚ました星那に気づき覗き込む。
「私…あれからどうなったの?」
「森林を抜けて休憩所に待つ皆や自衛隊の人と一緒に病院に向かったんだが明もいた事だし、蓮さんや隆二さんにもお前が女だとバレる可能性があったから俺が看病すると言って家で俺以外は入らないようにし熱が下がるまで看病してた所だ」
「そうだったんだ…ありがとう」
力なく笑いながらお礼を言うと頬をつねられた。
「ひたぁぃ…」
「どんだけ面倒かければ気が済むんだよ…」
「うっ…ごめん」
「その言葉百回ぐらい聞いた気がする…」
「だからごめんって…後でお詫びするよ」
「その言葉忘れるなよ…?」
うっ…言わなきゃよかった
自分の発言に後悔していると額に乗せられていた氷水入りのタオルが外され代わりに大きな少し強ばった手のひらが乗せられ前髪をかきあげられると豹の顔が近づき額が押し当てられた。
「っ…」
藍色の瞳が真っ直ぐに見つめられ目と鼻の先の距離に息を呑む。
「まだ少しあるな…」
そう言うと額を離し前髪を元に戻すと再度氷水入りのタオルを額に当てる。
急にするからびっくりしたぁ…
豹の突然の行動に胸の鼓動が高くなるのを抑えつつベッドの隣に腰かける豹を見つめる。
「豹、お店の方は大丈夫なの?」
ずっと看病していたって事は寝込んでいる私も含め豹も休んでいた事になるし、二人も休んでいる状況にお店の方が気になった。
「蓮さんや隆二さんや明が中心に何とか頑張ってるって聞いた。お前のメイドカフェの方はベリーさんが体の方が大事だって言って休ませてもらってる」
「そう…明じゃ心配しかないけど蓮さんや隆二さんがいるなら安心。ベリーさんの方はあんまり申し訳ない気持ちはわかないけど…」
半ば無理やりに拒否権なしで引き受けたメイドのバイトである事に罪悪感はあまりわかなかった。
「あ、そろそろ買い出しに行ってくるが…部屋には鍵もかけて誰も入ってこないはずだから安心しろ」
「うん…ありがとう」
そう言うとベッドの隣にお盆に乗せた水を置いて部屋を出ていった。
「はぁ…少し寝よう」
体のダルさのせいかすぐに眠気が襲いかかり微睡みの中へと入っていった…
「…熱は少しづつですが下がりつつあります」
「そうか…このまま引いてくれるといいんだが」
いつの間にか気を失ったらしい…気づくと微かに豹と隆二さんの声が聞こえゆっくりと瞼を開けると目の前には見慣れた自室の天井があった。
私…どうなったんだろ?
記憶は山小屋に閉じ込められた所を豹に助け出され着替えさせられた末に抱えられ森林を歩いていった所で途切れていた。
もしかして、いつの間にか豹に抱きかかえられたまま寝ちゃたのかな…?
ガチャ
「目を覚ましたのか…」
話しが終わったらしい豹が部屋に入って来ると目を覚ました星那に気づき覗き込む。
「私…あれからどうなったの?」
「森林を抜けて休憩所に待つ皆や自衛隊の人と一緒に病院に向かったんだが明もいた事だし、蓮さんや隆二さんにもお前が女だとバレる可能性があったから俺が看病すると言って家で俺以外は入らないようにし熱が下がるまで看病してた所だ」
「そうだったんだ…ありがとう」
力なく笑いながらお礼を言うと頬をつねられた。
「ひたぁぃ…」
「どんだけ面倒かければ気が済むんだよ…」
「うっ…ごめん」
「その言葉百回ぐらい聞いた気がする…」
「だからごめんって…後でお詫びするよ」
「その言葉忘れるなよ…?」
うっ…言わなきゃよかった
自分の発言に後悔していると額に乗せられていた氷水入りのタオルが外され代わりに大きな少し強ばった手のひらが乗せられ前髪をかきあげられると豹の顔が近づき額が押し当てられた。
「っ…」
藍色の瞳が真っ直ぐに見つめられ目と鼻の先の距離に息を呑む。
「まだ少しあるな…」
そう言うと額を離し前髪を元に戻すと再度氷水入りのタオルを額に当てる。
急にするからびっくりしたぁ…
豹の突然の行動に胸の鼓動が高くなるのを抑えつつベッドの隣に腰かける豹を見つめる。
「豹、お店の方は大丈夫なの?」
ずっと看病していたって事は寝込んでいる私も含め豹も休んでいた事になるし、二人も休んでいる状況にお店の方が気になった。
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「そう…明じゃ心配しかないけど蓮さんや隆二さんがいるなら安心。ベリーさんの方はあんまり申し訳ない気持ちはわかないけど…」
半ば無理やりに拒否権なしで引き受けたメイドのバイトである事に罪悪感はあまりわかなかった。
「あ、そろそろ買い出しに行ってくるが…部屋には鍵もかけて誰も入ってこないはずだから安心しろ」
「うん…ありがとう」
そう言うとベッドの隣にお盆に乗せた水を置いて部屋を出ていった。
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体のダルさのせいかすぐに眠気が襲いかかり微睡みの中へと入っていった…
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